瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

September 19, 2005
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カテゴリ: 休日
二日間の楽しいツーリングを終え、テントの中で三日目の朝を迎えた。
雨が降るかもしれないとの予報だったので、庇の下にテントを張らせてもらっていたが、なんとか保ったようだ。

まだ5時前。 薄暗い。
一人静かに静かにテントを抜け出し、静かにカヌー道具を片付ける。

夜が明け、Nさんも起きて来た所で朝食を摂る。 残っていたレトルトの卵雑炊とみそ汁、こんがりと焼けたウインナー。

食後は、浜の反対側でお客さん達とキャンプしていた村上さん達に挨拶に行き、もどってみると、エクストリームNさんとおばあさんが話しをしている所だった。
私も軽く会釈して、話しの輪に入る。 最初は、聞いているだけだ。

そのおばあさんは、88歳の米寿で、大正/昭和/平成と、この小波で三つの時代を生き抜いて来た人だった。 今では毎朝この浜を散歩して、海を眺めながらタバコを一服するのが楽しみなのだそうな。 適度な運動の後、このきれいな景色を眺め、好きな煙草を楽しむひととき。
そのとき何を思うのか知る由もないが、至福の一時なのだろう!


すべては自給自足。 昔は魚も多く捕れ、集落の人たち総出で地引き網を引き、捕れた魚を分けたのだとか。 また当時は、味噌も醤油も漬け物も自家製だった。 養蚕もやった。
松江までは半日歩いて出掛けたそうだが、それも、盆や正月の砂糖を仕入れるくらいだったそうな。

今は、何でも店にある。 良い時代だ。 という、88歳のおばあさんの言葉の重みを受け止める。
88歳と一口に言うが、私の2倍以上の人生を生きておられるのだ!

昔は人も多かったが、春から夏は畑仕事や漁などで忙しく、冬は冬で強い季節風で吹き飛ばされる浜砂の片付けで忙しい。
今は便利にはなったが、若い人たちは仕事のために街に出て行ってしまい、お年寄りばかりになっていく。 街に住む私たちから見たら、すごく良い所に見えるが、ずっと住むとなると、また見え方が違うのだろうな。

いろいろな話しを聞き、今日は地元の敬老会があるということで、そろそろ帰ろうか、というおばあさんの言葉に、Nさんも私も、貴重な話しを聞かせてもらったお礼を言って分かれた。

山陰、日本海。 きれいな海を目の前に、ゆっくりと人間らしい時間が過ぎて行く。 この時間感覚こそ、私たちが普段忘れている大切なものかもしれない。
これも、日本海北上ツーリングの大切な要素の一つだ。





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Last updated  September 22, 2005 08:01:22 PM
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