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2013.05.26
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カテゴリ: 映画
鬼畜.jpg


1978年に公開された松竹映画「鬼畜」は
松本清張の短編小説を映画化したものである。

竹下宗吉(緒形拳)と妻・お梅(岩下志麻)は
埼玉県川越市で印刷屋を開いており
宗吉は小金が貯ったところで、
鳥料理屋の菊代(小川真由美)を妾にして
7年間に3人の隠し子を作った。

ある日、火事と大印刷店攻勢で商売は凋落し
手当を貰えなくなった菊代は6歳の利一(岩瀬浩規)

宗吉の家に怒鳴り込んだ。

菊代はお梅と口論した挙句、3人の隠し子を
宗吉に押しつけて蒸発。
お梅は子供達と宗吉に当り散らし
地獄の日々が始まった。

ある日、栄養失調で衰弱して寝ている
1歳半の庄二が顔の上にシートを
故意か偶然か被さって死んでいた。
シートのあった位置から
お梅の仕業と思いながら宗吉は口に出せない。

「あんたも一つ気が楽になったね」お梅の言葉に

後日、宗吉は4歳の良子を東京タワーへ連れて行き
置き去りにして逃げ帰った。

ここで兄弟思いの長男・利一が宗吉夫婦の
企みを見抜いていたが
数日後、宗吉は新幹線・こだま号に喜ぶ利一を乗せ


断崖上の草原で蝶採りに遊び疲れた
利一を宗吉は崖下に放り出した。

翌朝、沖の船が絶壁の途中に引掛っている
利一を発見、かすり傷程度で助け出した。

警察の調べに利一は父親と遊びにきて
眠っているうちに落ちたと云い張り
名前、住所、親の事や身許の手掛かりは
一切口を割る事はなかった。

しかし警察は利一の服のメーカーのマークが
全部切り取られていた事から
事故ではなく利一は突き落とした
誰かを庇っていると判断した。

利一の黙秘に警察はお手上げになった時、
偶然、入ってきた名刺屋が
利一の持っていた小石に注目した。

利一が「いしけりの石」と話す
それは、石版用の石でインキを擦れば
消えた版が再現出来るかも知れない。

警察の捜査が開始され、実行犯の宗吉が
移送され警察で親子の対面をした。

そして・・・

この映画は戦後から現在まで続く
子供の虐待をクローズアップしており
年々激化する子供虐待問題が
全て金銭が絡むという悲しい社会の悪さを語っている。

この問題に政治家は全く解決できず
民間団体も解決対策するも力及ばず

鬼畜は社会の中にあり・・・


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Last updated  2013.05.26 20:49:38
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