変身サイボーグ | メタボの気まぐれ

1972年のクリスマス、子供のプレゼントとして
空前の売れ行きを見せた大ヒット商品があった。

タカラトミー製「変身サイボーグ」

その歴史を紐解けば・・・
1967年、アメリカのバービー人形を
日本の住宅事情に見合った大きさのドールハウスと
それに合ったサイズの独自の着せ替え人形として
タカラトミーが発売した「リカちゃん」

同じ頃、アメリカのG.I.ジョーは1970年に

ニューG.I.ジョーにリニューアルされた。

しかし1972年、仮面ライダーを発端とする
空前の「変身ブーム」の真っただ中にあり
全身の関節が自由に動くニューG.I.ジョーは
様々な衣装を着せて遊べるといった
プレイバリューを引き継ぐ形で
より変身に重点をおいた変身サイボーグという
新たなブランドが誕生した。

この変身サイボーグはニューG.I.ジョーの素体を
全身クリア素材に置き換え
胸と頭部にメッキの機械部品を仕込み

別売りパーツにより腕に武器をつけたり
乗り物に組み替えるだけでなく
更には変身セットとしてウルトラマン、
仮面ライダーなど合成繊維を生かした
変身ヒーロー着せ替えグッツも登場し

変身サイボーグがブームを起こした。

また玩具でありながらも物語の設定があり
その内容は自然保護官・片貝健一が
宇宙の侵略者・キングワルダー1世の襲撃に合い
妻と弟、そしてペットのジャガーと共に
瀕死の重傷を負ってしまう。

そして健一は父の手によって変身サイボーグとして
生まれ変わり地球の平和のために
ワルダーに立ち向かうというものであった。

変身サイボーグ22.jpg

この変身サイボーグが爆発的ヒットとなった要因として
テレビヒーローによる「変身セット」が発売され
そのヒーローコスチューム目当てに子供たちが注目した。

1972年7月からクリスマスに向けて発売されたのが

ウルトラマン、ゾフィー、ウルトラセブン、
帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンＡ、
ウルトラ警備隊、マット隊員、ミラーマン、
シルバー仮面、変身忍者嵐、仮面ライダー、
快傑ライオン丸、デビルマン、超人バロム1、
人造人間キカイダー、レインボーマン、タック隊長、
サンダーマスク、アイアンキング、マジンガーＺ、

その人気により引き続き登場したのが
ジャンボーグＡ、ジャンボーグ９、ファイヤーマン、
仮面ライダーＶ３、ウルトラマンタロウ、
ロボット刑事、レッドバロン、キカイダー01、
流星人間ゾーン、イナズマン、新造人間キャシャーン、
ゲッターロボ、電人ザボーガー、グレートマジンガー、
ダイヤモンド・アイ、ウルトラマンレオ、
仮面ライダーＸ、マッハバロン、仮面ライダーアマゾン

そしてタカラオリジナル変身セットととして
バードマン、ビートルマン、フィッシュマン、
アポロイドＺ、シャインＸ、ロックバロンＳが発売された

変身サイボーグの人気は留まる事を知らず
武器セット、秘密基地、指令マシンが登場し
更に少年サイボーグ、サイボーグジャガー、
敵役としてキングワルダー1世も登場した。

空前のヒットとなった変身サイボーグ
現在はスペクトルマンへの変身セットを加え
新たなシリーズとして復刻している。