かすみのスピリチュアル・ジャーニー

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21.子ども時代の自分とつながる(5)



つながりを取り戻す


21.子ども時代の自分とつながる(5)


 それでも、たまに、過去の傷ついた子供の自分が浮上してくることがある。

 そんなときは、親の立場に立つのではなく、子供の立場に立って、
一緒に怒ったり共感したりするようにしている。

 以前、親に対する罪悪感に囚われる私に、友達が言ってくれたのは
「子は、三歳までに親の恩を返す」という言葉である。

 その友達は、子供を育て上げた母親でもあるのだが、
「三歳までの子供は、天使。あのかわいさはなにものにも変えられない。」
と話す。

 だから、「あなたも、親の天使だったんだから、もうこれ以上、
親孝行しようなんて思わなくてもいいんだよ」と言ってくれた。

 子供の頃の傷ついた体験を思い出すことはつらい。
「あれは、自分が悪かったらだからしかたない」そう思って心に
しまってしまった方が楽だ。

 でも、自分の人生が苦しく、そこから抜け出したいと思うなら、
いつかは子供のころの自分と向き合わないときがあると思う。


 私は、今でも、両親からほめられたくて、
認められたくてうずうずしている気持ちがある。

 小学生の子どものように、テストの答案を見せて
「100点だったよ」と誇らしげに言いたい気持ちがあるのだ。

 親から、ありのままの自分を愛されたいと願う気持ちがある。
 自分だけが愛されたいという気持ちがある。

 それは、私自身が心から親のありのままを愛せたとき、
自分自身のありのままを愛せたとき、その愛情への渇望は
薄れていくのではないかと思っている。

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