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2024.11.23
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ワシタカ類が捕食をスタートする時は、松村(1993)が述べているように、羽ばたき,滑空,ホバリングなどによって獲物を探索する「飛翔型」と見晴らしのよい所に止まりながら探索する「とまり型」に大別されます。同じ種類でも2つを併用する種類もいます。
(A)主な猛禽の捕獲行動
(1)ハヤブサ
手賀沼沿岸では、水田が広がる解放地で行われ旋回と羽ばたきをまじえて行う飛翔型と地上の杭などに止まって行うとまり型を併用しています。また、捕食する鳥類は飛行中ものについて行っています。
松村(1993)が報告しているように、獲物よりハヤブサが上部に位置する時は急降下し獲物を後方から捕獲する場合と羽ばたいて追いかけるケースがあります。
(2)コチョウゲンボウ
地上の杭や電柱のてっぺんでとまり型の狩りを行い、獲物を発見すると追尾または急降下して捕獲する光景をよく見かけます。
ホバリングして獲物を探索し、急降下または少しずつ高度を下げて捕獲しています。
(4)ミサゴ
手賀沼の水面で獲物の捕獲をすべて行っています。
水面・水中に獲物を発見した際には、急降下し両翼と上半身以外を水没させて捕獲します。
(5)オオタカ
雑木林などから突然登場し、飛翔中のカモを捕獲するか小さな池の近くの枝で止まり型の狩りを行います。
(6)チュウヒ
高橋・東(2024)は、秋田県八郎潟でのチュウヒの行動について調査した結果を報告しています。狩り行動について「狩り飛行と捕獲試行を記録した」と記しています。これは飛翔型に区分されます。
なお、「狩り飛行とは獲物を探索する行動で地表を注視しながら羽ばたきや滑空により低空を飛行する行動と定義した。また、低空で特定の場所を旋回する行動や羽ばたいて空中に留まるホバリングや風を利用して羽ばたかずに空中に留まるハンギングを観察したことも述べています。ハイイロチュウヒも同様と思われます。
(B)貯蔵行動を行うコチョウゲンボウとチョウケゲンボウ
松村(1993)は、福井県での猛禽類の観察記録を整理し報告しています。
その中で、「チョウゲンボウとチョウゲンボウにおいて観察された貯蔵行動は、通常行なわれている行動と考えられる」と述べています。
(引用)
松村俊幸.1993.工業埋立地における非繁殖期のワシタカ類の捕食行動と優劣関係.
Strixl第12巻.p61-71.日本野鳥の会.
高橋佑亮・東 淳樹.2024.農耕地帯で繁殖するチュウヒの狩り場環境選択.
日本鳥学会誌.第73巻.第1号.p23–31.
(写真)
一枚目亜種オオハヤブサ:2021年1月20日茨城県稲敷市、
二枚目コチョウゲンボウ:2020年2月24日手賀沼沿岸
三枚目:チョウゲンボウ:2023年1月20日手賀沼沿岸
四枚目:ミサゴ:2021年1月2日手賀沼沿岸
六枚目:チュウヒ:2016年3月7日印旛沼



















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最終更新日  2024.11.23 16:33:45 コメントを書く
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