いつかどこかで

いつかどこかで

障碍者と共に


障碍者と共に


『 ダンシング・インサイド 』
  2005米・アイルランド・仏  原題  『 Inside I’m Dancing 』

        監督 ダミアン・オドネル
        出演 スティーヴン・ロバートソン ジェームズ・マカヴォイ

脳性の全身麻痺と言語障碍を持ち、施設で育った青年ロバートは 大人しく模範的な患者。
筋萎縮症で新たに入所した20歳の青年ローリーは快活で皮肉屋で問題ばかり起こす。
ローリーは言語には問題がなく、ロバートの言うことを理解できたことから二人は親しくなる。
ローリーは社会に出て自立することを強く望んでおり、何度も申請をするが問題行動が多いため却下され続けている。
ロバートはローリーに影響されて自立の申請をすると受理され、ローリーはその通訳として二人で生活することを許可される。
二人は懸命に自立した生活を送ろうとするが ・・・・。


二人の青年は電動車椅子に乗り、手指のわずかな動き以外何ひとつ思うに任せず、他人の手助けなしでは生活のほとんどの動作を
できません。
それでも自由を望み、懸命に人生を楽しもうとします。クラブで踊り、飲んで騒いで、恋をします。
障碍者ゆえに違反を見逃そうとする警官に、差別をするな、健常者と同じに扱えと訴えます。

平等な社会って何なのか、考えてしまいます。

私はこのような青年に出会ったら、本当の意味で彼らに自分達と同じように彼らに接することができるかどうか自信がありません。
きっと必要以上に親切になってしまうでしょう。
必要以上って、必要ってどの位なのかも分かりません。ダメなヤツです。

ググってもこの映画に関する記事はひとつもヒットしないので、相当マイナーな映画なのでしょう。
が、障碍をテーマとしながらも暗くはなく、決してハッピーエンドとはいえないのに、爽やかな印象が残る、かなりの秀作だと思います。
青年役の二人は共にいい感じで、特にローリー役の俳優さんはジュード・ロウ似のかなりのハンサムです。
( ロバートソン、マカヴォイ、どっちか分からないのですが )




『 僕はラジオ 』 2003米

        監督 マイク・トーリン
        出演 エド・ハリス キューバ・グッディング・Jr

スポーツ雑誌 『 スポーツ・イラストレイテッド 』 に掲載され、全米の話題となった実話の映画化。
1976年、米南部の小さな町。高校アメフト部コーチ、ハロルド・ジョーンズは、練習場の周りをうろつく明らかに知的障碍を持つ黒人青年のことが
気にかかっていた。
ある日、チームの何人かが彼を苛め、それを助けたのをきっかけに、コーチは青年に練習に参加しないかと声を掛ける。
全く言葉を発しない青年を、コーチ室に呼んでハンバーガーを食べさせたりするうちに、青年は部屋のラジオに興味を示し、「 radio ・・・・ 」 と
つぶやく。
ラジオというニックネームを得た青年は、アメフト部の臨時コーチとして練習を手伝い始めるが…。


RADIOは50歳を超えた現在も同じ高校のアメフト部チームにおり、コーチ・ジョーンズはすでに亡くなっていますが、生涯RADOIと共にあった
そうです。
映画ではもちろん、知的障碍者であることを危険視する人、足手まといと感じる人、お役所的杓子定規に考える人が出てきます。
それを正当化する理由ならいくらでもあります。
しかし、コーチ・ジョーンズはこういう考え方と徹底的に戦います。
コーチはただシンプルに 「 人の力になりたい 」 と考え、それが徐々に人々の心に浸透してゆくさまに、涙がでます。
これが実話でなければ、そんな御伽噺みたいなことありわけない、と思ってしまうところです。

現在の日本には、こんなやり方で人と関わろうとする教師も、それを許す学校や地域もありえないでしょう。
身近にそのような例があれば、私も反対してしまうかも。
だって青年はその高校の生徒でもないのです。

人のために自分は何ができるのか、考えさせられます。

高校部活スポーツを町ぐるみで ” 真剣に ” 応援するアメリカ田舎町の様子は他の映画でもよく出てきますが、とても興味深いです。




『 カーラの結婚宣言 』 1999米

        監督 ゲイリー・マーシャル
        出演 ジュリエット・ルイス ジョバンニ・ルビシ ダイアン。キートン

24歳のカーラは軽い知的障碍を持つ。
彼女は自分の障碍を受け入れつつも、自立を目指して勉強し、職業専門学校で出会った、同じく知的障碍を持つ青年と恋をして、
結婚を望む。
母親はそんな娘を心配するあまり、結婚に賛成できない。
父親は、彼女らを理解し、カーラを優しく後押しし ・・・・・。

カーラのひたむきさと勇敢さと、両親の愛情が泣かせます。
ジュリエット・ルイスがとても可愛いです。



最初のは身体的障害、後の2本は知的障碍を扱っています。
私がこれらを本当に理解しているのかというと、自信がありません。
もしかすると、そのような障碍を持つ人や家族にしてみたらこんな映画やそれを観てもっともらしく語る私のような人間は、噴飯物なのかも知れません。

『 レインマン 』 然り、
『 レナードの朝 』 然り、
『 妹の恋人 』 なんかもそうかな。

数え上げればきりがないけど、そういう映画が、そういう人たちの心を傷付けていないといいのだけれど。
そして私が正しく理解できていればいいのだけれど。



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