全223件 (223件中 1-50件目)
通したい人よりむしろ落としたい人が際立つ今度の選挙(岡山市)伊藤次郎10月に行われた衆議院選挙時の歌が今回、何首か掲載されているあの選挙ではボクもそう思ったしきっと他にも同じ思いをした人が多いと思ううまいこと詠んだものだポスターの笑顔は美男美女ばかり令和の加工技術の高さ(仙台市)沼沢この歌の「ポスター」は、やはり選挙のポスターを差すのだろうかある程度の年齢以降は自分の顔は自分の責任それまでの人生が表れるのだというが簡単に加工できる写真ではそれも判定できない候補者は具体の言葉を遠ざけて一番聞きたいことを語らず(東京都)十亀 弘史候補者はみなうまいことばかり言うその通りならだれを選んでも日本はかならず良くなりそうである演説をよく聞いて、というがこれでは何の判断基準にもならない兵庫県知事選挙ではないけれどネットの情報に頼るのが正解なのだろうか天災も労働も厳しかったはずなのに温和な埴輪たちの顔(東京都)上田 結香うーん、ホントだ!埴輪の顔はホントに温和な表情だ言われてみればなるほどと納得である作者の言う通り、埴輪の時代は天災も労働も厳しい時代だったのでしょうね人間は避けて通ると知りたるかマムシ一匹身動きもせず(栃木県) 川崎 利夫何度か実物のマムシを見ているが四国の歩き遍路で出会ったマムシはよくイラストで見る通りの姿でとぐろを巻いて鎌首を持ち上げていたそしてボクの姿を見てもじっとして身動きをしなかったまったくこの歌の通りだと感心している怖いという気持ちと同時に堂々として気品の高さのようなものを感じた
2024/11/23
コメント(1)
オギ(荻)と朱雀門知人のブログで「おぎの美術館」のことを知り早速、本日カミさんと訪ねてみた場所は平城宮跡平城宮跡歴史公園のサイトには「オギ」をテーマに、"屋根のない美術館"を創造し、今年で3回目を迎えます。また今年は、グッドデザイン賞を受賞しましたと紹介されている本館入り口美術館といってもこのように露天入り口のサイン館内にはオギを観賞するのにいろいろ工夫を凝らしているこれは鏡に映して観る「映し出される世界。」「うつろうおぎに包まれて。」額縁にはめ込んで観る寝転がって観るビッグジョン同上の写真その他、いろいろな見方の美術鑑賞でありました館内通路オギの花越しに西大寺駅方面を見る本館、秋風館、ささらぎ館の三会場(館)あり一時間ほどかけて楽しんだ会期は2024.10.16 ~ 2024.12.08*オギについては今日までよく知らなかったオギ(荻)、イネ科ススキ属の植物「荻(おぎ)」は漢字が秋の七草の「萩(はぎ)」とよく似ていて間違えやすいオギの花オギの頂部、高さは2.5~3mオギの茎(軸)笹と同じように節がある切りそろえたオギ*オギは万葉集にも歌われている平城宮跡のオギもそのころからずっとここに生えていたのでしょうね葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹きくるなへに雁鳴き渡る(作者不詳)
2024/11/21
コメント(9)
秋空にふわふわの雲最近は小さい画面ばかり見ていた(東京都)中村 容子折に触れて空を見上げるのは気持ちのいいものである昼だけでなく夜空もまたいいところが、いつの間にか習慣になってスマホばかり眺めている自分を反省ようやくに秋めいてきて栗赤飯炊いて掛け軸いが栗にする(高槻市)中島 裕子今年のような酷い暑さの夏を体験すると秋めいてきた日常は格別にうれしい大好きな栗赤飯を炊いていが栗の絵のある掛け軸を掛けて秋を感じる喜びを歌に詠んだ作者のウキウキする気分が伝わってくる枚数に限りがあるから丁寧に撮りき昭和のフイルムカメラ(観音寺市)篠原 俊則ボクは中学生の時にカメラを買ってもらって撮り始めたたしかにフイルムの枚数を気にしながら撮影していたなあそれに比べると今は撮り放題不要なものは消せばいいからおまけに撮った写真を簡単に修正することさえできるご時世スマホのカメラ機能が向上してカメラそのものが不要になったボクはもう五年ほど前から写真はすべてスマホで済ませている人はみな生まれた時はゼロ歳で去り行くときはそれぞれの歳(上越市)藤田 健男ん???そうですね、おっしゃる通りです考えてみるとあたりまえのことだけれど短歌に詠まれてみると哲学めいてくる
2024/11/02
コメント(5)
近所に住む田中さんは趣味で絵を書いている時々一緒にお酒を呑んだりする飲み友達でもある東京で田中一村展を観てきたことを話したら、上記写真の本を届けてくれた展覧会で見てきた直後の今ならこれらの本が新鮮に感じるでしょう、とまだ他にもあるそうですがこれを読み終えてからにしましょうとのことこれなら気に入ったものを何度でも観ることが出来る上記「田中一村展」に掲載されている一村の写真好感の持てる顔である支援者が多かったというのも納得これらの本で、もう一度田中一村の作品を楽しんでみよう
2024/10/10
コメント(3)
スケボーの解説「すげー」「やーばー」と斬新な響きアーバンスポーツ(中津市)荒谷 みほ競技はオリンピックの放送で見た新しい種目で選手も若い競技自体はもちろんのこと選手たちの服装にも言葉使いにも「自由」を感じる雰囲気がある北斎に描かせてみたい猛暑日の入道雲の湧き立つ空は(筑紫野市)桂 仁徳なるほどねえ!ボクも入道雲の沸き立つ夏の空は好きだけれど「北斎に描かせてみたい」というような発想は残念ながら思い浮かばないソプラノの「第九」の先生厳しくて「オの口でエを」「ウの口でイを」(北九州市)福吉真知子第九と言えばドイツ語でしょうか発音の教え方にはいろいろあるものですねボクも実際に試してみたけれどこれは上手な教え方かもしれないですね
2024/09/11
コメント(3)
室内の温度を下げるクーラーが外気の温度上げるを想う(相模原市)金澤 紀六エアコンの原理は熱交換交換後の高熱を外気に放散するあたりまえのことを詠んだ歌別の言い方をすれば自分で自分の首を絞めている熊に遭う危険冒したネマガリダケ七百円で買う道の駅(五所川原市)戸沢 大二郎新聞報道で見かけますねネマガリダケ採りの老人がクマに襲われた!危険を冒して収穫したものがわずか七百円で売られていることの不条理を詠んだのでしょうか死の姿孫に見せやることが祖父わしの為しうる最後の仕事(観音寺市)篠原 俊則先日の弟の葬儀の際にも幼い孫たちの姿があったこの歌の通りですね幼いときに人の死に目に会うのも貴重な体験の一つでしょう別の見方をすればそれが輪廻日本人はこれが好きねと「コンドルは飛んでいく」ばかり吹くペルー人(甲府市)村田 一広「コンドルは飛んでいく」この曲はボクもが大好きです心配する母とのん気な父の字は「母」は割り算「父」はかけ算(光市)松本 進最初は何のことかと首を傾げたよくよく見なおしてみると割り算とかけ算の符号が見えたよくこういうことを思いつくものだと作者の感性に感心することしきり
2024/09/07
コメント(3)
打ち水も夕立雲も知らぬ子はスマホでピピっとクーラーつける(東京都)渡辺 美香なるほど、「打ち水」なんていつの間にか死語になっているのでしょうさびしい話です経験的には庭に散水すると気温が下がるのを実感します雷が鳴って、ザ~ッと来る夕立あの現象はなぜ見らなくなったのでしょう蚊帳の中に避難していた経験など懐かしいお揃いの浴衣をまとい力士らはスマホをいじる地下鉄を待ち(名古屋市)塚田 聡子力士も人の子、スマホをいじってもすこしも不思議ではないボクもスマホのいじり過ぎを自覚反省の日々ですがなかなか治りませんカーリングのごとき子育て先回りしてはごしごし子の道を掃く(西条市)村上 敏之先回りしてごしごしこれが我が子育てに重なるなんと面白い発想でしょうこの歌にはやや反省の気持ちが込められているのでしょうか配膳のロボットにもありがとう米寿の母は浪速のいとさん(木更津市)津田 恵何度かブログに書いていますが未だにこの配膳ロボットにお目にかかる機会がありません浪速のいとさんと呼ばれるこの女性おっとりとしてロボットにも例をいうそんな光景を連想すると愉快です
2024/08/31
コメント(3)
先週の朝日歌壇で尾崎放哉(おざき ほうさい)のことを詠んだ歌を見つけた放哉の逝きたる島の夕暮れに銀竜草の白き花咲く(高松市)島田 章平放哉は「尾崎放哉」のこと逝きたる島は小豆島である尾崎 放哉(おざき ほうさい本名:尾崎 秀雄〈おざき ひでお〉1885年1月20日 ~ 1926年4月7日)種田山頭火らと並び、自由律俳句のもっとも著名な俳人の一人である。(ウィキペディア)ボクはなぜか放哉や山頭火、田中一村のような歌人や詩人絵描きさんなどが好き小豆島の歩き遍路の途中放哉記念館とその墓に立ち寄ったことがある(→☆)「銀竜草の白き花」も遍路の途中で見かけているが小豆島では見た記憶はない*【尾崎放哉の句】 咳をしても一人 障子あけて置く 海も暮れきる入れものがない 両手で受けるこんなよい月を 一人で見て寝る畳を歩く 雀の足音を 知つて居るひとをそしる心をすて 豆の皮むく
2024/08/25
コメント(3)
カミさん姉妹、息子の四人で滋賀県のMIHO MUSEUMへ出かけたMUSEUMは湖南アルプスの山中にある自宅から車で高速を使わずに約二時間運転は息子に任せた駐車場そばのレセプション棟でチケットを購入して徒歩または無料の巡回バスで美術館棟へ行く道路の両側は枝垂れ桜の並木満開の桜を想像しながら歩く途中にこんなトンネルがある同上歩いて10分ほどで美術館の正面玄関へ正面玄関からトンネルを振り返るフロント付近、気持ちの良い空間である同、地下の吹き抜け部分開催中の展覧会の一つ「奈良大和路のみほとけ」あと二つは以下ムレイハ古代アラビア海洋キャラバン王国シャールジャの遺宝世界の古代美術コレクション時にはこのような時間を過ごすのもまた楽しいものである私設や展示など詳しくはミュージアムのサイト(→☆)ボクはこの美術館の訪問は二度目になる最初は15年前のこと(→☆)*三筋の滝(みすじのたき、滋賀県甲賀市信楽町)夜来の雨で水は濁り滝は読筋になっているボクはこの滝は二度目の訪問MUSEUMの近くにあったので息子に見せるために立ち寄った
2024/08/20
コメント(2)
冒頭の三行、すばらしい!対談のお二人辰巳拓郎さんも中村桂子さんも寡聞にして存じ上げないしかし内容はよく理解できる以前に同じ意味の句に出会ったことがある良い天気悪い天気と人が決めこれもやはり「自然を自然のまま受け入れる感覚」を失ったことを指摘する言葉であり言い換えれば人間中心の考え方である人間は自然に対してもっと謙虚であらねばならない!山を歩き、海で泳ぎ、土を耕してもっと自然と親しまねばならない!
2024/08/12
コメント(2)
今週は毎日歌壇です風景がこころにそっと伝えくる声を聞くのにスマホは要らず春日部市 宮代 康志これはボクにも思い当たるいい景色に出会うとスマホを構えているちょっと反省した方がよさそうまずは自分の五体で自然を感じよう!草深き峡に嫁来る夏の朝爺は水打つ二度も三度も島根 重親 峡人こんなうれしいことはない!二度も三度もという下の句で喜びようが強調されているあの夏の一つ一つにルビふって記憶の君をやわらかくする(垂水市)岩元 秀人作者は朝日歌壇でも見かける恋の歌が多いようだ思い出と言えばなぜか夏夏休み、そして海や山ボクにも夏の思い出はたくさんある思い出はなぜ夏なのだろうあまりにもこの歌が有名だから?
2024/08/05
コメント(4)
栓抜きで必ず二回蓋叩き瓶ビール飲みき昭和の父は(観音寺市)篠原 俊則居ましたねえ、ビールの栓を開ける前にコンコンと二度たたく人懐かしいなあ!!!ボクも「昭和の父」ずっとビールの大びんの愛飲者酒屋さんからケースで配達してもらってたでも栓をたたく習慣はなかったなあ!そのビールも、いつのころからか記憶では50代の中頃、30年ほど前から瓶から缶に変わり、今では家で瓶ビールを飲む機会は全くなってしまった一時間紀伊国屋前で待っていた携帯など無き半世紀前(高岡市)梶 正明これもまた懐かしい記憶を呼び起こすボクもまた作者と同じ経験をした思い出があるこんなことしてていいのか私いま今日の数独まだ終わらない(白岡市)嶋津 フサ子数独、ボクも時々やります今は紙ではなくパソコン上です問題を解くごとに、解答した回数や要した時間、その平均や最短の時間などが表示されるのでつい夢中になる新記録を求めてもう一回、てな具合「こんなことしてちゃいかんな」と、気が付いてやめますが・・・ロボットは何も言わずに配膳し客も黙って膳を受け取る(千葉市)鈴木 一成そのようなことがあると聞いてはいるがまだ実際に体験したことはないとにかく外食の機会がめっきり減った今日この頃である
2024/07/25
コメント(3)
なぜか今週はユーモラスでこっけいさのある歌ばかりが目についた歌の詠まれた状況などを想像してこちら迄ほっこりした気分になる酔っぱらい電話をかけてくる人と宇宙旅行の約束をする(富山市)松田 梨子酔っぱらったときは誰でも気宇壮大になるだから宇宙旅行くらいは珍しくない作者はそれほど酔っているのではなく酔っぱらいのあしらいが上手なのではと、勝手に想像している短歌にそんな余裕がかじられる甘い物今日でやめると母が言う和菓子の鮎を2尾平らげて(富山市)松田 わこ母と娘の遠慮のない関係が見える何かをやめる時は、その前に悔いが残らないように思いっきり楽しんでおきたい心理が働くはず多分お母さんは本気じゃないだろうそれは娘さんにも分かっているのだ両者の気持ちを上手に歌に詠んでいる※松田 梨子、わこさんは姉妹そしてお母さんも朝日歌壇の常連助手席で助手的なことなにもせず目的地まで眠るあなたは(枚方市)久保 哲也一見、奥さんがダンナのことを詠んだ歌かと思ったが、どうやら逆のようだ助手席であれこれとうるさく口出す人を「バックシートドライバー」というそれに比べると黙って寝ているのは可愛いものだいずれにしても極楽とんぼ的性格は憎めないし、また周りを楽しくする授業中こそこそと読む小説に「孤鼠々々(こそこそ)」とありて思わず感嘆(壱岐市)内山 圭三まあまあ、こんな偶然もあるのですね授業中に小説を読むというのもいい度胸してる「孤鼠々々(こそこそ)」は初めてお目にかかったこの歌の作者はよくご存じだったものと感心する島崎藤村や石川啄木の作品に登場するが現代では使う作家はいないのではないだろうか
2024/07/12
コメント(1)
欄干の無き橋渡る人がいる四万十川の清き流れよ(さいたま市)関口 光江この歌を見てかなり昔のことを思い出した欄干の無い流れ橋のことではない四国の歩き遍路の道中で四万十大橋を渡った日のことである当時の遍路日記に下記の記述がある2001年5月16日(水)四万十大橋を渡る。川幅が広く水量も豊かである。白いカヌーが一艘漕ぎ上がっていく。橋の下では折しも屋形船の客に見せる投網を打つところだ。網は、一瞬白い扇形を描いたかと思うと青い水の中に静かに消えていった。ただこれだけのことなのだが橋の上から見下ろしたこの光景が未だに目に焼き付いて消えないこの日は前日の宿「水鏡荘」から27.9km歩いて「安宿(あんじゅく)」という宿に泊まった*「初採りの空豆短歌になるんちゃう?」ばあちゃんが言う簡単に言う(奈良市)山添 葵ばあちゃんと孫娘の日ごろの関係がバッチリとこの歌に表れていると思ったこの歌の作者はたしか中学生母親・弟と共に、朝日歌壇によく登場する昼食もフォトスポットもお土産も恐竜づくし福井の旅路(富山市)松田 わこ福井には何度か行ったJRの駅舎の壁面に恐竜がいるホームのベンチにもいる恐竜博物館も訪ねた福井の印象はまったくこの歌の通りだ三分で水俣病の苦しみを述べよカップラーメンではない(高松市)島田 章平ニュースで知ったがこれはひどかった意見を聞く会を開いた、その事実だけが役所にとっては重要なのだだから内容は二の次でいいというのが見え見え
2024/06/14
コメント(8)
お転婆は死語にはあらず見上げれば樹上で手を振る十四の娘(朝霞市)岩部 博道それはアブナイあれはイケナイ禁止の言葉が多い子育て社会こんな母娘がいるのは素晴らしい!木登りには野生の匂いがする子育てでは野生を大切にしたい!いや、大人になっても失わないようにしたい粗大ごみ置き場にあった車椅子歩いて捨てに来たならいいが(東京都)牧田 涼子不要になった車いす足腰が回復して不要になったのかそれとも・・・・・・粗大ごみ置き場にあった車椅子を見て作者はそれが不要になった原因に想いを馳せたのですね「歩いて捨てに来たならいいが」というのは反語的な使い方逆のケースの可能性が大きいと考えたのでしょうか春耕に出でし野ねずみ白鷺が丸呑みにせりまたたくうちに(山口市)藤井 盛弱肉強食の世界といってしまえばそれまでちょろちょろと出てきたかわいい野ねずみしかし、あっという間に白鷺が……そんな瞬間を作者は目撃したのでしょう
2024/05/29
コメント(3)
子には子の散歩の流儀があるようで石はけるべし穴のぞくべし(横浜市)吉澤 信子子どもはこのようにして育つのが良いと、いやそうあるべきだ!と思うのですが・・・管理社会のいまは、むしろこの逆かもしれませんねえ吊り橋を園児の一団渡りゆく悲鳴歓声なかなか進まず(出雲市)塩田 直也現場の情景が目に浮かぶようだそれだけうまく詠んでいるのだ上の歌同様、子供はのびやかに育って(育てて)ほしい!方丈記なぞるがごとくいつの世も絶えることなく災厄つづく(千葉市)鈴木 一成うん、なるほど、たしかにそうだ!科学技術は発達したけれど自然の力による災厄は今の世もこの歌の通り、相も変わらず続いているしばらく方丈記を読んでいない声を出して読んでみよう尺貫で力士の体をあらわした昭和は遠し栃若時代(三郷市)木村義煕尺貫法による呼び出しをしていたころのことはかすかに覚えているもちろん栃若時代も懐かしいなあ!!!覚えているのはおそらく八十歳以上の世代かな
2024/05/16
コメント(4)
知人から紹介のあった表題の展覧会を枚方総合文化芸術センターで観た会場の風景、うしろ姿の男性が作者作者は鈴木悠斎(河内のマサヤン)会場でいただいた略歴では1944年まれとなっている各地で展覧会をやっておられる書家興味を引いたのははめ込み地図県や国の地図の外形に、頭にひらめいた絵をはめ込んでいる作品である例えばこれ、クウェーの地図に絵をはめ込んでこんな作品に仕上げてるこれは戦乱下のウクライナみにくいアヒルの子(末はスワンだ)と書き込みがあるとにかく頭が柔らかいのでしょうね素晴らしい発想力と感心するばかりである展覧会は5月6日(月)までご興味のある方はお出かけください!河内マサヤンのブログはこちら(→☆)
2024/05/03
コメント(7)
静の聡太・動の翔平なかりせば国民はみな永田町鬱(三鷹市)山縣 駿介ワッハッハアー!これってまるでボクの思いを代弁してくれる歌ではないですかお見事!!!【還付金】納め過ぎたる税金を納税者に返す金ー広辞苑(近江八幡市)寺下 吉則辞書がそのまま短歌に!これも歌詠みの技法か自民党への間接的批判でしょうね!
2024/04/14
コメント(5)
3/28,牧野植物園を訪ねた際この写真の言葉に出会った人の一生で、自然に親しむということほど有益なことはありません。人間はもともと自然の一員なのですから自然にとけこんでこそ、はじめて生きているよろこびを感ずることができるのだと思います。自然に親しむためには、まずおのれを捨てて自然のなかに飛びこんでいくことです。そしてわたしたちの目に映じ、耳に聞こえはだに感ずるものをすなおに観察しそこから多くのものを学びとることです。他にもこういうのがあります自然はわたしたちにとって得がたい教師です。人生をゆたかに、心楽しく暮らすには大自然を友とする人でなければなりません。現在のボクにとってこれほど共感できる言葉はないだろう今回の高知旅行では、人や自然などたくさんの出会いがあったしかしこれらの言葉はその中でも最高いい旅だったと胸を張って言えるなあ*ネギの播種、例年より少し遅い
2024/03/31
コメント(3)
車内にはスマホをいじる人ばかり世界とつながり隣と切れてる(松戸市)小柴 亘今やスマホがなくては生活できないといってもいいくらい、必需品になった当然、車内でも乗客のほとんどは下を向いてスマホをいじっている一緒に乗った友人や夫婦間でもしばしの間会話の途切れる時間が続くそんな光景を皮肉交じりにとらえた愉快で鋭い風刺のきいた歌であるたしかにインターネットで世界とつながっていても、隣の席の人とは切れている恥ずかしながらボクにも思い当たる熱湯に放てばみどり鮮やかに生わかめ春に名乗りを上げる(越谷市)畠山 水月あー、これはわかめのしゃぶしゃぶだムコドノの母親の通夜の席で知り合った尾道のおっちゃんが自分で取ったわかめを送ってくれて何度か楽しむことができた歌の通り、一瞬にして鮮やかな緑に変身する光景は今でも忘れられないあのおっちゃんも癌で逝ってしまった朝日歌壇に八百余首の入選の長尾氏の死に涕(なみだ)あふるる(箕面市)大野 美恵子朝日歌壇の常連だった長尾幹也さん難病と闘ってとうとう逝ってしまわれたお悔やみ申し上げます、合掌!
2024/03/21
コメント(3)
枚方の鍵屋で講談を聞いたカミさんと従妹二人が一緒講談はラジオで聞いたことはあるが生で聞くのは初めてである演題は「くらわんか舟の由来」枚方鍵屋にふさわしい演題であるその前に講談の歴史や落語との違い張扇の体験などもあって楽しめた張扇というのは公演中にパンパンと演台をたたく扇のこと子どものころから講談や落語、漫才浪曲などをラジオで聞くのが楽しみだった当時はテレビのない時代だった最近の若い人たちはこういう講談などをどう思っているのだろうか?多分あまり人気がないのではないかそんな気がするのだが果たしてどうだろうか講談師・旭堂 南歩さん初めて聞く名前であるしかし旭堂南陵の名は知っているその何代目かの弟子だといってたチラシ鍵屋の案内鍵屋の前の通り*淀川舟運のチラシが鍵屋にあった淀川を天満の八軒屋と枚方を上り下りする船のことである以前から一度利用したいと思っていたちょうどよい機会なので四月六日の分を今日、申し込んだ
2024/03/20
コメント(5)
あればよしなくてもいいがやはり欲し友の異論となべの春菊(名古屋市)山守 美紀あればよしなくてもいいがやはり欲しい「あってもなくてもどちらでもいい」のではなく「やはり欲しい」のであるそういうものは身の回りにたくさんあるような気がするのだがすぐには思い浮かばないその点、「友の異論となべの春菊」を思いついたこの作者には感心する*ジャガイモを植えた男爵とキタアカリ各二キロとでんぷんの多いレッド何とかを少々畑仕事、ちょっと一息続いてネギの種まきをしよう
2024/03/15
コメント(4)
物買へばお釣りあること知らぬまま幼子育つデジタル社会(酒田市)朝岡 剛なるほどなあ!コンビニの買い物もペイペイやICOCAなどのカードで済ませるだからお釣りをもらうこともないデジタル社会で育つ子らは、将来どんな大人になるのだろう昭和育ちの我々とは違う人種になるのだろうかそれを見極めることはかなわない旧友のウォルターがついに出所せり四十五年の服役のあとに古参囚のWALLYが今朝仮釈放された四十五年の懲役を経て(アメリカ)郷 隼人四十五年の服役と言えば人生の大半釈放される人の気持ち、それを見送る旧友である終身刑の作者の気持ち簡単には想像できそうもない海埋める裏金ためる兵器売る素敵な国の主権者ぞ我(朝霞市)岩部 博道主権者の意向が政治に反映されないそれは何故なのかソ連や中国に比べたらまだましな国?政治のニュースは腹が立つのでオオタニの結婚のニュースを喜ぼう!
2024/03/01
コメント(3)
知人二人が出展している写真展「フォト7(セブン)」をのぞいたこういう知人が出している展覧会には極力出かけるようにしている作品に対するねらいや工夫などを想像してなにかしら刺激を受けるところがあるからたまたま隣の会場でも写真展をやっていたこちらは「枚方フォト12」よく似た名前だ、関係があるのかな?*帰りに車をおかせてもらったいとこの家で来月のいとこ会の旅行について相談した
2024/02/24
コメント(2)
赤い実をびっしりつけたピラカンサ亡母(はは)は「ピラカンさん」と呼んでいたっけ(高松市)高崎 英子おかしさがこみあげてきますいますぐに思い出せないが花の名にかかわるこんな例はほかにもありそうですね寒ぶりに寒だら寒がき寒さばをチラシに見つつ一人寒ざけ(上越市)藤田 健男寒ぶりに寒だら寒がき寒さばとよくもまあ並べたものであるおとこ一人、悠然と酒を飲むそんな光景が目に浮かんでくる歌しばらくは見なくて済んだトランプをおそらく毎日見る羽目になる(五所川原市)戸沢 大二郎来年からそうなるのでしょうかねえなぜあの人に人気があるのかかの国のことはよくわかりませんがボクはトランプを好きになれません若き日は歴史嫌いの我が眼を開いてくれた人、菜の花忌(茂原市)山口 明男何を隠そう、ボクもまた三十年ほど前にこの歌の作者と同じ経験をしていますなんとなく読まず嫌いであった司馬作品一冊読んだら面白くて次々に何冊も読む羽目になったものです作者没後、東大阪市にある司馬遼太郎記念館にも足を運びました今は宮本輝の小説に夢中になっています
2024/02/23
コメント(3)
焼酎を飲む日々なれど燗酒を今宵は飲まん「舟歌」思い(観音寺市)篠原 俊則ウムウム、そうでしょうともぬるめの間でやりましょう!昨年の夏ごろは体調のせいか日本酒がうまくない時期があったしかし暮れからは復活してうれしい!健さんが倍賞千恵子の居酒屋で聞いてた八代亜紀の「舟歌」(羽曳野市)玉田 一成今週は八代亜紀の追悼歌が多かったそれもこの「舟歌」を詠んだ歌が訃報に接して何度か聞きなおしたがやっぱりいい歌だと思う特に出だしが姉が買うお守りはなんと縁結びはっと息を飲む母父私(富山市)松田 わこ初もうで妹の願い多いのか大きいのかなかなか動かない(富山市)松田 梨子松田梨子、わこさん姉妹の歌が共に掲載されていたお互いを思いやる仲の良い姉妹の様子が歌からも想像されるこの歌壇の常連であるお二人の今後の人生が楽しみである
2024/02/15
コメント(3)
巷ではとても通らぬ弁明が普通に闊歩している政界(生駒市)辻岡 瑛夫もうちょっとマシな人はおらんのかいな日本の政治ほんたうは羨ましいのよひとりよりふたりがいいに決まってゐるわ(豊中市)夏秋 淳子その境遇になれば誰でもそのように思うのかも……誰にでもその日は来る男女によってとらえ方異なるのだろうか奥さんを癌で無くした友人のMが「奥さんを大事にせえ」と、会うたびに言っていたのを思い出している鷗飛ぶ監獄の空晴れ渡りサッチモの歌を口遊むかなクリスマス・キャロルを合唱せしチャペル多人種混合のミサのお祈り(アメリカ)郷 隼人朝日歌壇にしばらく途切れていた投稿が最近復活して健在がわかった作者は終身刑でアメリカの監獄に服役中
2024/01/19
コメント(5)
枚方市総合文化芸術センターにて第3回枚方市展を観た作品展は25日(月)まで応募点数は多い順に以下の通り洋画・版画:134写真:78工芸:46日本画:27書:18彫塑・立体:15絵と写真が圧倒的に多い書、彫塑・立体は少ないこの傾向は先日の京田辺市の場合も同じ洋画、写真、工芸の入選作に各一点、知人の作品があったどれも立派な作品だ洋画・版画の部の一部工芸の部書日本画の入選作品に「慈光(交野山)」と題する作品があった麓の神宮寺から観音岩をみた景色のようだ良く訪ねる山というだけで親しみを覚えた『早発白帝城』は李白の代表作学校の授業で習った記憶があって懐かしいその時は暗誦できていたが今は無理早に白帝城を発す朝に辞す 白帝 彩雲の間千里の江陵 一日にして還る両岸の猿声 啼いて尽きず軽舟 已に過ぐ 万重の山作品展を観るのは平凡な日常生活に潤いを与えてくれるからよい!
2023/12/22
コメント(3)
お隣、京田辺市の美術公募展を観た絵画67点、書13点、写真18点合計98点が展示されているちょうど昼時だったせいか空いていてゆっくり鑑賞できた知人二人の絵画作品も観た書の作品はご覧の通りかなが多く漢字が少ない「椿壽」の書体は力強い審査員の評によると作品数が昨年より減ったと書いてあるAIの時代ともなると毛筆で字を書くそういう人口は少なくなっているかも写真も力作が揃っている「流れ橋の夕景」と題する作品ちょっと見にくいかもしれませんが自転車の前輪の中にぴったりと沈む夕日が収まっている狙ったのでしょうねこれはすごい! と思いました
2023/12/08
コメント(3)
品薄のどんぐり求め買い出しに行ったつもりの母親の熊(明石市)浅野 伸子今年はクマ出没と人の被害のニュースが多かったですねしかし熊の側から見ればこんな事情でお出ましになっただけ道問えばダメージジーンズの若者はわれに合わせて身を屈めたり(三原市)下西 道子人は見かけだけで判断してはいけない何時も心に言い聞かせていますダメージジーンズとは、意図的に傷付けたり汚したりすることで中古風やビンテージ感を表現したデニムパンツを指す。Xもメールも電話も届かない山のいで湯にゆったり浸かる(前橋市)松村 公子いいですね、もう最高!常時は無理としても年に何度かはこのような生活を楽しみたいもの翔平や聡太の如く純粋で謙虚なヒーローよ出でよ政界(近江八幡市)寺下 吉則政治への不満あるいは願望はいつの世でも国民につきものボクもまた最近の政治に大いなる不満を感じ続けています
2023/12/06
コメント(3)
今週は興味深い歌が多かった世界中女性がトップになるならば戦争なんてする国はない(町田市)高梨 守道さあ、どうでしょう?本当にそうなってくれればもういうことなしですがねえ逆に言えばこの歌が詠まれるほど世界中で紛争が絶えないということそれはともかく、世界の先進国に後れを取っている女性の社会進出早く追いついてほしいと望みたい一万年縄文人は野に暮らし核の世われらはあと何年生きる(門真市)前田 喜代美世界終末時計は零時までの残り時間を今年は「90秒前」としているこれは過去最短だという税下げりゃ支持率上がると思うとはナメられたものよ我ら主権者(朝霞市)岩部 博道支持率が下がり続ける首相の命運や如何に?国のトップである総理には会見等でメモを見てしゃべるのではなく堂々と自分の言葉で語ってほしいと、常々望んでいるのだが……黒人の女性の歌うSUKIYAKIを独房に聴く甘き憂鬱ラジオよりキュー・サカモトのSUKIYAKIが突然流れ来日本を想う(アメリカ)郷 隼人この二首とも郷 隼人さんの作朝日歌壇の常連でありながらしばらく投稿がとだえていた、今回は久々の登場「作者は殺人罪でアメリカの監獄で服役中」この程度の知識はあるが詳しくは知らないしかしこの歌壇でまたお目にかかれることはとても懐かしくうれしい気持ちになった〈参考〉郷隼人はペンネーム。鹿児島県出身で1974年、24歳で渡米した。殺人罪で終身刑となり85年に収監され、今もカリフォルニア州で服役している。刑務所の中で歌を詠み、96年に朝日歌壇に初入選して以来、330首を超す短歌が掲載された。(朝日新聞デジタル)三メートル四方に増やしたフジバカマ旅の途中の蝶は訪ね来(松阪市)こやまはつみこの作者の歌もよく見かける旅する蝶と言われるアサギマダラがきたと喜ぶ作者の気持ちがよくわかる平和を喜ぶ歌はいいですねえ!あいにく今年は、我家のフジバカマには「旅の途中の蝶」は現れなかった、残念!花のお守りさえしていれば一昨年のようにまた来てくれるだろう洒落た街東京銀座も今は昔百均店に外国人集う(大和郡山市)宮本 陶生あー、銀座、懐かしいなあ!!入社したころの本社は銀座にあった入社のときもその後の出張でも何度か訪ねたしかしその後、本社は新宿に移転した以後、もう何十年も訪ねていない銀座今ではどんな街になっているのだろう?*父の18回目の命日で墓参り
2023/11/30
コメント(5)
秋空にガーゼのような雲ながれ水鳥気分でカヌーに浮かぶ(大津市)深堀 英子ガーゼのような雲ながれとは新鮮ですねえ、秋の空の比喩カヌーで水面に浮かべば水鳥の気分を味わえるその視点の位置で見るものの姿が違って見えるいい歌だと思いました美しき民謡の国ロシアの地いただきになぜプーチンがいる(東京都)西垣 郁子まったくねえ!美しき民謡とは程遠いプーチンなぜこんなことになったのでしょう四字熟語「喜怒哀楽」になき「憎」が争いもたらしまた憎を生む(沼津市)山本昌代この歌もそうですねえ、憎が憎を呼ぶ地球上から争いは絶えない人間が住む限りは人間はもう少し知恵のある存在ではなかったのだろうかとむなしく考えているひとときマヨネーズに楊枝を立てて驚いた辺野古の杭も同じだろうか(長野市)関龍夫この歌の作者は地質学者ではないだろうか辺野古の軟弱地盤を見事に表現しているなぜこんな素人にもわかる無茶苦茶な工事をやるのだろうか作者は政府のごり押しとそれを支持する御用学者の対極にいる人だろうと勝手に想像している布団干しした夜の子らは犬のごと太陽の匂いクンクン嗅ぎぬ(さいたま市)秋間 由美子覚えがあるなあお日さんの力は素晴らしい干した布団には太陽の匂いがしみ込んでいる
2023/11/21
コメント(3)
枚方宿・鍵屋まもなく懸崖の菊が咲きそう昨日、知人の招待で落語を楽しんだ鍵屋二階の大広間に30人ほどの観客林家愛染さんと楽しむ落語の世界今回は三回目とか■落語 林家 愛染■落語 桂 三語■ お囃子実演特別企画大阪名所囃子巡り林家 愛染、佐々木 千華テレビのお笑い番組は苦手しかし落語は笑える落語二題の後は太鼓と三味線の競演落語は撮影禁止だったけれどお囃子の方は愛染さんからOKが出た愛染さんの南京玉すだれサービス精神を発揮して太鼓の他にも熱演会場の鍵屋の二階からは淀川の水面が見える橋は枚方大橋鍵屋の一階はくらわんか舟関連の展示場になっているしばらく来ていなかったので改めて見学させてもらった枚方市立鍵屋資料館(→☆)
2023/10/30
コメント(4)
ウクライナ十七万ロシア十二万侵略なくばまだ在りし人(観音寺市)篠原 俊則地球の上ではこんなことが実際に起きている為政者の身勝手な欲望の前に犠牲者はいつも国民この国は炎暑がトップニュースなり七十八年戦なき国(東京都)上田 国博上の歌に比べればなんと日本は平和なことか戦なき国がいつまでも続くことを!頑張れと阪神応援するよりも自分の仕事がんばれと妻(海南市)樋口 勉これもまた平和だからこその歌ユーモアだとは思うけれどどのくらい本気なのかまったくの冗談なのか奥さんの本気度を知りたい現役のとき巨人ファンだったボクに所詮は他人がやってることそんなことに一喜一憂してもしゃあない上司が言ったこんな一言を思い出す現在は巨人ファンではない日本のプロ野球にも興味なしMLBの大谷ファン髪切ったことに気づかぬ夫なら毒盛られてもきっと気づかぬ(戸田市)蜂巣 幸彦どうお? わからないの?美容院帰りのカミさんから過去に何度も言われているそのうちに毒を盛られるかな
2023/10/10
コメント(3)
夏休みしおのみさきのとう台の階だん六十八だん登る(奈良市)山添 聡介リズム感があっていいですねえ石川啄木を思わせる歌だと思った作者はたしかまだ小学生地上での七日の命憐れめど我とて宇宙の中の蜩(五所川原市)戸沢 大二郎本当ですねえいつの間にか八十三才蝉の七日の命を言ってはいられない宇宙から見ると七日も八十も大差なしところで蝉はみなどうしてあおむけで死んでいるのだろう均等に降らせることは至難らしあちらは洪水こちらは日照り(新潟市)太田 千鶴子この夏は特にこのことを実感した線状降水帯などという言葉もあるのにわが住む地には雨降らず百姓は常に天気を気にしている父もそうだったそしてもちろんボクも……戦死者を英霊などと祀りあぐ死にたくて死んだ者など無きを(川越市)西村 健児お国のため、天皇陛下のために喜んで死んだ人はいない間違った教育だった過去の戦争の実態を知れば知るほどこの歌の実感を強くする国とは、国家とは一体何なんだ!政治家の言う、「国民の命を守る」という言葉はいつ聞いてもむなしい
2023/09/19
コメント(3)
楽歩会の会員・〇田さんの絵を京田辺市の図書館に観に行ったカミさんや〇島さんも〇田さんの知り合いなので同行した展覧会は今日が初日であるが初日は12:00からという注意書きを見逃したらしい会場では作品の展示作業が始まったばかりであった会場にいた〇田さんに床に立てかけた自作を説明してもらっている間に作品をワイヤーに吊り下げる作業が始まったので手伝った〇田さんの絵は山田池公園やくろんど池などお馴染みの場所で見覚えがあり親しみがわく山の写真を出展しているAさんはたまたまボクと同じ年だと言うので話がはずんだ石鎚山や白神山地の十二湖など自分が訪ねたことのある場所の絵はやはり懐かしく感じるこの絵にはすごい迫力を感じるというわけで楽しい絵画鑑賞のひと時を過ごすことが出来た
2023/09/12
コメント(5)
マネキンが着れば素敵なワンピース買いたいけれど思いとどまる(京都市)中尾 素子そういうこともあるでしょうね男のボクでもマネキンの着たのを見て買ってはみたものの、気に入らないそんな経験が何度かありますからため池を泳いで渡る蛇を見てこれぞ田舎の醍醐味と知る(盛岡市)舟山 治男学校にプールなどなかった時代ため池で泳いでいると、すぐ近くを蛇がスイスイ泳いでいるのを見かけた記憶がよみがえります懐かしい思い出です議論するべきは財源ではなくて軍拡事態であるはずなのに(東京都)十亀 浩史その通り!マスコミもですが、国民の関心はそういうところから離れつつありますね直接自分の生活に関係なければということの表れ、怖いですね!
2023/08/09
コメント(3)
まぼろしの傷痍軍人辻に立ち戦なき世は来たかと問ひぬ(東京都)嶋田 恵一傷痍軍人、懐かしい言葉です田舎では見らない光景でしたが何かの用事で大阪市内に出ると手や足などのない白衣の元兵隊さんたちが辻々に立っておられた姿を覚えています今からはもうまぼろしの存在ですね「戦なき世は来たかと問いぬ」という下の句が厳しいですね傷痍軍人の存在など知らぬ世代いやそれより戦争そのものを知らぬ世代に世は移ろっていますね付き合いは60年と50年どちらも大事酒と女房(川崎市)杵淵 育邦うまいことを言うと思わず膝を打ちましたボクの場合は60年と50年どちらもそれより上を行っているが文句なしに同感であります
2023/07/22
コメント(7)
七星(ななほし)と二十八星(にじゅうやほし)の天道虫(てんとうむし)前者益虫後者害虫(塩尻市)原 田鶴子朝日花壇でこの歌に出会ったとき思わず「オー」と叫んだ我が家のナスはこの二十八星の天道虫の被害に遭っているところなのだから畑のナスはこんな具合葉の上にいる小さくて丸いのがニジュウヤホシテントウムシ別名:テントウムシダマシ七星テントウムシは幼虫、成虫共にアブラムシを食べる益虫であり背中には七つの黒い斑点がある歌にも歌われる人気者であるが一方のニジュウヤホシテントウは名前の通り28個の黒点が翅にあるナス科の野菜を食べる害虫である(黒点を実際に数を数えたことはない)この両者を詠んだのが上の短歌少し薬を撒いて、見つけるたびに殺処分にしたので少しは落ち着いたが未だに毎日、数匹はつぶしているそんな日常にこれほどタイムリーな短歌もそうはないであろうと感動した*7/3のブログ(→☆)
2023/07/14
コメント(5)
これはうまいですねよくもまあ思いついたものと感心しています
2023/06/20
コメント(5)
お隣の幼は小2になると言う両手でひざを押さえておじぎす(大阪市)多治川 紀子可愛いしぐさの小学生の女の子なんとなくその情景が目に浮かぶ我が娘の幼かりし日のことをそっと思い出しているまっぷたつにキャベツを切れば断面のアルツハイマーらしき空白(松阪市)こやまはつみ手を痛めているカミさんからキャベツを二つに切ってほしいと頼まれたのはつい先日のことキャベツの二つ切りの姿はスーパーでもよく見かけるしかし脳の輪切りを連想したことはなかったお見事である仕事夢家族将来サウナ恋話題尽きない二次会の席(富山市)松田 梨子作者は社会人二年目だったかな青春を謳歌しているようだ学生時代から妹と母親の三人ででこの欄の常連であるああ、帰れるものならはるか昔のそんな時代に帰ってみたい!
2023/06/03
コメント(1)
片足で立って靴下履くことを誇り合うなり古希の面々(豊中市)夏秋 淳子歳とともにこういう作業が出来にくくなってしまう自然現象と言えばそれまでだがたしかに誇りあう価値があるかもボクもちょっと寄りかかる所がないとこれが出来なくなった朽ちゆけるブナの根方にやはらかく余蘖(よげつ)生いたつ森の豊かさ(浜松市)松井 恵余蘖は知らない言葉だったが前後の文脈から想像がついたブナの林の中に身を置いているとそれはぜいたくな時を実感できる自然万歳!である世界遺産白神山地のブナ林もう一度訪ねたい地である婆ひとり桜前線追ひかけて蔦温泉に花びらと入る(坂戸市)納谷 香代子知り合いにも二人ほどいる桜前線を追っかけるひとがそういえば今年三月に亡くなった俳人の黒田杏子(くろだ・ももこ)さんも全国の桜を追っかける人だったボクがこの人の名前を知ったのは四国遍路をする俳人としてであった飛ぶやうに秋の遍路のきたりけりやうやくにをんな遍路をこころざす
2023/05/25
コメント(1)
はるかぜに六基の風車の揚力で山は浮こうと考えている(出雲市)塩田 直也風車は大体風の強い山の上にある翼がゆっくりと力強く回っているその光景を見て作者は山を持ち上げるほどの揚力を想像したこのような空想をする自由な想像力をボクはうらやましいと感じるAくんがきゅう食のこす言いわけはいいんだぶたのえさになるから(成田市)かとうゆみ子どもの発想もまた自由でいいぶたのえさになるはかなり身勝手ではあるがなるほどと納得してしまう地下鉄の中で会釈を交わしおり名の出ぬことをともに秘めつつ(仙台市)沼沢 修あるある、こういう経験タイミングを逸するともう聞けない椅子もろともリフトに吊られ湯船に入る揚げ物の具になりたるここち(和泉市)長尾 幹也作者は朝日歌壇の常連難病で療養中だと聞くそれでもこうして歌を詠んでいる母が骨折で入院中のこと初めてこれを体験した日よほど怖かったのだろう○○(僕の名前)を呼べと喚いて関係者を困らせたことを思い出すカミさんが付き添ってなだめてくれたはるかに遠い日の想い出である
2023/05/13
コメント(5)
中空より胡桃を落とす烏一羽五度目に割れてくわえ飛びゆく(長井市)大竹 紀美惠話しには聞いているが実際に見たことはない多少疑わしいと思っていたがやはりこの話は本当なのだそれにしても作者はよく観察されたものです数分に一度聞かれる数分に一度答える「ご飯は食べたよ」(半田市)石橋 美津子多少でも介護の経験があれば情景が目に浮かぶこんなことで腹を立ててはだめ介護は出来ない歌に詠むことで救われるかもうぐいすの上手な声を聞きました入社2年目になる春の朝(富山市)松田 梨子この歌壇の常連さん歌の内容から年齢がわかるいつもみずみずしい歌をたのしませてくれるビッグジョンも前の句を借りて替え歌を作ってみたうぐいすの上手な声を聞きました妹の墓参4月4日の朝(ビッグジョン)おそまつ!
2023/05/03
コメント(3)
フェイスブックの「名言・格言・いい言葉」で見つけた言葉花はながめる人を選ばない誰の言葉かわからないけど含蓄のある言葉だと思った人の方は花に対する好き嫌いがあるのに反して花はそれをしない人間社会では公平とか平等とかいう言葉はあるが実行は難しいそんな事実に当てつけのような言葉ではないだろうか?
2023/05/01
コメント(4)
一昨日の日曜日、長寿会の四月定例会総会の後、オカリナの演奏を聞いた時々ラジオで宗次郎のオカリナを聞くことがあるでもじかに聞くのは初めてのこと演奏だけではなく歌も歌ってくれた楽しんだひと時だった歌もまた良かった「命のハーモニー」や中島みゆきの「糸」など演奏の後、実物を見たことのないオカリナなるものを見せてもらった大きさで音の高低がある小さいのは高い音が出るらしい写真のものは屋根瓦と同じ焼き物特注で値段は高いらしい安いものではプラスチックもあるやってみませんかと言われたがとてもとても(笑)
2023/04/18
コメント(3)
「着用は任意」とあらば大方はマスクのままの卒業となる(相馬市)根岸 浩一コロナ禍を共に過ごせし園児らがマスクを外し卒園したり(戸田市)蜂巣 厚子「つける、つけない」みなさんはどうされてますかボクは「つけて」と言われない限りつけずに過ごしていますまわりの人々を見る限り外してるのは少数派のようですねおくならのいしのほとけのみみたぶにぴあすとまがううめのはなびら(東大阪市)池中 健一先日訪ねたばかりの当尾の石仏巡り同じ光景を見てもこんな発想は無理想像力のすばらしさに感心するかな書きの歌は会津八一を連想する八一の本歌取りだろうか讃岐路のれんげ田の子が駆けてきて駄菓子をくるる遍路のわれに(山口県)山花 俊作これはお接待という四国の文化歩き遍路をしたものなら何度か経験する光景です懐かしいなあ! 四国のお遍路七十五過ぎて居座る議員にも受けて欲しきは認知度検査(富士見市)阿部 泰夫専守防衛掲げし国の買い物が四百発の巡航ミサイル(寝屋川市)今西 富幸うまいこと皮肉ったものだと感心する歌二首昔から直接物言う機会のない庶民は不満や怒りを川柳などに込めて表現してきた歴史がある*知事と府会議員選挙当日は旅行で不在になるので今日、不在者投票を済ませた
2023/04/04
コメント(5)
子を宿し一人称のわたくしにふと違和感をおぼえはじめる(川崎市)小林 冬海男にはま思いつかない発想だけれど読めばなるほどと感心するこの歌からは神秘性とか希望というものさへ感じる蝋梅に菜の花片喰(かたばみ)黄水仙春は黄色にあふれていたり(市川市)中沢 庄平ボクも以前からそう感じているマンサクもフクジュソウもサンシュユ、ミモザ、エニシダまだまだありそう老人の半数が対応できず店主が代わりに買う券売機(可児市)前川 泰信世の中は便利になったのかそれとも逆に不便になったのかネットで買物もさかんになったし最近はセルフレジなども増えている多分、若い人には便利なのだろうその一方、この歌の様にこんなのはかなわんと嘆く層もいるのが現実歩行器のレンタル会社とデイケアの二葉(によう)になりぬ父への賀状(和泉市)星田 美紀寂しい歌だけれどこれもまた現実こんな例はいくらでもありえそう
2023/03/10
コメント(3)
仲の悪い夫婦の方がらくかもね独りになったときを思えば(仙台市)村岡美知子ウーン、すごいな、この発想!夫に先立たれた時のことを想像しているのでしょうそう言いつつ仲良く暮らしているのだろうと、選者評にあったその通り、仲が良い夫婦だからこそこんな発想が生まれるのでしょうね出来ることだんだん減ってしないことどんどん増えて喜寿を乗り切る(四日市市)園田 信子歳をとると多かれ少なかれ誰でもこんなことを感じる作者の様に乗り切らないとね傘さして花に水やる人のゐて認知症とはかくも不条理(白井市)本山 正明ちょっと切ないなあ現実にこのような場面に出会ったらどんな気がするだろうこれを不条理というのだろうか先日NHKラジオで認知症の人が語るのを聞いたが、話はとても筋道が通り、信じられなかったもともとが頭の良い人なのだろう認知症になって常人並み?
2023/02/16
コメント(4)
原油高船員不足温暖化気嵐裂いて漁船が進む(気仙沼市)及川睦美漢字が並ぶ歌の中に「気嵐」を見つけた知らない言葉だったので調べてみた「けあらし」とは、冬の海に発生する霧のことで気象用語では「蒸気霧」というそうです。漢字では、「気嵐」または「毛嵐」と書きます。「けあらし」の語源は、留萌地方で生まれた方言だという説があります。空気が冷たいときに川や湖の水面から湯気に似た白煙が上がる現象を「気嵐(けあらし)」と北海道では呼ぶ朝陽が昇ると、太陽の光を浴びた海面から立ち上がる霧。徐々に濃くなった霧は次第にその姿を変え雲海のような景色が目の前に広がります。陸地の寒気が海や川に移動し海水面の水蒸気を冷やすことによって海と陸の極端な温度差が生まれ「気嵐(けあらし)」が発生します。気嵐はまたの名を「蒸気霧」とも呼ばれ時間と寒さを忘れて魅入ってしまうほど幻想的なこの景色は、よく晴れて風が弱くないと発生しません。リアス海岸特有の入り江が深く波が穏やかな気仙沼湾の地形は気嵐の発生に好都合です。初冬の風物詩とも言える気嵐を迫力たっぷりの大型漁船と一緒に写真に収められるのも気仙沼港ならでは。*マンホールの蓋にも花鳥は刻まれてかかる日本をひそかに愛せり(京都市)前川 宙輝たしかにその通りだとおもう但し海外のマンホール事情はあまり知らない三年前に訪ねたフィリピンでは幾何学模様ばかりで風情はなかったマンホール蓋を読んだ短歌は珍しいのではないだろうか
2023/01/16
コメント(5)
全223件 (223件中 1-50件目)