今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2024.02.15
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カテゴリ: 俳句

2月15日(木)

俳句入門(抜粋:後藤)(157)

(作り方と上達法)

著者:嶋田洋一 昭和53年6月3日発行

第三章 現代生活と俳句(28)

2現代俳句の詠い方(21)

老人を詠う(1)

老人の日は老人の顔をせむ        中村春逸

九月十五日は「敬老の日」です。ふだんたいしたこともしないくせに、その日だけワーワー騒ぐ感じです。親切にしてくれるのは、有難いと思って、今日一日老人の顔をしている作者なのでしょう。痛烈な風刺の精神もあります。

としよりは餅食べそれを ( ) み下す     山畑祿郎

たんたんとただありのままに詠んでいます。そこには虚勢も哀れみもありません。「としよりは」と老人全体のこととして詠っています。そこには、誤嚥も問題もあるかもしれません。

味噌つくる母一芸に老いにけり      佐々木 淳

昔から自家製のみそを作り、代々の主婦がそれを受け継いできているのです。

作者の母はことさらそれが上手で、任されているのでしょう。「一芸に」という言葉で、母のなみなみならぬ自慢の腕前が察せられます。

                        (つづく)






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最終更新日  2024.02.15 06:51:23コメント(0) | コメントを書く


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