創作千社札

佳つ乃さん


京都市生まれ。16歳で祇園甲部の舞妓になる。21歳で芸妓となり、現在も活躍中。京舞・井上流の名取りでもある。1988年、祇園町に「やまがた」というお店を開店(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


一日遅れの「仲秋の名月」
 10月2日に「人間邂逅」の取材で京都・祇園へ行ってきました。
 京都に本社を置き、携帯電話やゲームのコンテンツをつくるトーセという東証一部上場企業の齋藤茂社長と俳優の松方弘樹さんのツーショットでした。齋藤さんは44歳、松方さんは59歳と15歳も年が離れているのに、非常に親しそうでした。15年前に知り合ったお二人は地元京都をこよなく愛し、釣りという共通の趣味を持っていて、そのうえ自宅が近所なこともあり、とてもウマが合うのだそうです。
 この日は、祇園にある齋藤社長の行きつけのフランス料理店「フィリップ オブロン」で取材をしたのですが、御茶屋風の暖簾をくぐると中は超モダンなつくりで驚かされますし、しかも料理は最高で、若いお嬢さんならずとも一度は行ってみたい新名所に違いありません。

 取材が終わって、齋藤社長から二次会に誘っていただきました。
 祇園の中ほどにある、かの有名な、佳つ乃さんの店です。残念ながら松方さんは所要で帰えられてしまったのですが、証券会社の幹部お二人が合流して楽しい宴会となりました。
 佳つ乃さんは目鼻立ちのはっきりした美人ですが、思ったより小柄で、オーラと言うほどのものは感じられませんでした。御茶屋のようなクラブの和室で、皆さんブランデーの水割りを注文されました。しかし、小生は途中から「やっぱりここでは熱燗でしょう」と言って、日本酒をちびちびやり始めました。そのとき、縁側の外を見上げると、まん丸な月がきれいに輝いています。そういえば今年は、この前日の10月1日が「仲秋の名月」だったのです。

 すぐに立ち上がって縁側に行き、一日遅れの名月を鑑賞していると、佳つ乃さんが隣に立っていました。そして「きれいどすなぁ」と言いながら、月に向かって手を合わせてお祈りを始めました。願い事をしているようでもあります。和服が月に映えてとても良く似合い、名状しがたい美しさです。なるほどこの人のこういうところが、ヒロミ・ゴー、伊集院静といった並みいる二枚目をコロッと参らせた所以なんだなぁと、妙に感心した次第です。



『佳つ乃の京・散歩道』

#05 初回放送日/2000.09.01 
祇園町の夢

芸妓・佳つ乃さんが、京都の町を5回に分けて私的に歩く「佳つ乃の京・散歩道」。 最終回は、佳つ乃さんがもっとも落ち着く場所、祇園から「祇園町の夢」について語ります。 佳つ乃さんならではの花街の魅力をたっぷりとお伝えします。

#04 初回放送日/2000.08.25 
初恋

芸妓・佳つ乃さんが、京都の町を私的に歩く「佳つ乃の京・散歩道」。 4回目は「哲学の道」辺りを散歩しながら、「初恋」について語ります。 ここでは佳つ乃さんの知られざる過去を知ることができます。また男性についても語ってもらいます。乞うご期待!

#03 初回放送日/2000.08.18 
癒す

芸妓・佳つ乃さんが、京都の町を私的に歩く「佳つ乃の京・散歩道」。 3回目は左京区にある南禅寺辺りを歩きながら「癒す」について語ります。 人との出会いあり、感動ありと、京都の魅力をたっぷりとお伝えします。

#02 初回放送日/2000.08.11 
はんなり

祇園のカリスマ女性佳つ乃さん。そんな佳つ乃さんが、京都の町を5回に分けて私的に歩く「佳つ乃の京・散歩道」。 2回目は東山区にある八坂神社辺りを散歩しながら「はんなり」(上品で、華やかな事)について語ります。

#01 初回放送日/2000.08.04 
願掛け

華の都・京都。祇園に誰もがその美しさを認める芸妓がいる。その名は佳つ乃。 今もカリスマ性を放ち続ける彼女を一目みようと、遠方からやってくるお客さんもいるほど。 そんな彼女が私的に京都の町を歩きながら魅力をたっぷりと紹介します。




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