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2020/11/21

「＃塚森裕太がログアウトしたら」　浅原　ナオト

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91812)

カテゴリ：今日読んだ本

図書館で借りた本です。
カクヨムの浅原さんのページで本が発売されていることを知り
図書館にリクエストしました。タイトルを告げると「今、準備中です」
なら、予約を！ということで予約させてもらいました。
誰もリクエストしない本を図書館が準備するのは、どういう基準？
前にもそんなことあったなぁ…ゲラゲラだったっけ？

「＃塚森裕太がログアウトしたら」　浅原ナオトさん

【内容情報】（出版社より）
「俺は、同性愛者です」高3のバスケ部エースがSNSでカミングアウト。彼の衝動は思わぬ波紋を広げ……。「登場するすべてのひとの気持ちが胸に迫って、読みながら必死に声援を送りました。たぶん誰もが、この小説のなかに「自分」の姿を見いだせるはずです。」三浦しをん氏推薦！

最初は、予約、私一人だったのですが次の人が予約したので
借りている本の読む順番を変更して読みました。
（もう１冊は、待ち人がいなかったので延長可能だったため）

５つの短編連作形式になっていました。

１番目は、塚森裕太くんと同じ高校の１学年下の隠れゲイ。
カミングアウトを近しい人がするとどうなるのか、どう思うのか
自分と塚森裕太くんを比べてしまったり、落ち込んだり…

２番目は、塚森裕太くんの高校の先生。直接、関りがない教師が
娘がLであることを知ってしまい、どういう対応をすればいいか
塚森裕太くんに話を聞くというお話。
たとえ、肉親であっても　娘の性的指向を自分以外の人間に言うことは

父親が母親に対して娘のことを言うのもダメなんだ。本人が父親に告白するまでは
立ち入れないってことなのかしら？
身近にいないし性的指向の暴露を軽く考えているとアウト！って言われそうです。

３番目は、塚森裕太くんのファンの女の子の話。
バスケで頑張る姿がよくて、おっかけもどき、もうちょいでストーカーです。

先輩と話しながら　見ているようで見ていなかったということを自覚してしまう。

４番目は、塚森裕太くんのバスケ部の後輩の話。
神様とあがめていた先輩の突然のカミングアウトで驚き、神様が神様じゃなくなった気分？
他の同期の部員や先輩部員は、塚森は、塚森だから。と割り切って対応出来ているのに
自分だけがこだわってしまって　ひどい言葉を先輩に投げつけてしまう。
そんな自分に情けなくなったり…自己嫌悪してました。

５番目は、塚森裕太くん本人の話。
友達にも家族にもカミングアウト。すべての人が優しく受け入れてくれている。
そんな中、１番目の子がつぶやいたメッセージを目にする。
それに対して校内放送でのお願いをしたり　バスケ部の練習に見学が沢山来過ぎて
帰って欲しいと頼んだり…世間に望まれている塚森裕太くんを続ける。
後輩の言葉で　生まれてこないほうが良かったのかと悩んだり　揺れたり…

あ～先生もそうなんだ…自分自身を嫌いな　自分を認められないと苦悩する？

５人の目線で塚森くんのお話がされている。
その人がはじめて塚森くんを発見した時からインハイリーグ２戦目までを語っている。
試合の応援とかで５人がそれぞれ　どこかで関わったり　すれ違ったりしている。

「カノホモ」の中でもジュンくんの友達は、いい子ばかりで泣きたくなるよな
場面がちらほら。ジュンくん　良かったねぇ～と思った。

この本の中では、そんな場面は、少ないけど
バスケ部の部長くんとの最後の会話
バスケ部顧問との会話
良かったです。

塚森裕太くんが自分のことを認めて好きになれるといいですね。