文机 0
神楽 0
AVEスイショウ祭 0
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※メビウスリング詩人会勉強会より2015年5月(テーマ【画像とのコラボ詩】)における投稿作品2篇と、(勉強会外の)AVENUE依頼の画像。 詩(1-9;22-26行目):森朱鞠さん ツイッター:森朱鞠 @goldeneyelulu 詩(10-21行目):僻猫さん ツイッター:僻猫 @hamzah3301 加工写真:とよよんさん ツイッター:とよよん @to_yo_yo_nここはかつては地獄へのエスカレーターでした 今は枯れた骨の白い遺構で誰もいません天国と地獄は在るでしょうか 在るならばそれはどこにあるでしょうか心の中に階層が在り 遠巻きに無が取り囲んでいますあなたは空(そら)が好きですねそれは大いなる慰めです地球は空(そら)で繋がれています かつては上階へ水を送るのに 一本一本わざわざ柱へ 蔓を這わしたものだ。 今でこそパイプを用いているが 面影は無い「太陽にてらされていた 葉の上には雫を使って遊ぶ 子供らの姿をみかけたものだ、 かつての、緑色をしたつる草の 葉のうえには」赤や黄色の服装をした ひらひらしたちっこいやつらが 歌っていた/上階で大人達がなにを していたのか彼らは知らずにいた。 空(そら)は私たちを抱きしめて語りません そう、きっとあなたの吐息を飲み込むために 雨傘を差してあなたは歩いています いつの日も雨は止みあなたは傘を閉じて 空(そら)を見上げるでしょう 『sky potential』
2015年07月25日
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※メビウスリング詩人会勉強会より 2015年5月(テーマ【画像とのコラボ詩】)における お題画像の1枚と、そのコラボ詩である投稿作品1篇。詩&加工写真:とよよんさんツイッター:とよよん @to_yo_yo_n 「蛙と石のセスティーナ」 輪郭がにじむ雨上がりの蛙 石をひとつ持ち 早朝に旅立つ かたつむりのロデオ ぬるぬる輝く軌跡を這う だんだん眠くなるうずまき 前に前にうずまき きりりとした眉の蛙 かたつむりはぬかるみを這う 手綱を持ち 激しくロデオ 昨日は巣穴に残し旅立つ 明日は見えずとも旅立つ 展覧会のうずまき 静まったロデオ 言葉を呑み込んだ蛙 悲しみの面持ち 諦めの淵を這う 終わりに立ち上がる虹を這う 夢の中へ旅立つ くすぐったい気持ち 指先をくるくるうずまき 頬がリンゴの蛙 荒れ狂うロデオ のんびりロデオ 明日の縁を這う お弁当を持ち蛙 はやらせ旅立つ 勝ち気うずまき 生きてる心持ち 雨上がり晴れ保ち 空清しくロデオ 昨日から残っているうずまき 予習を復習して這う 青い旗掲げ旅立つ 残った晩の蛙 蛙はさりげなく手に石を持ち あからさまにロデオで旅立つ うずまきを延長してどこまでも這う
2015年07月25日
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※メビウスリング詩人会勉強会より2015年5月(テーマ【画像とのコラボ詩】)におけるお題画像の1枚と、(それにコラボした)投稿詩1篇。 イラスト:黒沙鐶ミイカさん ツイッター:黒沙鐶ミイカ @diida8 詩(画像下):とよよんさん ツイッター:とよよん @to_yo_yo_n ※連詩された田中宏輔さんの詩(画像上)は 『陽の埋葬』からの転載。月の夜だった。わたしは耳をひろった。月の光を纏ったひと揃いの美しい耳だった。月の渚、しきり波うち寄せる波打ち際。どこかに耳のない天使がいないか、わたしはさがし歩いた。田中宏輔『陽の埋葬』より 海を懐かしむ天使の耳は 海辺に咲く花のようです 海のおもてにも咲きます 海辺に座って見ていると 海からここまで花畑です 摘んでスカートに掬って 暗い月に灯を点して 愛しいあなたと ひとつずつ落としながら 家路を辿って行くのです
2015年07月25日
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※メビウスリング詩人会勉強会より2015年5月(テーマ【画像とのコラボ詩】)におけるお題画像の1枚と、そのコラボ詩である投稿作品2篇からなる組詩。 写真素材:にゃむさん ツイッター:にゃむ @u_nyam_ 詩『はらっぱーな床屋さん』:しぇりーいすちゃん ツイッター:しぇりーいすちゃん @izchan1 詩「綿毛(わたげ)。」&写真加工:とよよんさん ツイッター:とよよん @to_yo_yo_n ※田中宏輔さんの「順列 並べ替え詩 3×2×1」手法 トコヤ『はらっぱーな床屋さん』ぽっこ ぽっこと ひなたきていろいろ ふ~わと お!ひっこし 「ワタボウシサン、ゴチュウモンハ?」 「かぜさんの すきなやつ」こっこ こっこと ひなたきてきょろきょろ ふ~わと お!ふみきり 「ヒヨコサン、オコノミハ?」 「おひさんの すきなやつ」もっこ もっこと ひなたきてそろそろ ふ~わと え?ちゅうしゃ? 「ドウイタシマショウ、ケムシサン?」 「…いたくないやつにしてね」 「綿毛(わたげ)。」 たんぽぽの綿毛は冒険する。 綿毛の冒険はたんぽぽする。 冒険のたんぽぽは綿毛する。 たんぽぽの冒険は綿毛する。 綿毛のたんぽぽは冒険する。 冒険の綿毛はたんぽぽする。 ポンタの綿毛を送検する。 綿毛の送検をポンタする。 送検のポンタを綿毛する。 ポンタの送検を綿毛する。 綿毛のポンタを送検する。 送検の綿毛をポンタする。 ルンバが綿毛に貢献する。 綿毛が貢献にルンバする。 貢献がルンバに綿毛する。 ルンバが貢献に綿毛する。 綿毛がルンバに貢献する。 貢献が綿毛にルンバする。 サンバが綿毛を封建する。 綿毛が封建をサンバする。 封建がサンバを綿毛する。 サンバが封建を綿毛する。 綿毛がサンバを封建する。 封建が綿毛をサンバする。 サルサで綿毛飛び、老犬鳴く。 綿毛で老犬飛び、サルサ鳴く。 老犬でサルサ飛び、綿毛鳴く。 サルサで老犬飛び、綿毛鳴く。 綿毛でサルサ飛び、老犬鳴く。 老犬で綿毛飛び、サルサ鳴く。 ルンバする、サンバする、サルサなく、 冒険するポンタの綿毛。
2015年07月08日
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詩1:僻猫さんツイッター:僻猫 @hamzah3301詩2:とよよんさんツイッター:とよよん @to_yo_yo_n詩3:しぇりーいすちゃんツイッター:しぇりーいすちゃん @izchan1イラスト:黒沙鐶ミイカさんツイッター:黒沙鐶ミイカ @diida8さん 香りは前髪かかる視線より鼻筋を通い 花々の仄暗い情感を余所に背広を抜ける 頬の丸みに良く似た花弁は首筋に触れるのを ためらっている、耳先から零れ落ちる息の もつれは厚い唇を震わせる風となり あなたに傍に居て欲しいと伝えてくれる あなたが傍に居る事を望んでいる 約束を花弁になぞって 指の先に絡めている 風が寄越した吐息にそって 香りの紅(べに)をさしている さんざめく屋敷を離れて 鴇色(ときいろ)に心染めている 望みを肌に写し取って 濃い匂いを閉じ込めている 彼方(あなた)のあなたよ いまマグノリアが白く芳香しているよ。つやのよい緑の肉をエアロビックに 繁み合わせ、気迫の澱をスプレーしたような錆色の裏打ち。そこに精神の排泄 をみて、裸心のエロスに僕はふるえる。 この陶酔の園路が切り開された先には、アメリアの精神が僕の人生に自由の 翼を広げるだろうという幸せの予感が待ち受けている。時代の喪失は、僕の背 広と革靴を旧びたものにするかもしれないけれど、アメリア、君というマグノ リア・ブロッサムの鴇色のほほ笑みを僕の傍に見出すとき、僕はいつでも裸心 のエロスにふるえることができる。 だが北部出身で苦学しようやくに職を得た僕に、この館は厳然たる南部の文 化を突き付けてきた。君の大伯母さまたちに、彼グラント将軍夫妻が東洋の国 ジャパンで自ら植樹したのがオレゴン原産ローソン・ヒノキと南部原産ホソバ マグノリアだった話をしても、「サザン・マグノリアの美しさは格別ですもの ね、博識さん。」南北戦争から一世紀経つ今も、「さんざめく屋敷」と君が呼 ぶ大家族は僕に南部的“由緒”というものを問いただす。 アメリア、君は、マグノリア香るよく手入れされたこの庭をも越えて、僕と いう人生の冒険に一から飛び込んでくれるだろうか。君は僕のこんな不安を笑 うかもしれない、スティール・マグノリアの強靭な艶やかさで。あのマーク・ トウェインの名言を引き合いに出して。 僕はアップルパイが好きだけれど、君の作るペカンパイを愛している。園路 の先に、噴水の前に。巻き毛の美しい君が立つ。初めて君を見つけた、あの日 のように。一歩ずつ、一歩ずつ・・。※メビウスリング詩人会2015年5月勉強会投稿作品より
2015年05月27日
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詩1:とよよんさん ツイッター:とよよん @to_yo_yo_n 詩2:僻猫さん ツイッター:僻猫 @hamzah3301 詩3:しぇりーいすちゃん ツイッター:しぇりーいすちゃん @izchan1 フォト:3.0%さん ツイッター:3.0% @onehurmansさん通り抜けていくとだんだん小さくなると思う鮮やかなイメージ幼い頃見たアニメはどうしてこうも本当なのだろうかまるで経験したことのように本当だ私はトンネルの中を走り抜けていくあの柱の影に何か見えた気がした「そういえば下の石ころはさっきまであんなに在ったろうか「階段の向こうから誰か「坂の上の光は何だろう、僕の行く先は何処だろう「さぁ、まさに此の行くさ消え去る影の足音の鮮やかな明らかな木霊から、雨ふる事も無く打ち止み、来るのは誰だったろう。 そらのそらぞらし そらはそらぞらし のばせば ゆびひとつ はわせば ことばひとつ とおい陸地(おか)の 遠めがね どこまで摘んでも ゆめ生える まつり笛の音のようと はる草の色いう おらのそらぞらし おらはそらぞらし のぞめば ゆびひとつ はこべば ことばひとつ 茲(ここ)よりは まつり空の音のようと はる草の色いう そらのそらぞらし そらはそらぞらし おらのそらぞらし おらはそらぞらし※メビウスリング詩人会2015年5月勉強会投稿作品より
2015年05月26日
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