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20歳の約束



新しい入居先を決めなければいけなかったのだ

付き添ってくれた友達の意見もよく聞きながら

地下鉄沿線の新築アパートに決めた

家賃も安くなる上に大学までの通学時間も短縮される

数日後にラーメン屋のおじさんや家庭教師先のご家族のお手伝いで

1人暮らしの引越しは無事完了した

4月に入ると進級し、授業時間も変わるので忙しくなる

無理は禁物だったので週に2回の家庭教師は別として

お店は5月のゴールデンウィーク明けまで念のためお休みを頂いた






新学期も始まり

これを気にクラスメートの殆どと

別々のクラスになってしまった

というのも、2年生になって各主専攻ごとのクラスに

分かれるからだ

すると取る授業も個々に違い、なかなか重ならない

私は英文学を取った

でも友達の殆どは違う専攻だった

それでも休み時間やお昼になるごとに

みんなで講堂に集まってよく話をしたものだ

バイトが忙しかった私はクラブ活動には参加しなかった

でも大学へ進学したことで素敵な仲間ができたのは紛れもない事実である







新学期が始まって早々

私は20歳のバースデーを迎えることとなった

友達の運転で京都の将軍塚へ向かった

深夜0時になると京都タワーの明かりが消える

そこでバースデーのカウントダウンをしようということだった

正に悲しい??偶然だったのだけど

この頃の友達は誰一人として彼氏や彼女がいなかった

でもみんな好きな人はいた

仲良しの工学部のタカヤスにも好きな女の子がいた

同じESSのサークルに参加している1つ年下の彼女が好きらしい

タカヤスは1浪で私の2つ上なので

学年で言えば私の1つ上の学年

彼とは男とか女とか関係なく付き合え、お互い良い刺激を受け合った

私達はお酒が入ると

何故か決まって英語で会話をしていた

常に英語に触れる環境にいたい

2人の思いは一緒だった

彼の海外1人旅がきっかけで

後に私の海外1人旅が始まることとなる







タカヤス:
  『ねえ、プラーグ。どうやって彼女を誘ったらいいだろう?

  突然誘ったら失礼に思われるかな??』

普段いろんなことに積極的なタカヤスは

その愛しの彼女をどうやってデートに誘ったらいいのか

かなり悩んでいた

プラーグ:
  『大丈夫だよ♪ 普段のタカヤスを彼女が知ってるなら

  きっとO.K.してくれるはずだよ』

バースデー目前カウントダウンで

タカヤスの気持ちを聞きながら

私はリクさんのことを思い浮かべていた

プラーグ:
  『お互い自分の好きな人に少しでも近ずけるよう、頑張ろう』

そう言って消えていく京都タワーの明かりを見ていた




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≪続く≫

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