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日本百名山第72座目、槍ヶ岳の中編です。
午前3時に起床、テントの外に顔を出すとキーンと張り詰めた冷気に満天の星が輝き、素晴らしい登頂を予感させてくれる。昨晩の鍋とお芋パン、コーヒーで朝食を済ませて、山頂アタック準備。今回はサブザックを新調した。これは極めて機能的でコンパクト、お気に入りの素晴らしい機能的なバッグだ。メットにアイゼン、ダウン、行動食等など最低限を詰め込み、午前5時過ぎに真っ暗なテン場をヘッテンを点けて出発。このヘッテンも水没しても30分は耐えられる防水性能の高いブラックダイアモンドのストームと言う高輝度LED搭載のものを新調。これで視野も十二分に確保されていて、今後のナイトハイクの良き相棒になる事は間違いない。


次の目標は、標高約2600mの仙丈分岐点、テン場からの標準コースタイムは2時間半だ。途中には水場があるので、そのポイントを外さないように注意しながら標高を上げてゆく。百名山の笠ケ岳が、標高を上げるに従い、どんどん中腹まで見渡せるようになる。その雄大さは圧巻である。




午前8時20分、ようやく仙丈分岐点に到着。ここからは、槍ケ岳山荘がマッチ箱のように見え、その左方向には、小槍の頂上が目視できるが、槍ケ岳の頂上を望む事は出来ない。ここから槍ケ岳山荘までの標準コースタイムは2時間半。もう手が届くように見えるのに、登れど登れど距離が縮まらない。加えて北斜面の為、なかなか陽が射して来ない為、風が吹くと体感温度が下がり寒い。ただ今回は、汗冷えを防ぐファインテックのアンダーがよく機能してくれており体力を温存してくれている。










上から降りて来るソロの登山者に会った。なんと屋久島で登山ガイドをしているという青年だった。1週間の休暇で北アルプスを始めて縦走しているという。とても爽やかなイケメンで、男目線でも惚れた。残っている屋久島の宮之浦岳に登る時には再会したいものだ。ようやく午前10時20分飛騨乗越(約標高3000m)に到達。ここは日本最標高峠だ。やっと念願の槍ケ岳の穂先がドーンと目に飛び込んで来た。その息を飲む存在感、カッコ良さに、疲れが吹っ飛んだ。






さらに約15分、背後の冠雪した大喰岳の存在感も凄い。槍ケ岳のテン場を越えて午前10時45分に槍ケ岳山荘に到着。小屋のスタッフの方以外には、登山者は一人だけ。ひっそりとほとんど貸し切り状態だ。山荘のデッキから眺めると、槍の穂先が青い澄んだ天空に突き刺さっている。


さて、いよいよ核心の頂上アタック。続きは後編で。。。