お茶かけごはん と ねこまんま

お茶かけごはん と ねこまんま

プロローグ



 わが家にパソコンという“文明の利器”が導入されたのは、今からかれこれ7年ほど前のことだった。

 相方の同僚の友人だかが、田舎に戻って開いた中古パソコンショップに、超お買い得品があるという触れ込みで、相方が私に内緒で10万という金を借金して買ったのだ。
 それを知った時の私の怒りは、どう書き表しようもない。

 そのショップは、田園に建つ納屋の中にスチール棚を置き、商品を並べていたそうだ。 商品とは、貰い受けたり拾ったりしたパソコンを分解し、寄せ集めの部品で組み立てなおした物。いくら私が何も知らないとはいえ、そんなんで10万とって良心は痛まないのかと思った。
 と思っていたら、なんと現地に着いたらあろうことか、
「やっぱりどう考えても10万じゃ割に合わない。悪いがあと2万出してくれ。」
と言われて、プラス2万。高速に乗って行ったから、その往復の交通費。いったいどういうつもりかと、私の怒りは再燃。

 そしてわが家にお出ましになったのは、Win95。モデムなし。立ち上げたと同時にフリーズし、再起動してはフリーズするという、およそ「利器」とは呼べない代物だった。

 しかし、ここでいう悪徳業者とは、このインチキ中古パソコンショップのことではない…。  


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