ウェールズ

カーディフ

人口約30万人カーディフは、ウェールズの首都で最大の都市である。
ロンドンのパディントン駅より、カーディフ中央駅までインターシティで約2時間、約250kmの距離にある。
政治、経済、司法、文化の中心であり、大学の町でもある。

インターシティがカーディフ中央駅に到着し、ホームに降りると「ウェールズにやって来たなー」と実感した。
それは、すべての表示がウェールズ語と英語表記になっていたからだ。
しかも、ウェールズ語が上、英語が下・・・

カーディフの歴史は西暦75年にローマ人が最初の砦を築いたことに始まるらしい。
それから、カーディフは約400年間にわたり、ローマの支配下にあった。
そして、ローマ軍が故国に引き上げた後、ウェールズ人の王が治める王国となる。
1536年にはイングランドに統合され、英語が公用語となり、教育も英語で行われるようになった。
1967年にウェールズ語の教育が再開され公用語になった。
現在は人口の20%がウェールズ語を話すが、若い世代は話せない人が多いらしい。
http://www.uknow.or.jp/bta/area/wales/wales02.htm
カーディフ
当時、僕はBanburyという小さな街でホームスティをしていて、
週末になると列車にのって小旅行を楽しんだ。
ホームスティ先からカーディフまでは往復4時間もかかった為、
実際に観光できたのは半日だけだった。

カーディフの見どころといえば、「カーディフ城」。
ウェールズの歴史を認識する格好の場所でもある。
城は1世紀から19世紀まで、3回の増改築を重ねてきた。 
現存する建物のほとんどは19世紀、石炭の輸出で財を成したビュート侯爵3世が再建した。
内部は精巧な彫刻や金箔の飾りなど贅を尽くされ、各部屋とも趣向が凝らされている。
そして、城壁の一部はローマ時代のものがそのまま残されている。
上に翻る旗はユニオン・ジャックではなく、ウェールズの国旗だった。
そこにはイングランドとの抗争のシンボル、赤いドラゴンが描かれていた・・・

城の見学を終えるとタフ川沿いのビュートパークに行き、少し休憩をとった。
美しい公園で横になって、雲や川の流れをみていると心が和んだ。

時間に追われない生活も悪くない。そう思った。

余談だがウェールズの有名人には、ライアン・ギグス(サッカー)、
アンソニー・ホプキンス(男優)、キャサリン・ゼタ=ジョンズ(女優)などがいる。

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