Happy Valley Blog

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2014年の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1308ページ
ナイス数:7ナイス

生活“過 生活“過"保護クライシス(危機) それでも働かない人々 感想
稼働年齢層の受給者増の問題は、給付水準と賃金水準が逆転して「自立の助長」が「依存の助長」になってしまう状況らしい。非勤労精神に人を追い込む格差社会、AVERAGE OVER社会に日本が堕してしまう兆候に見えてしまった。ケースワーカーの志が叶う状況にならないものだろうか。働く意欲の創出は、国家づくりとして取り組むべきことであると思うのだが。日本の軍事費は、4兆8千億円であるが、生活保護には、3兆8千億かけているそうだ。
読了日:12月25日 著者: 松下美希
ふるさとをつくる:アマチュア文化最前線 (単行本) ふるさとをつくる:アマチュア文化最前線 (単行本) 感想
 日本には三万ほどの伝統文化があるらしい。どうもそれらはアマチュアが自前で仲間と世代間をつないできているものらしい。伝統とは時代に応じて工夫が凝らされて変化させてきた人々の行動のことらしい。サントリー文化財団の地域文化賞の選定活動に永く携わった著者は、様々な地域文化活動を紹介しています。アマチュア文化とは何なのか、地域住民と行政にとってのまつりの意義とは何なのかがよくわかりました。梅棹忠夫は、一文の得にもならん阿呆らしいことを一生懸命やることが、本当の文化だと常々おっしゃっていたそうです。
読了日:12月13日 著者: 小島多恵子
アメリカ本土を爆撃した男―大統領から星条旗を贈られた藤田信雄中尉の数奇なる運命 アメリカ本土を爆撃した男―大統領から星条旗を贈られた藤田信雄中尉の数奇なる運命 感想
戦時から平成までのノンフィクション。気持ちが晴れ晴れとする人生賛歌です。過酷な歴史を生き抜いた老兵の意気と贖罪の事績に圧倒されます。激烈な時局を生き抜きながら、国家命令でも自分の行いとして償いをつけ、交流を深め、融和を果たし、恩を返す人物に感銘します。爆撃した国の大統領にその武勇と贖罪を称えられた誠実な武人伝です。高松宮宣仁親王、大平正芳、レーガン、トラ・トラ・トラのプロデューサー、イラナ・ソル等、数々の逸話が披露されて大変興味深かったです。
読了日:12月10日 著者: 倉田耕一
「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実 「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実 感想
報道の使命、倫理を正しく理解し実践できる者しか報道に携われないはずであるが、自らの思惑によって風聞記事を書いて社内の功名、発行部数増を稼ぐ輩が報道の特権を持ってしまったようだ。ひどい事件だ。この本に登場する新聞社、政治家は、自己の立場の顕示欲と保身、功名欲に支配された疎外状況にあるのではないか。本書で調書を読み解いてもらい、現場の気高い真実とは裏腹に、危機に立ち向かえず国を率いる資質のない官邸、危機には役に立たなかった東電経営者がよくわかった。現場の指揮官と現業の人達が大切なものを守りぬいたことがわかった
読了日:12月8日 著者: 門田隆将
梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史(祥伝社新書) 梅干と日本刀 日本人の知恵と独創の歴史(祥伝社新書) 感想
見失った伝承すべき財産 梅干と日本刀 樋口清之 40年前の復刊で、今更と思いつつ読めば新鮮な内容。クールジャパンの原典。自然に従って生きのびてきた日本人の生活が科学的で合理的であることを解説してくれる。
読了日:12月7日 著者: 樋口清之
世間のカラクリ 世間のカラクリ 感想
真実なんてねえよと言う学者 世間のカラクリ 池田清彦 著者は、真理と異なることを経済的、社会的理由で真理と決めたり、報道したりする世の中を変だと言っているようで、真実なんてねえよとなるようです。
読了日:12月1日 著者: 池田清彦

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