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ぽぽみぃ95さんFree Space
埼玉県教委が公立高の前期入試合格者に提出を求めている「入学を辞退しない」旨の誓約書のため、進学を希望した私立や国立大付属に合格してもあきらめたり、泣いて私立校に相談に来る生徒もいる。「関東圏では埼玉以外では聞いたことのない制度」(大手進学塾)については、学校関係者からは「生徒の進路を生徒自身や家庭が自由に決められない現状はおかしい」と疑問の声が上がる。【桐野耕一】
埼玉県越谷市の私立獨協埼玉では2、3年前、入学を希望した女子生徒が、誓約書のために入学をあきらめた。
当時校長だった石井征次さん(64)によると、女子生徒は、1月の獨協埼玉の試験に合格後、2月の県立の前期試験にも合格して誓約書を出していた。入学手続きの段階になって、語学に力を入れる獨協埼玉に入学したいと申し出てきた。
「希望をかなえてやりたい」という女子生徒の担任教諭からの電話には、石井さんが対応。教諭は「中学校長に伝えたところ、県立に入学させろと言われた」と言った。石井さんは「本人や家庭の希望が通らないなんて人権問題だが、誓約書の制度を知っていて提出した保護者にも責任がある」と答えた。後日、教諭から、県立に入学することになったと連絡があったという。
石井さんは「県教委が優秀な生徒を囲い込もうとしているのは明白だが、そのために生徒が苦しんでいいのか」と話す。
今年も問題が発生した。前期試験の合格者が誓約書を提出する日、さいたま市内の芸術コースのある私立に中3の女子生徒が泣きながら相談に来た。「『県立へ誓約書を提出しなさい』と強く担任に言われた」
高校によると、女子生徒は、前期試験で所沢市内の芸術系の県立に合格した。しかし、通学に時間がかかり過ぎるため、私立に変更したいと担任教諭に申し出たところ、提出を強く指導されたという。私立の事務長が、女子生徒の両親に電話し、「誓約書を提出する、しないは本来家庭の判断です」と説明。女子生徒は提出せずに私立に入学した。
中学側にも苦悩があるという。
3年前に退職した県北部の元中学校長は「男子生徒が前期試験合格後に都内の名門国立に合格し、トラブルになった」と打ち明ける。生徒の両親は国立進学を強く希望したが、結局県立に進学した。元校長は「誓約書の存在が生徒や保護者にプレッシャーを与えたのは間違いない」と話した。
最終更新:6月7日16時29分