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2007.12.27
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カテゴリ: lovesick
悠斗の言うとおり、私は、悠斗との未来を考えていました。過去の波に喉元まで飲まれながら、それでも、そのぬかるみから抜け出すことを考えていました。悠斗という光が私を導いてくれるのか、そのときの私には、まだ分かりませんでしたが、ほんの数%、私は変わり始めていました。そろそろ、前を向いて歩きたいという気持ちと、やっぱり訪れる恐怖とが交互に私の心を覆いました。

私たちは、道に戻り、また歩き始めました。あちらこちらを見回しながら歩いてるだけでとても気持ちのいい日でした。
私は悠斗に少し遅れてついていきました。悟によく似た後姿をこっそりと眺めました。時々心配そうに振り返る仕種までそっくりで、息がつまりそうになりました。
でも、こちらを向いた顔は当然ながら、全然違います。
悟は、彩と共通の、ゆるいたれ目で、いつも眠そうな一重の細い目で、鼻筋は通っていたけれど、大きな口で、ほくろもたくさんあって、二枚目とはとてもいえない顔だったけれど、私にはとてもとても優しい笑顔をする人でした。
悠斗は、モデルや俳優をしているだけあって、本当に、くりくりの目が大きくて、鼻筋も通り、薄い唇も整ってハンサムです。何度か振り向く悠斗を見ているうちに、私は胸がつまったように震えるのが、悟と重なるからではなく、悠斗自身にドキドキしているんだと、突然気づきました。そして、それに気づくとさらにドキドキしてしまいました。今日は、ずっと感情の起伏が激しすぎたので、くらくらしました。
つい、足を止めると、悠斗が、はっと振り返りました。駆け寄ってきて、私を覗き込みます。私はあまりに近い顔に、もっとドキドキしながら、微笑んで、大丈夫、と伝えました。
「本当に?」
私は、うなずいて、先を歩きました。悠斗は追いついてきて、

売店にはハムやチーズ、ワインもあることを思いだし、私はニッコリとうなずきました。知らない間に、随分影が伸びていました。

車に乗ると悠斗は、サングラスをかけながら、
「シート倒しなよ」
といいました。
「あんだけ泣いたら、眠いはずだよ。俺、絶対安全運転だから、着くまで、ゆっくり眠ってていいよ」
付け足すように、
「変なところにも連れ込んだりしない」
まじめな顔でいう悠斗に、私は、吹き出しました。
色んな感情に飲まれてへとへとになっていたので、そうさせてもらうことにしました。車はゆっくりと走り出し、すぐに私は眠りに落ちていました。


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最終更新日  2007.12.28 15:42:47
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