「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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案山子の世界
詩
【詩】
【十三夜の月】03.10.8
十三夜の月が案山子の頬を照らす時
その無機質な姿が一瞬膠着して
藁の先に電流が走る時
その後に続く弛緩を覚え
ぶるぶると震え出す。
十三夜の月は案山子の世界
人々は何食わぬ顔で譲歩する
時には鵺ですら
浮かれた姿で街中を飛び
実体のない案山子とも知らず
美味そうに藁の体を啄ばんで
断末の声を嬉しそうな顔で聞いている。
十三夜の月は神々しいまでに澄みきって
やがて満月の予感を醸し出す。
満月の夜は魑魅魍魎の世界
人々は高揚した顔で闊歩する
時にはパンパイヤですら
浮かれた姿で屋台をくぐり
ニンニク入りとも知らず
美味そうにラーメンを啜り終え
犬の遠吠えを忌々しそうな顔で聞いている。
【深山】03.10.26
いつのころからだろうか
山の精霊を肌に感じだしたのは・・。
いまはどうだろうか
世欲にまみれた気持ちの中で・・。
くまげらの鳴くぶな林で
かわせみの飛ぶ深山で
山は雷鳴の中、夏を迎え
やがて光り輝く秋が過ぎ
寒風吹きすさぶ冬の到来
それでも木々の魂は
ナースローグとなり
自然の営みは絶え間なく
精霊たちは息吹を醸し出す。
でも今は秋。
今を生きるこの身に
無常の風が吹きすさぶ。
【時空の間(はざま)】04.1.4
時空の間(はざま)
46億年の時を経て今地球にいる私
時の連鎖は川の流れの如く止らない
大山は鼓動し大地は亀裂を繰り返す
案山子の体は引裂かれ烏に啄ばまれ
そしてばらばらの藁が飛散してゆく
悠久の時を経て我は蘇生を繰り返す
希望の種は湯水の如く芽生えてくる
太陽は照射し大海は悪鬼を洗い出す
案山子の体はうねりの渦に巻込まれ
そして黄金色に輝く藁が我身を包む
旅立ちの時は唐突に吹く風の知らせ
沼でのたうちまわっていた青龍達が
一条の風を捕らえ濁流の中遡上する
そしてあたかも導きの烏を淘汰して
やがて昇竜となり天空高く飛翔する
今一条の光となり何億光年の夢の旅
【無常の風】
幾千万年の時の流れに身を委ね
幾千万年の時を経て君に会おう
それは微かな風の香りを漂わせ
それは遥かな夢の間に漂うのか
流れる風の間奏曲は気だるさを
流れる夢が狂詩曲に木霊を唱え
案山子は甘く澱んだ風を感じて
案山子は木偶の我が身体を嘆き
導きの烏の群れは偏西風に乗り
導きの青龍も沼地で昇竜と化す
六地蔵でさえ見つからない導き
六地蔵はすでに風化した木偶石
不思議な貝殻
04.1.9
いつのころだろう、
荒神さまが眠る山の頂きの神社で真っ白な貝殻を拾ったのは。
多分、
記憶という学習能力が芽生えたころのことかもしれない。
そっと、
耳に当ててみたが音より先に何故か椰子の実の香りがした。
いや、
そんな匂いなんて知らないはずだが確かにその貝殻からのものだった。
それは、
遠い昔の連鎖の渦に浮かんでは消えた物語。
そして、
かすかな波の音がそよ風の中に反復を始めた。
そう、
ゆっくりとゆっくりと太古の眠りの中で繰り返す。
まるで、
母の胎内で揺り籠を揺すられているように。
やがて、
真っ白い不思議な貝殻は忽然と消えてしまった・・・。
【鵺】04.1.12
闇夜を切り裂いて鵺が鳴く 何をそんなに哄笑するのか
白濁した目の先に映るもの 懇願の声も空しい蜻蛉の姿
善人面した沼蟇蛙の高笑い 案山子は藁の体を震わせて
すでに導きの烏に啄ばまれ 骸の横で山姥の研ぐ包丁を
恨めしそうな目で眺めてる 確かに楽園は一瞬で崩れた
青龍は沼地の底で苦悶して もはや昇竜に変る術はなし
闇夜を切り裂いて鳴く鵺は 哄笑をすることが何なのか
映し出される光景を捕らえ 今まさに蜻蛉は死を迎えて
沼蟇蛙の豹変した残忍な顔 恐怖に慄く案山子の実体を
導きの烏でさえ憎悪の憑依 隻眼白髪の山姥の鋭利な刃
藁の頭の中では諦めの境地 確かに真実は一条に輝きて
その光は沼奥の青龍を刺し 濁流の中まさに昇竜と化す
闇夜を切り裂いて鳴くは鵺 闇夜を切り裂いて鵺が鳴く
【風】04.1.20
もし風に色があるなら 今日の風はパステルピンク
もし風に香りがあるなら 今日の風はリメンバーミー
少女はつぶやいた あどけなさの残る横顔で
真っ白な砂浜にすわり 静かに海を見ていた
ラグーンのその先は マリーンブルーの大海原
真っ白い雲 海からどんどん湧いてくる
そよ風に乗って 柑橘系の香りが漂って
少女の髪が流れてる 風に揺られて流れてる
廃船になった双胴のヨットから カタカタとロープの音がする
風の音だけ流れてる 静かに静かに流れてる
純なもの 04.1.22
グラスの底でプチプチと空気のはじける音がした
勢いよく水面を目指した泡が幾筋も連なっていく
グラスの縁に鼻を近づけそっと匂いを嗅いでみた
何の匂いもしない無機質な泡が飛沫を鼻にふりかける
何万年と凍っていた氷山の欠片に閉じ込められた気泡
グラスから飛び出して現代の大気と融合を繰り返し
純なもの不純なものそのすべては同化し一つになった
いつの日かまた氷山に閉じ込められることだろう
未来のオンザ・ロックになるために・・・・。
思い出の日々05.2.3
今はもう還らない遠い遠い昔の思い出
雑踏の中でふと蘇る懐かしき日々の姿
見上げる青空に無限を感じ涙が滲む頬
後悔の中に懺悔の文字は見当たらない
ただ空が眩しくて張り詰めた心の氷解
決して安堵じゃなくむしろ高揚した心
邪悪な女神はすでに戒めの鉄槌を忘れ
聖母の化身は偽善の振舞いに酔いしれ
今はもう還らない遠い遠い昔の思い出
風が消し去った懐かしき日々の思い出
夢の旅04.2.11
小春日和に誘われてうつらうつらと夢の旅
それはどこまでもどこまでも続く田舎の道
すぐ側には小川の水面がきらきらと輝いて
揺れる藻間をすいすいとめだかが泳いでる
畑には案山子君が風に揺られてぶらぶらと
見上げれば山影に汽笛がポーッと木霊する
それはどこまでもどこまでも続く田舎の道
白い砂浜に潮騒がザザ―ッと春を告げる音
うねる波間をすいすいとカモメが飛翔する
畑には案山子君が風に揺られてぶらぶらと
見晴らせば島並に汽笛がボーッと鳴り響く
どこまでもどこまでも続く田舎の道夢の旅
詩音
海の中を覗いてごらん
何が聴こえたかな
イルカの求愛の声それとも
それはクジラの声だよ
悲しい声だろ
子供とはぐれてしまったのさ
浜辺の貝を拾ってごらん
何が聴こえたかな
八重の漣の音それとも
それは望郷の音だよ
さびしい音だろ
昔を思い出してるのさ
山に向かって叫んでごらん
何が聴こえたかな
クマゲラの笑い声それとも
それは木霊の声だよ
悲しい声だろ
自分をさらけだしてるのさ
空に向かって振り向いてごらん
何が聴こえたかな
ウミネコの羽ばたく音それとも
それは星からの音だよ
さびしい音だろ
悠久の未来を暗示してるのさ
春のそよ風
05.3.1 案山子
さわさわと吹く風そよ風春の風
まだ少し冬のなごりを引きずって
目の前を無造作に過ぎ去っていく
あたかもそれは日々の郷愁サウダ-ジ
かすかに聞こえるビバルディの四季
さわさわと吹く風そよ風春の風
今一度山の谷間を駆け抜けて
目の前を無器質に過ぎ去っていく
いましもそれは時空の郷愁ノスタルジィ
はるかにそびえるモンブランの頂き
さわさわと吹く風そよ風春の風
夢覚めた案山子の裾を引っ張って
目の前を無遠慮に過ぎ去っていく
おもえばそれは脳裏の郷愁ファンタジー
たしかに答えるニックのカーティスクリーク
連鎖の時
05.4.14案山子
春風に ぶらぶら揺れる 案山子たち
案山子たち 息吹受けても うわのそら
うわのそら 気持ちの端に 芽吹く時
芽吹く時 露がころりと ねこやなぎ
ねこやなぎ 釣りの手を止め ほほえみを
ほほえみを 青い美空に 山桜
山桜 峠の道に におう風
におう風 ゆらゆら揺れて マーガレット
マーガレット 秋桜に似た 春桜
春桜 義を結ぶかな 酒美味し
酒美味し はらはらと散る 姥桜
姥桜 夜の帳の 妖艶さ
妖艶さ みなもに揺れる 春の月
春の月 冷たき道に やさしさを
やさしさを 求めて鳴くよ うぐいすが
うぐいすが 囀る丘に 海光る
海光る 彼方の空に 遠雷よ
遠雷よ 彼方の山に 木霊する
木霊する 春山の峰 水ぬるむ
水ぬるむ 幽谷の里 煙る霧
煙る霧 光の果てに 彼岸くる
彼岸くる 深淵照らす 燈籠が
燈籠が 鐘の音誘う 春の寺
春の寺 木々の木漏れ日 夕刻に
夕刻に 光る海原 鯛釣船
田舎道
05.4.14案山子
いなかの道をポンポコポンポコ走る。
おんぼろバスがポンポコポンポコ走る。
あおもつられてパッパカパッパカ走る。
おいぼれ馬がパッパカパッパカ走る。
いなかの川をスゥイスゥイ泳ぐ。
めだかの子供がスゥイスゥイ泳ぐ。
どじょうもつられてニョロニョロ泳ぐ
川藻のすきまをニョロニョロ泳ぐ
いなかの山をズットコズットコ歩く。
熊の親子がズットコズットコ歩く。
案山子もつられてピョンタラピョンタラ歩く
峠をめざしてピョンタラピョンタラ歩く。
いなかのお空をズドトォンズドドォン飛んでる。
ギラギラジェットがズドトォンズドトォン飛んでる。
とんびもつられてグルリングルリン飛んでる。
気持ちよさそにグルリングルリン飛んでる。
春の波風
06.4.1 案山子
砂塵舞うビルの谷間
無機質な摩天楼街
黄砂の風は時の融合
曇り空に飛行するジェット機
成層雲に響く爆音
山脈に流れる飛行機雲
匂い香る村の盆地
暖かな田舎道
黄砂の風は春の訪れ
夕空に飛翔する雲雀達
田畑に響くさえずり
あぜ道に流れる雪解け水
躍動する波の谷間
藍一色の大海原
黄砂の砂は風の贈物
東風に飛来するカモメ群
島並に響く裂迫音
白浜に流れる春の波風
ビルの谷間では砂塵が巻き上がっている。
無機質な光が摩天楼を照らす時、
一条の風がビル街を吹き抜けていった。
それは、遥か彼方の黄砂風・・・。
きっと黄巾の乱で、
劉備が見つめていた色と同じだろう。
その風は過去を溶き連ね、
すべてを融合し未来へ向かう。
うす汚れた大気の中で、
ジェット音が木霊する。
春に煙った山並みを、
遥かに凌駕してストリームを裂いて行く。
春の波風はすぐそこに、
回りを柔らかく包む。
忘却の先にあるもの
06.5.3 案山子
忘却の先にあるもの 案山子
それはきらきらと流れる金箔の波頭
幾重にも重なり合った光の束
どんよりした雲間に見え隠れする残滓
まるで昇竜の如くうねりを繰り返す
月は今まさに万感の極地
天空の中で次第に張り詰めていく
忘却の先にあるもの
スパークするたびにその姿を現す
光と影の四十万を潜りぬけ
再び繰り返す阿鼻叫喚
静寂の訪れはまだ遠い
遥かな旅の終焉を迎える時
静かに煌く金色堂の揺らぎ
忘却の先にあるもの
それはきらきらと輝く金箔の陽炎
タイトライン
06.5.13 案山子
薄暗い幽谷の源流を遡上
足首の震えを乗り越えて
その先にある至福の境地
幾重にも広がる光のカーテン
キラキラとした水面が揺れる
徐にタックルを取り出す
メイフライ、ライトケーヒル#14
フリーフォールを繰り返す
オービスのロッドが大きく撓り
ラインが唸りを上げて伸びていく
淵の一点にティップがソフトランディング
間髪を置かず波紋がおこる
ヒット!
ロッドに伝わるブルブルした感触
今、渓流の女王と一体化した釣人
自然との同化、自然との調和
自然との対決、そして・・
自然とのタイトライン。
千の風になって
私のお墓の前で 泣かないでください
そこには私はいません 眠ってなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
夜は星になって あなたを見守る
私のお墓の前で 泣かないでください
そこには私はいません 死んでなんかいません
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
千の風
千の風になって
あの 大きな空を
吹きわたっています
あの 大きな空を
吹きわたっています
初夏の風
06.6.6 案山子
海辺をぶらぶら散歩する
漣の向こうから
初夏の風がやって来た
さわさわさわさわと
からだにまとわりながら
憂いを含んだその風は
あいさつもせず去っていく
見上げる空は雲ひとつなく
紺碧の海より出た初夏の風は
紺碧の空へと去っていく
山辺をとぼとぼ散歩する
稜線の彼方から
初夏の風がやって来た
ひゅうひゅうひゅうと
からだに衝突しながら
夏草の香りのその風は
あいさつもせず去っていく
見上げる空は雲ひとつなく
新緑の大地より出でた初夏の風は
新緑の空へと去っていく
街角をきょろきょろ散歩する
電車道の線路から
初夏の風がやって来た
むしむしむしと
からだを包み込み
夏の予感のその風は
あいさつもせず去っていく
見上げる空は雲ひとつなく
ビル街の谷間から出でた初夏の風は
ビル街の隙間へと去っていく
時空の揺らぎ
07.6.11 案山子
霧雨に煙る午後
それは突然に現れて消えていった
時空の揺らぎの中
その気配はびっしょり濡れたハートの奥に
そして今、
天空の彼方のシリウスの輝きを一瞬に断ち切った
それは霧雨の午後
煙る風景の幻惑の世界に現れ消えた
揺らぐ時空
確かに気配は感じていた
胸の奥深くに
そして未来、
深海の幽霊蛸の瞳の輝きをすべてかき消した
午後の霧雨は夢の始まり
山空のその先にあるもの
07.6.17 案山子
山空のその先にあるもの
見たことがないし、見ることもない
山空に向う鳥たちの群れ
朝もやの中に、夕日の沈む峰の奥に
山の空は鳥たちをぽっかり空いた空間に吸い込んでいく
時空の扉が開いているのだと思う時
その鳥たちはふっと掻き消えてしまう光景に出くわす
もはや想像の世界でしか見るすべはなし
山空のその先にあるもの
見たこともないし、見るすべもない
風の便りが届くころ
山空のその先にあるものは
みんなみんなぶくぶくした雲にかき消されてしまう
まるで音階の溢れでるピアノの天屋根のように
ぶくぶくと、ぷくぷくと育つ雲
山空はその先を閉じてしまい暑さに揺らいでいる
陽炎の立つその頂きすら七色に輝いて
本当の形を覆い隠してしまった山空
その山空の先にあるものは
きっと幾万の水を湛えた大きな湖や
空にそびえ立つ急峻な稜線
そしてぱかっと割れた先に流れ落ちる
ウォーターホールの世界が広がっているかもしれない
でも山空のその先は誰も垣間見ることが出来ない
山空のその先にあるものは
永遠不変の世界
いつしか旅立つ時期が来るのかもしれない
アイスマンのように・・・・・・・・・・・・・・・・。
香り立つ夏の訪れ
07.6.17案山子
ふと蛍が見たくなった
そして出かけた自転車で
夕暮れの町並みを過ぎ
黄昏に染まる海岸線を
ひたすらこいだ自転車に
風を受けるたび香る夏
潮風に少し夕日の匂いがする
とことこ走る自転車が
汗の中左右に揺らぐ時
山風の吹く竹やぶに着く
スイカの匂いは鮎の香り
ぬめぬめとした岩を渡り
清流のその先にいた
蛍がいた
ふわふわといた
か細い光のなか
蛍はいた
少し涼風を感じて気持ちいい
さて帰りも自転車で
うんこらどっこい狭い道
もうあたりは夏の帳がおりていた
半熟の夕日
07.6.20案山子
まるで空が割れて落ちてきたような夕日
そう半熟の玉子が水平線に解けていく
ジュ-っと音がしそうな夕暮れ
多分海に解けた夕日をかき集め
つっつきこねくり回して加工しているはず
それは明日の太陽の姿となっていく
その端っきれの残り物が
満天の星の中に輝く三日月となり
しばしの空中遊泳を楽しんでいる
もうそろそろ球体となった太陽が
今日の軌道を復唱する時間がやって来た
水の玉
07.6.21案山子
コロンと転がった丸い玉
ほんの小さな出来事が
心の扉をそっと開いてゆく
それはいつの日か語られる物語
瞳の中の水玉が輝く季節
まるでラムネの玉のように輝いて
泡の中にポッカリ浮かんでる
流れる軌跡はカオスの法則
いつも想像を裏切って
予想だにしない結末を迎えてしまう水の玉
その水玉の中を覗いてみると
七色に輝く瞳の奥が開かれて
未来を見つめる物語の始まりを
高らかに奏でるトランペット
甲高いファンファーレの調べ
水玉の驚きはカオスの流れ
幾筋も幾筋も流れに流れ
辿り着く先は夢の一本道
いつしか流れの終焉に辿り着き
やがて自然の摂理を凌駕して
一個のまあるい水の玉
コロンと転がりどこへいく
案山子の心
07.6.22案山子
案山子の心は藁の中
軽く小さく醜く弱く頼りなく
風に吹かれて散り散りに飛んでしまう
案山子の心は藁の中
風に雨に虫に鳥に動物に
雨に打たれてボロボロに裂けてしまう
案山子の心は藁の中
夢を志を目標を礎を糧を
夢に敗れて切れ切れに千切れてしまう
案山子の心は藁の中
やさしさを慈しみを感動を思いやりを
いつも忘れてズタズタに傷つけてしまう
雨の追憶
案山子07.6.29
けだるい朝に早雨のトレモロが心地よい
規則的な音なのにテンポ・ルパートな気持ち
今日は何の日だったろうと訊ねると
じゃ昨日は何の日だったと木霊する
そして気づくことは何もない明日
降り続くけだるい雨の空模様が哀しい
不規則な樋から落ちる雫のスタッカート
今は誰を愛せばいいんだろうと自問して
じゃ君は誰を愛してたんだいとミリガンの声
そして無意味な時間の果ての夕暮れ
降り止まぬ残滓の雨の水溜りがまぶしい
縁は異なもの
07.7.21案山子
ぼくは渓流のしずくを撒き散らした魚に向って
そっと呟いていた
縁は異なもの・・・
それはロスインディオスタバハラスの甘く切ないメロディ
思い出した題名は
縁は異なもの
フレネシの軽快なリズムの後の素敵な曲
コンガのトレモロのイントロ
そうそうその魚につぶやいていたんだっけ
縁は異なものって・・・
ソラド・ミソラ・ドレドシドシラ
ラシド・ラドファファ・ソソソソ
切ない気持ち
やるせない感情
ロマンチックな心根
頬をやさしく風が通り抜けて
ぼくは我に帰ってその魚をそっと水に戻した
そしていつまでも
そっと呟いていた
縁は異なもの・・・と
はるか満天の星空も
野に咲く名もない花たちも
そして
この空の下にいる見果てぬ友
そんな時
呟く言葉それは
縁は異なもの・・・
真っ白な貝がらも
青白いアンモナイトの姿さえ
みんなみんな
縁は異なもの・・・
ぼくは今気がついたその気持ちの果ては
縁は異なもの・・・
縁は異なもの・・・
少年
07.7.22案山子
古い神社の境内を抜けたあたりにその少年はいた
カマキリの干乾びた死体をアリたちが忙しそうに運んでいる
丁度少年の屈んでいる辺りに砂が小山になっていた
目線の先にはすり鉢上に掘られた穴の中に蠢く昆虫が一匹
一瞬凍りついたかのように蝉の声が途絶え静寂が訪れた
少年が見たものは砂漠で非業の死を遂げたボブフェットの様
瞬きの後にはその昆虫の姿は忽然と掻き消えていた
何の感情もなく少年はつまらなさそうに顔を上げる仕草
古びれた老木の饐えた匂いが淀んだ空気の中を彷徨っていた
激しく泣き出した蝉の声は少年の耳に断末の叫びを切り込んでいる
奥社から吹いてくる抹香の香り風が境内を大蛇のようにすり抜けていった
少年はふと気がついた足元にある白い小さな欠片を思わず手に取ってみる
それはあってはならないはずの望郷の砂浜に眠る白磁の貝殻
灼熱の時を過ぎ今は冷たい躯のその物体がそっと語りかけていた
少年は思わず強く貝殻の破片を握り締め罪悪感を隠す所作
疑問は蟠りとなりそれが氷解して透明感を醸し出す白砂の道
やがて日が傾きかけた境内をいつまでも少年の影が伸びていった
巡りあい
07.7.22案山子
巡りあい、そっと呟いてみた
巡りあわなかったほうがよかったのかもしれない、多分、きっと・・・
夏の熱気の覚めやらぬ夕刻、電車はその傾いた駅に停車した
まるで織姫と彦星が出会うように、年に一度停車するその駅に・・・
小さな神社の裏で紫色に輝く波間をお互いにいつまでも見つめていた
巡りあい、そっと語りかけた
希望のない世界、汚い人間関係、どん詰まりの人生、死んでしまいたい・・・と
淡々と語り合う二人の姿は不思議なくらいに悲壮感はなかった
むしろ、やっと今を共有できる心に巡り合えた安堵が、嬉しさが・・・
自然と涙が頬を伝い、暮れゆく島影が揺らめいた
心が満たされた毎日、張りのある人生、そして・・・
守るべき人がいるってことは、こんなにもすばらしいものだと思っていた
巡りあい、そして別れの予感
幸福な時は短く、まるでガラスの偽物が砕け散るように・・・
気がつけば季節は移り変わりマフラーの温もりが恋しい
巡りあい、流れる心は帰らない
二人は広大な海原を見渡せる場所に来ていた、心を求めて・・・
突風が繰り返すピアノ曲の残音をかき消してしまった
淡々と流れる時の隙間風、別に悲壮感もなく、幸せも感じなく・・・
夕日のように燃え尽きてしまいそうな心、笑顔を振り絞った
そして、別れという言葉を投げかけた今・・・
巡りあい、そして別れ
そっと呟いていた
風のサヌカイト 07.7.29
君は鳥になって空高く僕を見つめてる
僕は何にも気づかずに毎日の繰り返し
風が運んだサヌカイトの音が心地いい
その八点鐘に一つ届かないやさしさが
日常の扉を少しこじ開けて日が差した
でも寒風でなくそれは熱気を含んでた
暑い夏辛い夏そしてその夏のひと時に
風が運んだサヌカイトの音が心地いい
君はイルカのように海に溶け込んでる
僕は何にも気づかず夕日を眺めていた
風が運んだサヌカイトの音が心地いい
そのピタゴラス音階を奏でる静けさが
心の隙間を少し埋めて気持ちが静まり
でも青空ではなくそれは雨を含んだ雲
寂しい夏暗い夏ただその夏のひと時に
風が運んだサヌカイトの音が心地いい
夏 07.7.31案山子
蚊取り線香のたなびく紫煙のその先に
暮れゆく空に遠雷の稲光が音を伴って
日中の暑さ忘れて古寺の鐘を懐かしむ
浴衣着も涼しげに黒髪の君のその先に
見目鮮やかな沖縄紅珊瑚のかんざしを
少し腰を屈めて指すは鏡の中のあで姿
ころよしと上空一面の花火が砕け散り
瀬戸の水面にしだれの火球が降り注ぐ
極彩色のカキ氷を頬張る若いカップル
イカ焼きのこおばしい香りに誘われて
風船を離してしまった童のしょげた顔
君は大地に抱かれ草原に寝転んでいた
幼い君の横顔を連続して花火が照らす
いつのまにか熱波を涼風が冷ますとき
ラムネの玉がコロリと音を立てていた
夜店の風鈴が涼やかな風をかき鳴らす
盛夏の真っ只中で山裾に密かな秋の彩
君の姿も揺らめいて夏の宴を繰り返す
白い貝殻 07.8.3案山子
砂浜の片隅に打ち上げられた白い貝殻
何とはなく手にとって眺めている自分の姿
それは忘却の世界を遠い目で確認しょうともがいていた
白く無垢な貝殻さえ今は魂の抜け殻でしかない
いつも一緒にいたあの子はもういやしないと気づいていた
見上げるとツガイなのだろうか二羽のトンビのユニゾンの声
砂浜は波に洗われて過去の浄化を繰り返している
風は微かな漣を海に与えるべく小刻みな変化をもて遊んでいた
そして白波の立つ沖合いに一艘の舟が自然に翻弄されている
過去の流れが河口に向って最後の緊張と弛緩を振り絞り
浜千鳥の足跡さえも容赦なく過去へ葬り去っていった
その白い貝殻は静寂のひと時宝物の夢のまにまに打ち上げられた
そっと手にかざしそして砂を掃って耳に押し当ててみた
それは波間の音に打ち消され暗く透明な擬音が流れるだけだった
まるで何の変化もない今の象徴を告げる悪魔のささやきのよう
感じることさえ勘違いの領域であるかのような過去の音
虫の羽音が鳴り出して止まない苦しさを知ってしまった
夏は今青空に突き刺さる積乱雲とともにやって来た
そして小さな白い貝殻は波間の砂にいつしか消えてしまった
銅山川の水上を恋ふる詩 07.8.7案山子
せせらぎとは程遠いその流れに手を浸す時
今を生きる歓びと遠い日々の追憶が交差し
時の流れをその水面の漣に託す我が身あり
久遠の旅を予感させる母なる鼓動の滝壷に
低空飛行で存在を示すキングフィッシャー
七色に変化するその艶やかさは時を反復し
いずれは果てるわが身の脆さを呪う水の脈
急峻な峰々と穏やかな木々そして清廉の地
何を望むやこの銅山の水上を恋ふる大地で
我は何を望むやと問い掛けては打ち消して
流れに身を任す儚さと危うさと弱々しさを
やさしく包み込み時は流れて辿りゆく思い
光も風も流れの中で掻き消える今の心情を
時はやさしく包み込みやさしく流れに託す
AQUARELLE 07.8.13案山子
君は僕のアクアエル
雫の中に見え隠れする真実の姿
気高く激しさを秘めた孤高の人
何を見ているの
君は僕のアクアエル
流れの傍で浮き沈みする虚栄の容
儚く悲哀を込めた情熱の人
何を感じたの
君は僕のアクアエル
大海の波を褥とする自由の民
強く広大な意思を備えた水の精
何を捕まえるの
君は僕のアクアエル
遥かな水の旅人
浜辺のレクイエム 07.8.14案山子
喧騒の溢れる白い砂浜を僕は眺めていた
多分、その目は遠い遠い海の先へ向いていたのだろう
かたわらにいつものギターが寂しく寄り添っていた
きっと、もっと楽しい踊りたくなる曲を奏でて欲しいのだろう
白い砂浜では親子のしあわせの声が流れていた
でも、それが一時のしあわせで忘却の彼方への出発と気付いてないのだろう
白い砂浜を僕は飽きもせず眺めていた
多分、その耳はさわさわと秋の訪れを感じていたのだろう
側でいつも寄り添っていた君の魂すら感じなかった
きっと、いつも束縛の言葉をうとましく思っていたのだろう
砂浜の白さが過去へと誘う言葉をささやいていた
でも、それは幻の青い鳥が羽を整えて飛び立つ忘却の世界と気付くだろう
僕は白い砂浜をずっとずっと眺めていた
気が付くと潮が満ち夕暮れが迫り喧騒は静寂へと変化していた
でも、僕はずっとずっと白い砂浜を眺めていた
秋の風音 07.9.6案山子
それは猫が獲物を狙う時のように
さわさわと一定のリズムを刻みながら
僅かに湿った匂いを伴って
いつのまにか忍び寄ってきた
秋の風音
いつもボサノヴァを奏でる時のように
ふわふわと幾重にも倍音を重ねながら
密かに乾いた思いを投げかけて
いつのまにか傍に立っていた
秋の風音
やがてやってくる木枯らしの季節
そして広がる憂いの世界
ただ
今は優しく頬を撫でる風
静かな澄み切った空気の音階
秋の風音
横笛の君 07.9.7案山子
海の底 揺れる横笛(おうてき)いと哀し
我は今 君の栄華を 顧みる
島の影 映す漣 偲ぶ世に
いつかまた 君の黒髪 靡く日を
今はただ 静かに眠れ 公達よ
容 07.10.10
かたちあるものは崩れやすいのが常
かたちないものは見つけにくい
人はかたちあるものを追いかける
そして疲れ果てて朽ちていく
残ったものは獣の残滓のみ
はかなさと後悔のはざまで
人はのたうちまわっている
かたちないものは気づかないのが常
かたちあるものは浄化できない
人はかたちないものに憧れる
そして疲れ果てて慟哭する
残ったものはバクの死骸のみ
おどろきと裏切りのはざまで
人はのたうちまわっている
容、それは砂漠の蜃気楼
容、それは深海の泡
容、それは空の乱気流
容、それは心の慟哭
煌く瀬戸の海 07.10.14案山子
渡り鳥が季節の時を過ごした瀬戸の海
今は静かに島並みを包み込み
乳白色の空から雨が降り注ぐ
恩恵は雲の隙間から顔を出し
何条もの光の束を届け続けて
いま穏やかな砂浜に降り注ぐ
部屋の窓からそっと見つめる瀬戸の海
やがてプリズム光に包まれて
群青色の空には風が流れ出す
情愛は心の隙間を埋め尽くし
幾重もの夢の話をささやいて
いま無常の海面に投げかける
陽の傾きが水平線に交差する瀬戸の海
そして海原が太陽を包みだし
黄昏色の空まで鳥が飛び立つ
やさしさは漣を照らし続けて
千変もの風の唸りを醸し出し
いま金襴の海狭間に埋没した
子猫達が防波堤で鳴いている瀬戸の海
すでに漆黒の闇が木々を包む
黒檀色の空に輝く星々の饗宴
激しさは銀の矢束を降り注ぎ
瞬きを遥か成層圏で繰り返し
いま煌く瀬戸の海に融合した
黙示録の唄 07.10.16案山子
路傍の民は何処からやって来たのだろう
黄昏の中何処に去って行ってしまうのか
人として生まれまた人として滅ぶ儚なさ
居並ぶ気持ち我が身の老いを嘆き悲しむ
望みは唯一今出来るすべてを捧げること
それが明暗を分ける未来へ我の手立て
宇宙の畏敬に打ち震える時もあるだろう
かつては星に願いを託したこともあった
今はそれも叶わない儚い夢の物語となり
一羽の渡り鳥が群れと離れて飛ぶように
人の存念を殻の世界に消し去ってしまい
山裾から流れ出る冷気に身をまかせつつ
今を生かそうと悶え苦しむ我が身の有様
沼地から見上げる空へ昇竜は今動き出す
百舌の唄 07.10.17
野を行く百舌の鳴き声
何筋も雨降る空を見上げる
滴が足先を濡らし
羨望の秋行く輪の中
漫ろに淋しく
思いは空しく
漫ろに哀れ
滴悲しく落ちぬ
カーティス・クリーク 07.11.5案山子
静寂の中耳を研ぎ澄ませていた
まるでニック・アダムスになったように
そこはマイ・カーティス・クリーク
ヘミングウェイほどうまく表現出来ないけれど
確かに聖域として存在している川の辺
昼間あれほど賑わっていたハッチも去り
夕暮れの物憂い流れがやがて情景に溶け出した
光を感じていた
キラキラとした水面の中に見え隠れする
何億年も我がテラとともにあり
宇宙を旅している僚友の月
そのやわらかな光はまるで燭光の如く
柔らかにわが身を照らす
さて最後の一振りの時間がやってきた
今日もタイイ-は姿を見せなかったな
密かな安堵感
そしてわずかな倦怠感
すべてを忘れ去るラストキャスト
静寂の空気を切り裂く弦音
ナローループが解ける瞬間
生き物のようにラインが繰り出された
月明かりの漣の中を進むフライ
蛍光色のロイヤルウルフが浮き沈みする
きっとタイイ-は最後の挑戦だと察知しているはず
情けはいらないよって呟いてみた
いつかはお前とタイトラインだよ
そしてお前の姿をこの目に焼き付けるさ
待ってろよきっとだよ
月明かりの中そっと呟いてみた
風の慟哭 08.1.22案山子
風が空気をかき鳴らすとき
その響きを受けて海が鳴く
海が飛沫を吹きつけるとき
その轟きを避けて鳥が飛ぶ
風は鳥たちの慟哭を誘いながら突き進んでいった
そしてその響きは大海の隅々までかき鳴らし
海はイカロスの羽を翻弄しながら舞い上がっていった
そしてその轟きはもはや天上の青龍すら凌駕して
やがて風の音は二層のうなりとなり
慟哭の峰々に降り注ぐ
その雪風は遥かに遠く
その風雪は気高く遥か
峰々に降り注ぐ慟哭よ
SIZIMA 08.1.25案山子
打ちひしがれた心に響く幻想曲
まるでカテドラルを流れゆく蜃気楼
四十万の揺らめきを突き抜けて
夜空の星達が幾千万年繰返した大饗宴
開けはなたれた心に轟く狂詩曲
それはアランブラに香りたつ山葡萄
嘆落日の煌らめきを照りかえし
黄昏の赤城が幾百万年繰返した音楽祭
フェスティーボ!
ラスゲヤードが鳴り止まない
マラガへの郷愁
旅立ち 08.1.26案山子
真夜中の咆哮が今は去り
夜明けの静寂が広がる海
墨を溶かしたような海面
静寂を破り魚達が跳ねる
日いずる時がやって来て
やがて訪れる豊穣の世界
眠りから目覚めた大地に
息吹が隅々まで浸透して
山々に鳥の声が木霊する
幕を開けた今日のドラマ
さあ旅立ちの時が訪れた
未知の世界への旅立ちが
海ゆかば 08.1.29案山子
海ゆかば
砂に埋もれたコバルトブルーの瓶
お前は何処からやってきて
何処へ去っていくのか
華やかな時は去り
静寂の中朽ちていくお前の姿
何も語らない
おだやかな海をじっと見つめるだけ
今はただ
未来を託した
コバルトブルーの瓶よ
記憶のメビウス 08.2.16案山子
遠くの世界にレンゲの香りが漂っていた
何故かブランコが一つ揺れていた
多分、幼稚園の片隅にあった
乗ってみた
うまく乗れなかった
誰かが助けてくれた
誰だったかは記憶になかった
しばしばそれが夢に出てきた
いつも遠くでほほえんでいた
椿の蜜を吸っていた
あまい香りがした
寒かった
香りの風が吹いていた
海を見ていた
島が輝いていた
春の予感がした
大空を飛ぶ羽が欲しかった
記憶の片隅にいつも青空があった
それはメビウスの輪のように途切れない世界だった
サクラ・・・春 08.2.16案山子
いつも向かう丘
父と母が眠る小さなその丘に
一本の老木がぽつんと取り残されていた
梅が豊かに咲き誇っているその場所に
静かに僕たちを待つ一本の老木
梅は原色の花を見せ付けて
瀬戸の海に香りを降り注いでいた
そろそろ時期がきたのかもしれない
バスケットにパンと葡萄酒を詰め込んで
中腹で眠る父と母に見送られ
一気に丘を駆け上った
君はもう僕たちを待ってくれていたんだね
咲き誇った君のそばで梅の木が
紅白の祝福を奏でていた
でも君は涼しい顔をして淡い光を放っている
瀬戸の風に揺れながら・・・
微風・・・そよ風の君 08.2.22案山子
そよ風がわずかに髪を浮かせた希望の岬
甘酸っぱいそして少し塩っ辛い香りが漂い
春の訪れは波間の輝きから顔を覗かせている
遥か彼方から潮騒のざわめきが押し寄せて
海鳥の滑空が日増しに低くそして近くなる
今生きているそして今輝いているその瞳
若い血潮がくうくうと騒ぎ出した未来の岬
その先端から微風が君の黒髪をなで上げた
涼しげなそして柔らかく淑やかに心地よく
熱気を含むにはまだまだ遠いあの希望の岬
旅立ちの季節 08.3.5案山子
ひとひらの花が悲しく散って
あなたの心に届くでしょう
私は今日、旅立ちます
思いは永遠に
あなたの心に咲くでしょう
あなたの心に
一滴の雫が静かに落ちて
あなたの心に届くでしょう
私は今日、旅立ちます
思いは永遠に
あなたの心に溢れるでしょう
あなたの心に
一条の光がやさしく流れ
あなたの心に届くでしょう
私は今日、旅立ちます
思いは永遠に
あなたの心に流れるでしょう
あなたの心に
孤独と無知 08.3.22案山子
孤独を愛する人がいた
いつもビートルズを聴いていた
フールオンザヒル
彼はその曲で至福の時を過ごした
暖かい血が流れてた
いつも独りビートルズを聴いていた
さびしくなかった
むしろ彼の心は華やかだった
晴れ晴れした気持ち
さすらいの日々はずっと続いていた
無知を知らない人がいる
たまにバンドネオンを弾いている
情熱大陸
彼はその曲で気を紛らわせている
冷たい頬に流れる涙
時々時情熱大陸を演奏する
孤独だった
華やかなステージは寂しかった
鬱々とした世界
慟哭の未来は今も続いている
愛と憎しみは表裏一体
孤独の中にある無知は
決して交わることはない
四季の旅人 08.3.23案山子
春を愛でる君ありき
城山の花の匂い深し
ひらひらと花弁が舞い落ちて
黒髪香る君ありて
我は花の旅人
我は、我は花の旅人
夏を愛でる君ありき
銅山の川の飛沫涼し
さらさらと清水が流れきて
黒髪揺れる君ありて
我は水の旅人
我は、我は水の旅人
秋を愛でる君ありき
瀬戸内の海のさざめく波頭
ぱたぱたとカモメが羽ばたいて
黒髪なびく君ありて
我は風の旅人
我は、我は風の旅人
冬を愛でる君ありき
法皇の山の白き峰々
キラキラと夕日が輝いて
黒髪映える君ありて
我は光の旅人
我は、我は光の旅人
春風の息吹 08.3.25案山子
弦はわずかな風に揺れ
甘い音色のメロディに
春風の息吹が降り注ぐ
平和を慈しむ町並木群
燕達が地面を滑空して
麗らかな日差しを受け
過ぎ去りし日々の懸想
弦の香りは風になびき
何時までも余韻を受け
幾重にも広がる空気層
ルパートな時間が過ぎ
春風の息吹が降り注ぐ
飛翔 08.3.26案山子
疲れ果てた青龍がそっと身を横たえた沼地
その吐く息はすべてを氷塊に変えてしまう
むしろ過ぎ去った日々の骸を放り投げる魂
存在のない実体は矛盾だらけの足跡を残し
ずぶずぶと過去の暗黒地へ引きずられつつ
絶望は絶叫の音響を木霊に変えて繰り返し
何れは万物の定めの滅びの世界の旅に出て
原始の薄暗い森の悲鳴を幾万年間聞き流し
疲れ果てた青龍が身を横たえた沼地の中に
深く淀んだ希望の水脈を探るすべも絶えて
何の存在もない化身の白拍子が纏わりつき
静かに鷹揚に琥珀色の目を開く一頭の青龍
隅々の鱗が逆鱗に触れその恐怖を知らしめ
ぽたぽたと血が滴り落ちる程無念の形相に
雲間より一条の来光が静かに振り注ぐ瞬間
四肢が輝いて青龍の咆哮が木々の葉を散し
のたうちまわるその身が七色の光に包まれ
やがて燐光を発すその姿は太陽神の化身か
沼は甘露の水を湛えた漆黒の湖に姿を変え
天空からの導きを受けた青龍が今飛翔する
もしも彼女が訪ねてきたら 09.5.3 案山子
もしも彼女が訪ねてきたら
心の扉は開いてる?って尋ねてみよう
少しだけって答えたら
じゃ、海へ行こうかの言葉をかけよう
潮風が流れ
少ししょっぱい感傷の味
もしも彼女が訪ねてきたら
女神の声は届いた?って尋ねてみよう
まだだよって答えたら
じゃ、町を歩こうかって手をつなごう
喧騒の声が沸き
少し疎ましい怠惰の夢
もしも彼女が訪ねてきたら
ラズベリーの香りを嗅いだ?って尋ねてみよう
気のせいって答えたら
じゃ、社の森に消えようかってkissしよう
ナースローグの息を吸い
少しほのかな夜の帳
インクのきれたボールペン 09.10.21案山子
ぼくは夢の中で彼女に手紙を書いていた
実は・・・・
そこでボールペンのインクがなくなった
残された白い無機質な空間
想像すら拒絶する世界
ひたすら続きを考えていた
思い出せない・・・・
放り出したボールペン
うらめしそうに眺める自分の姿
すべては夢の世界
やがて心が動き出した
でも・・・・
もうボールペンにインクはない
途切れた時間が崩れ落ちる音
闇に紛れた魑魅魍魎の世界
いつも自分自身に苛まれる
ただ・・・・
インクのきれたボールペン
いつまで経っても進まない
虚無感と焦燥感の世界
いずれ夢も覚めるだろう
いずれ・・・・
晩秋 09.10.23案山子
ススキの原っぱで遊んでいた
風のうねりの中溺れそうになり
仰向けに寝転んで空を見上げる
天空を突き抜けるように澄んだ空
一番星が視界の片隅で輝いていた
木星なのか金星なのかわからない
多分いやきっとシリウスなのだろう
青白く光るその星に魅了され
気がつけば回りは薄暗くなり
肌寒い風が晩秋の帳を吹き抜けた
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