ひっそりと

ひっそりと

みい君が生まれた時



その年の1月、震災。
うちも屋根瓦が何枚か割れた。
そのあとも余震が続いた、"不安"だった。

3月の末に検診に行ったとき「3月中に生まれませんか?」と聞いてみた。
産婦人科の先生は「子供のためには4月に生まれるほうがいいんだよ」と、私に言い聞かせるように話してくださった。

その年の2月に、ひいちゃんが足の小指の付け根のところを骨折して、整形外科に通っていたのが、まだ”全快”にはなっていなかったのも気になっていた。
3学期の終わりまで、毎日小学校まで、車で送り迎えしていた。
「4月早々どうしようか?」心配したが、整形外科の先生は、「歩いて登校してもいい」と言ってくださったので、一安心だった。


ひいちゃんが小6、ふう君が小5になる春休みに、みい君が生まれた。

進級すれば、担任の先生やクラスメートも代わる・・心配だった。

特にふう君は、みい君が生まれることを、同級生にからかわれた事があったので、心配だった。

みい君が生まれたのは、春休み中・・
ひいちゃんが、洗濯、食事の用意・・頑張ってくれた。

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