初恋の彼は・・・


一緒に手をつないでくれた、かずきくん。
2度目の初恋は(突っ込んで!)、小学校3年生の時の八頭司くん。

当時私は鹿児島にいたの。
そんな私のクラスに、時期はずれにきた転校生。
歳のわりには落ち着いてて、背が高くて、野球が得意で、お勉強もできる、 王子様のような子だった。
女の子とは遊ぶことが出来なくて、いつも子分を引き連れて 男の子とばかり遊んでいた私が
初めての一目ぼれを経験する。

幸運なことに彼とは家が近かった。
坂の上にあった学校への道はとても遠かったが、
彼と通う道は長ければ長いほどよかった。

ところが1学期を過ごしたある日、私は転校する事になった。
悲しかった、彼と別れるのが。
でも、純情だった私、告白なんてできない。
とうとうそのままお別れしたの。

そのまま数年が過ぎた。
唯一の女友達とはまだ文通が続いていた。

ね、小3の時、好きな子いた?って話になる。
なんと、2人とも八頭司くんがすきだったんだって。
なんだ、あたしたちライバルだったんだね。
ね、八頭司君は何してるの?って聞いたら、
言わなかったっけ?転校したよって言われた。
住所分かる?って聞いたら、
もう5年も前だから、いまも住んでるかわかんないよって。

でも、懐かしくて、手紙を書いてみることにした。
いたずら心半分、期待半分。

返事なんてこなかった。
もう、私たちは高校生になっていた。
そんな子供の頃の、思い出なんて、恥ずかしい年頃だったのかなと思う。

ところが1ヶ月くらいして、電話がかかってきた。
『八頭司ですけど』
「・・・・・え?」
『どうして君が僕の住んでいる場所を知っているの?』
「今どこに住んでいるの?」
『福岡』

彼女に教えてもらったのは、福岡県久留米市。
彼が住んでいたのは、福岡市。
・・・違う。
かつ、もう何年も前に引っ越したらしい。
手紙がなぜ配達されたのか?
この手紙の謎はいまだに解明されていない。

でも、これが縁で逢う事になる。福岡で。

7年ぶりにあう彼は、昔の面影を残した、美少年だった。
そうね、ミッチーみたいな感じ。
でも、話が弾んでいくにつれ、私はがっかりすることになる。
彼は、野球を辞めていた。
理由は、坊主になりたくないから。
それになんだか話し方とか、すごく軽い。
私の王子さまはそんなことをいう人ではなかったはずだし。

その日のデートに納得のいかないまま、彼と別れることになった。
また、逢おうね。
あの頃、君のことが好きだったよ。
そんな言葉に、ちょっとときめいて油断してたら・・・
・・・ファーストキスを奪われてしまった。

帰った後も、電話で、愛を語る彼。
セリフはいつも歯が浮きそう。
そして、ある日突然あっけなく振られた私。

初恋の人とは会わない方がいい、よく聞く言葉だったけど、
本当にそうだと思った。
経験者は語る・・・


ほーむへ つぎへ もどる

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: