カンパーの里 ~私立竜苑学園~

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4、漆黒


キルの問いに刻神はただ押し黙っていた。
由紀はまだ泣いている。
「お前が話さないと始まらないぞ?」
エフラムが優しく言うと、
「ごめん・・・なさい。」
と、か細い声で答えた。

ー数時間前。
「あれが離れ小島・・・。」
イマジンが言う。
「でも本当に宝物なんてあるのかね?」
刻神はふざけながら言う。
「必ずあるさ。」
二人は手漕ぎのボートで島へ向かっていた。
島はまとわりつくような湿気となま暖かさがあり、気持ちが悪くなるようだった。
「うわっ、でっけー木!」
しばらく歩くと巨大な木の前に出た。
その根本に
「宝箱っ!!」
厳重に鎖で封印してある古い宝箱を見つけた。
しかしその鎖も相当古いものらしく、今は風化して機能していない。
「やったぁ!宝も・・・?」
イマジンが宝箱を開けると漆黒が目の前に広がり・・・。

「なるほど・・・。漆黒か。」
エフラムは頭を掻いた。
「それは暗黒魔王だな。」
場の空気が凍り付いた。

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