瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

October 1, 2007
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だれもいない静かな浜に張った、一人用の小さなテントの中で目を覚ます。 時計を見ると、5時前だ。 今日の日の出は6時過ぎなので、まだ外は暗い。 

5時を過ぎるとケータイを取り出し、更新されたばかりの最新の天気予報をチェック。 今日も曇りがちだが、どうやら晴れ間も期待できそうだ。 良かった!

***

5時半過ぎにはテントから這い出し、東屋のベンチに座ってストームクッカーでお湯を沸かす。

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お湯が沸くと、インスタントの『チャイ』を入れ、、次第に明るくなって行く瀬戸内の海を眺めながら、朝のお茶タイム。

静かな浜辺の朝。 一人きりで海を眺めながら、土曜日の夜に偶然見たNHKの番組、『あの人に会いたい』で、寅さん/渥美清さんが語られていた言葉を思い出した。

『チョウチョかトンボのように、好きなところにフラッと出掛けて生涯を終われるなら、末は野垂れ死んでもいいんじゃないですかね。 そんな人生も好いなあと、寅さんを演じている私自身も思いますよ』 

そんな感じの事を語っていた、寅さんのその言葉を聞きながら私は小さく頷き、一緒に見ていた妻と息子たちは、私の価値観/人生観との共通点を感じたのか、目を見合わせて苦笑い。

***


今朝は、妻が買ってきてくれていた『アンデルセン』のパンと、ベビーハンバーグ、そしてオニオンスープ。

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簡素だが、おいしい朝食を食べていると、日が昇ってきた。

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ちょうど、東側にある小さな島の頂から日が射してくる。 うん、きれいだ。

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瀬戸内らしい景色を眺めながら、きれいな東屋の下で食べる朝食。 コーヒーも美味い。 なんという豊かで贅沢な朝なのだろう。 本当に、ここに来て良かった。

***

食事を終え、テントを畳み、シュラフを片付け、荷物を整理する。
一仕事終えると、再びアルコールバーナーでお湯を沸かし、ゆっくりと食後のコーヒー。

***

ちょうど潮止まりの時間だ。 さあて、そろそろ帰るとするか。

シーカヤックに荷物をパッキングし、朝の海に漕ぎ出す。 今日は、生野島の南岸を通って契島を回り、満ち潮に乗って出発した浜まで帰る予定。

大崎上島と生野島との間の瀬戸を抜け、バウを北に向けて契島へ。 この辺りは、潮が複雑で早い。


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流れを観察し、波の状態を見ながら、潮に乗って漕ぎ進む。

***

帰りは、少し遠回りしてパドリングを楽しんだので、1時間半ほどで出発した浜へ戻った。

カヤックを浜に引き揚げ、荷物を運んでいると、いつもこの浜で散歩されているおじいさんが歩いて来られた。

『おはようございます。 今日はもう、帰ってきました。 昨日から、生野島に行っていたんですよ』



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80歳を過ぎている、地元で生まれ育ったと言うこのおじいさん。 カヤックを出すためにこの浜に来るとたいていお会いする機会があり、その度に、この辺りの昔の海の話しや、海での遊びの話しを聞かせていただける。 うれしいことだ。

今回も、大阪汽船の客船が目の前の海を行き交っていた頃の話しや、小学生の時、呉線がまだ開通していない頃に、船で広島まで修学旅行に行ったときの想い出話。
海辺がまだ松林だったころ、松の木から海に飛び込んで遊んでいた話し。 小学生の頃からフネを漕いで釣りに出ており、中学生の頃には、釣り好きな学校の先生を日曜日に海に連れて行き、良い成績を付けてもらったと言う話し。
すぐ目の前の海で、ミル貝やタコ、ワカメがたっぷり獲れていた頃の想い出話などなど。

話しを伺っていると、目の前に広がるこの海の、60年前、70年前の様子が、私の目にもありありと浮かんで来るようだ。

生野島の、美しいが誰もいない静かな浜で独りきりの一夜を過ごした後だからこそ、地元の方とのこのような会話が楽しく、また、チョウチョやトンボのようにフラリと訪ねてきたこんな私に、様々な昔話しをしていただける地元のおじいさんの親切が、身にしみて感じられるのだと思う。

***

『また、遊びにきんさいよ』 『ありがとうございます。 また、話しを聞かせていただくのを楽しみにしています』

久し振りの生野島キャンプツーリング。 天候にも恵まれてシーカヤックツーリングもソロキャンプも楽しみ、地元のおじいさんから昔の話しも伺って、のんびりまったりと、充実した瀬戸内の島時間をたっぷりと堪能する事ができた。
ほんとうに良い休みだったなあ!





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Last updated  October 3, 2007 06:17:02 PM
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Re:瀬戸内 シーカヤック日記: 生野島キャンプツーリングの朝ーその2(10/01)  
サトウ さん
写真で見たところ潮流がはやそうですね。瀬戸内はいつも凪いでるイメージがあったのですが、時間によって(潮によって)大きく変わるのでしょうね。

キャンプツーリングに適した季節がやってきましたね。
これからも旅の記録、楽しみにさせていただきます。 (October 3, 2007 12:22:37 PM)

Re[1]:瀬戸内 シーカヤック日記: 生野島キャンプツーリングの朝ーその2(10/01)  
カヤッカー  さん
サトウさん
こんばんは。 今回は、潮が動き始めたばかりの時間なのでまだ写真を撮る余裕があるのですが、ほんとうに潮流が早い場所、早い時間なら、写真を撮る余裕がないんですよ!
そんな、まるで川の瀬のような場所が、瀬戸内にはたくさん有り、そこを上手く避けたり、逆に潮流を利用したりしながら漕ぎ抜けるのも、瀬戸内の旅の楽しみの一つです。
おっしゃる通り、涼しくなったこれからが、本格的な海旅の季節。 お待ちしております。 (October 3, 2007 06:17:20 PM)

Re:瀬戸内 シーカヤック日記: 生野島キャンプツーリングの朝ーその2(10/01)  
(^_^)v まも  さん
朝日の写真がとても美しいです。
ピンと張りつめた朝の空気の中で見るのは格別でしょうね~
私もソロキャンプやってみたくなりました。と言ってもシーカヤックではなく自転車ですけど。
カヤッカーさんお使いのソロテントは何でしょうか?
軽くて小さく安いものを探してるのですが・・・ (October 5, 2007 02:31:38 PM)

Re[1]:瀬戸内 シーカヤック日記: 生野島キャンプツーリングの朝ーその2(10/01)  
カヤッカー  さん
(^_^)v まもさん
こんばんは。
涼しくなって透明度を増した秋の朝、誰もいない静かな東向きの浜で一人見る朝日は、なかなか良いものでした。
さて、テントですが、ソロ用はICIのゴアライトを使っています。
もう、7、8年使っているのでかなりくたびれているのですが、手入れをしながら、年間20泊近いキャンプの夜を支えてくれている、頼もしい相棒です。
ゴア製テントを使っている理由ですが、浜で風が強い日に一人で撤収するときは、フライがあると結構難しかった経験があり、フライレスのゴアにしたものです。
ただ、雨の日は前室がないので調理や靴の収納には工夫が必要ですが。ご参考まで。 (October 5, 2007 07:33:54 PM)

Re[2]:瀬戸内 シーカヤック日記: 生野島キャンプツーリングの朝ーその2(10/01)  
(^_^)v まも  さん
カヤッカーさんへ

>(^_^)v まもさん
>こんばんは。
>涼しくなって透明度を増した秋の朝、誰もいない静かな東向きの浜で一人見る朝日は、なかなか良いものでした。
>さて、テントですが、ソロ用はICIのゴアライトを使っています。
>もう、7、8年使っているのでかなりくたびれているのですが、手入れをしながら、年間20泊近いキャンプの夜を支えてくれている、頼もしい相棒です。
>ゴア製テントを使っている理由ですが、浜で風が強い日に一人で撤収するときは、フライがあると結構難しかった経験があり、フライレスのゴアにしたものです。
>ただ、雨の日は前室がないので調理や靴の収納には工夫が必要ですが。ご参考まで。
-----
フライレスのゴアライトですかー。検索してみましたが、かなり軽量ですねー。軽量コンパクトは最大の魅力。しかり、やはり良い品はそれなりにお値段がしますね。
参考になりました。ありがとうございます。 (October 5, 2007 08:35:44 PM)

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