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ROSES  薔薇への想い 出会いと今



バラを育てるということ。


まさかこんなにもはまるとは思ってもいませんでした。
小さい時から花は大好きで、
いつも何かしら育てていたように思いますが
バラの本場イギリスで暮らした10代のころは
ガーデニングなどには全く興味がなかったのです。

きっと多くの方がもたれている、
「バラ」のイメージというのは
「手入れが大変」
「ムシがつく」
「難しい」
こんなところではないでしょうか。
もちろん私も例外ではありません。
「気軽に育てられる花ではない」
と思い込んでいたのでしょう。
薔薇は花屋さんで切花で買うもの、だったのです。

それがいつから
こんなに薔薇に夢中になったのでしょうか。
それほど昔のことではないはずなのに
記憶の糸を手繰り寄せなければならないほどおぼろげなのですが
多分8年くらい前の事だと思います。
誕生日にいただいたミニバラが
(この薔薇の画像はこちらにもアップしています)
毎年綺麗な花を咲かせてくれていました。
それこそ、薬剤散布も害虫対策も
全く考えていない頃です。
大分育ってしまったので一回り大きな鉢に植え替え、
バッサリと剪定したところ
翌年の春には、驚くほどたくさんの花を見せてくれました。

「あ、もしかしたら薔薇って意外と素直なのかも!」

それから数日後。
散歩している時に花やさんの店先から
何となく連れてきたのが、「マスケラード」でした。
フロリバンダ、などという種類ももちろん分らず
ただその花の、色変わりの様を見たときに
薔薇の楽しさを知ったのかもしれません。
でもこの時でさえ、
園芸書を買うわけでもなく
ハイポネックスを時々施すくらいの
普通のかかわり方でしかありませんでした。

そして我が家にパソコンがやってきました。
ある日のことです。
ネットサーフィンをしているときに
切花でよく買っていた
大好きな 「ブラックティー」や「ジュリア」が
苗で買えることを知ったのです。
その時の驚きは今でも覚えているほど衝撃でした。
そこで、初めてのネットショッピング。

ホワイトクリスマス、ジュリア、ブラックティー
この3種類をベランダに並べて咲かせることが出来たら!!

もう気持ちはすっかり舞い上がり、
届いた時はドキドキでした。
市販されている培養土に植え替えて待つこと数ヶ月。
見事に咲いてくれたときのあの嬉しさと言ったら、、、!
残念ながら、(というより今思えば当然なのですが)
同じ時期に揃って咲いてはくれませんでしたが
それでも、
身近にいつも薔薇が咲いている、
その幸福感を知ってしまったのです。

それからはもう、毎日パソコンにかじりつき、
薔薇、ばら、バラ、と検索の毎日。
昔から気になっていたオールドローズや
イングリッシュローズさえネットで買えると知ってからは
それこそ坂を転げ落ちるように
薔薇へ堕ちていってしまったのです。

まずはORのフェリシテパルマンテイエ、ウイリアムロブ。
この2つが
2000年の冬に大苗で我が家にやってきました。
数ヶ月後、
この2種類のそれはそれはクラッシックな花の魅力に
もう完全に参ってしまいました。
それからというもの、どこに出かけても
気になるのは薔薇ばかり。
当時毎日のように通っていた
近所の素敵なお花やさんで
たくさんのミニバラや、フロリバンダ、シュラッブ、
気に入った薔薇をどんどん連れ帰ってくるようになったのです。
又、もちろん園芸書やネットなどで、
薔薇の育て方などの知識を一生懸命集めはじめ
出不精の私が、向丘遊園のバラ園へと足を運び
一挙に新米ローザリアンの道を進んでいきました。

その間、わずか4年足らず。
ネットを通じて知り合う事が出来た
素晴らしい薔薇友達(いつも本当にありがとう)
大先輩のローザリアンの方々、
真摯なナーセリーとの巡り合い
今では薔薇なしの生活など考えられません。

もちろん、薔薇を育てる、ということには
さまざまな試行錯誤もあり
何がベストなのか、悩む事も少なくありません。
知識が増えれば増えるほど
自分で選択しなければならない事も増えてきます。
たくさんの「正しい意見」の中で
何が自分にとってベストなのか、
それを見極めるのも大変です。

ただ、最近思うことは、
全ての事にも当てはまると思いますが
百人いれば百人の薔薇の育て方があるということ。
~しなければならない
~こうであるべき
そんな事は誰にも決められない、
決められるべきではない
ということです。
情報に翻弄されるのは本末転倒。
自分の生活のペースにあわせて、
薔薇と向き合って行けば良い、と思います。

ムシに食われようと
ちょっとくらい葉っぱにシミがつこうと
気になったらちょっと薬をつけても良いし
放任主義でも良いし
その時々で対処すれば良いのだと思います。

私の大好きな薔薇友が、

「私は薔薇にコントロールされてるんじゃないやい!!」(笑)

と言っていたのですが
まさにそのとおりだと思います。

ひとつ確かにいえることは
どんな育て方をしようとも
薔薇は季節を感じて芽吹いてくれて
ちゃんと咲いてくれるということ。
そして
それを見られるのは、
育てている自分だということです。














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