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三億円事件突っ走った参考人報道 ★歴史の現場 20世紀事件史 毎日新聞社 2,310円・税込 (送料無料) 文 ・ 齊藤善也 「歴史の現場 20世紀事件史」 毎日新聞社 (2000年06月)より 一部を掲載・敬称略 ■解決は時間の問題 その朝、東京では雨が降っていた。警視庁記者クラブ「七社会」で殺人や強盗事件を 扱う捜査一課を担当していた根上磐(32)は宿直明けの記者から電話で事件発生を 知らされた。第一報では被害額は2900万円だった。タクシーを拾って現場へ急いだ。 車中で聞いたニュースでは被害額が次第に増え、現場に到着した頃には約三億円に まで膨れ上がっていた。 当時、サラリーマンの平均年収は70万6300円だった。 同じ担当だった加納嘉昭(33)も調布市内の自宅からタクシーで急行した。現場には まだ、犯人が乗り捨てた白バイが置かれたままだった。被害金額の大きさに興奮しな がら取材を始めたが、「正直言って三日勝負の事件。楽勝ペースだと思った」という。 なぜか。---- それは遺留品が多かったからだ。 間もなく立川市内の少年グループが捜査線上に浮上し、調べが始まる。捜査本部は 犯人に直結するとみられる情報捜査を先行させ、時が過ぎていった。 ■別件逮捕と誤報 事件から1年後の69年12月11日夜。発生当時から 捜査一課担当記者の長兄格として取材に当たって いた井草隆雄(35)は親しい刑事の家を訪ねた。 「家に上がったら、刑事が丸い蛍光灯を持って来て、 その周囲を黒い紙で囲った。その明りの中で見せて くれたのが『秘』と刻印された捜査資料だった。」 資料には捜査本部が重要参考人としてマークして いたある男性に関する情報が網羅されていた。 疑われている理由は (1)事件現場の地理に精通している。 (2)現金が奪われた銀行の支店に事件前に送られ てきた特徴的な脅迫状の書き方が出来る。 (3)日頃「大金持ちになって世間をあっと言わせる」 と話していた-- などだ。しかし、最近も質屋に 通っているなど幾つかの否定材料もあった。 警視庁の捜査幹部から本社に電話がかかった。 「捜査に差し障りがあるから」と記事の掲載を見合わせ るよう求めてきた。-- しかし輪転機は止まらなかった。 『三億円事件に重要参考人 極秘に身辺捜査始める 筆跡は不一致、数日中に白黒』 朝刊の社会面トップに大きな見出しが躍った。さらに、男性にヘルメットを被せた合成 写真を捜査本部が公開していた犯人のモンタージュ写真と対比する形で掲載した。 しかし、任意同行から約40時間後の13日夜、男性の無実が判明する。事件当時、 都内の会社で面接試験を受けていたことが分かり、男性は直ちに釈放された。 「世紀の大スクープ」は一転して誤報となり、捜査は振り出しに戻った。 ■時効で捜査敗北 「刑事は自分の経験則で動く。しかしこの事件では犯人の方が刑事の発想のはるか 先を行っていた。大金を手にしたら仲間割れが起きるはず、という見方などから捜査 本部は単独犯説に傾いていたが、これが失敗につながった」(根上) 「犯人は犯行時、ヘルメット姿でマスクをしていた。あのモンタージュが犯人の実像に どれだけ近かったのか甚だ疑問」(加納) 時効の年の75年3月、定年を迎えた捜査一課の敏腕刑事、平塚八兵衛(故人)は 自らも加わった三億円事件捜査に次のような言葉を残している。 「砂浜に家を建てたような捜査だった」 ※写真は某氏製作の犯人フィギュア。某・TVドラマの主人公をモデルに しているため顔は元・G.Sの「あの方」にそっくり。 (情報提供/J氏) (解説)サイズ1/6のカスタムフィギュア。三億円入りジュラルミンケース付属。 ドラゴン社ボディに彩色済レジン製ヘッドを装着。衣裳は70年代の白バイ 隊員風にカスタマイズ。ヘルメットはヘッド部に固定しており脱着不可。 バイクはACTION.MANポリスバイクをモディファイ。前後足回りはT社 CB750の物に交換してディティールアップ。 ライトの電飾ギミック搭載。
2010年06月19日
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