今日も他人事

今日も他人事

FE聖戦の系譜 略歴



■アレス

『黙れ。シグルドは俺の父の仇。それ以外の何者でもないこれ以上、ふざけた事を抜かせば女といえど容赦はせんぞ』
  ――北トラキア地方、ナンナとの初対面にて



設定:

アグストリア動乱において主への忠義を尽くして命を落とした獅子王エルトシャン。

その息子であるアレスは幼少時より、母から父の仇シグルドへの憎悪を植えつけられて育った。

母が病没した後、孤児同然となっていたところ、アレスの才能に目をつけたジャバローに拾われ、傭兵として各地を渡り歩く。

両親を奪ったシグルドへの憎悪を糧に戦乱の世を生き抜いてきたが、ダーナの街で出会った踊り子レイリアの言葉に自らの生き方に疑問を抱くようになる。

そんな中、シグルドの息子セリスがグランベル帝国の圧政に対抗する為、挙兵。
解放軍は快進撃を続け、ダーナに隣接するメルゲン城の制圧を果たす。
これに対し、解放軍の後背を脅かすべく、ダーナの市長ブラムセルはジャバロー傭兵団に出撃を命じる。

レイリアの言葉に思い悩みながらも、シグルドへの憎悪とジャバローへの恩義を捨てきれず、アレスはダーナの街を後にした。

だが、出撃してしばらくした後、ジャバローの失言により、レイリアがブラムセルによって捕らえられたことを知ってしまう。

激怒したアレスは油断していたジャバローを切り殺すと、すぐさま馬を返してダーナへ駆け戻る。

ジャバローの残党とダーナの守備兵に遮られながらも、アレスはブラムセルのもとにたどり着き、魔剣ミストルティンでその体を両断した。

だが、時すでに遅く、レイリアは死んでいた。

絶望に駆られたアレスは単身、解放軍の前に立ちふさがる。

有無を言わさず、魔剣ミストルティンでセリスに切りかかるアレス。
それを阻んだのは神剣バルムンクを持つイザーク王子シャナンだった。

セリスは父シグルドとエルトシャンが親友であったことを告げてアレスを説得する。
セリスの真摯な言葉にアレスは一旦剣を収めるも、解放軍とは距離をとり、セリスの命を付け狙い続けた。

そんな中、エルトシャンの息子が見つかったと知り、レンスター王国に身を寄せていた従姉妹のナンナがアレスの前に現れる。
ナンナの母でアレスの叔母にあたる亡きラケシスの手紙を読み、エルトシャンが最期までシグルドとの友情を貫いた真相を知らされる。

はじめ、アレスは驚きを隠せず、ナンナに剣を突きつけて拒絶。
だが、ナンナに叱咤され、アレスは自分自身を見つめなおす。

母から植え付けられた憎悪。
亡きレイリアの言葉。
セリスの真摯な態度。
そして、ラケシスの手紙。

葛藤の末、アレスは自らの過ちを認めた。
そして、父エルトシャンの名を汚さぬようにと解放軍に加わり、帝国との戦いに身を投じる道を選ぶ。

アレスの力は凄まじく解放軍の中でも一、二を争うほどであったが、レイリアを守れなかったことで絶望に苛まれるアレスの戦い方は捨て身のように荒々しかった。
戦の度に自らも負傷し、命を落としかけるも、ナンナの献身的なサポートを受けて一命を取り留めた。

当初はナンナに対しても冷徹な態度で接してきたアレスだったが、次第に心を許すようになり、トラキア戦線が終結する頃に結ばれている。

解放軍内でも次第に信頼を得て、トラキア戦線終結後は解放軍の別働隊としてシュヴァルツリッターを組織、その指揮官となった。
シュヴァルツリッターはエルトシャンが手塩にかけて育て上げた精鋭騎士団"クロスナイツ"を手本としたものだった。
副官のオイフェを初め、ナンナ、デルムッド、レスター、アーサーら選りすぐりの騎兵で構成されており、きわめて機動力に富んでおり、解放軍最強の機動戦力として活躍した。

特にミレトスの戦いでは、闇の魔法ロプトウスを操るユリウスを一太刀で切り伏せて撤退させ、その勇名を轟かせている。

帝都バーハラでの戦いの後、ナンナ、デルムッドらとともに父の故郷であるアグストリア地方へと赴くと、統一国家を建設しアグストリア王となった。

メモ:
武器は父譲りの魔剣ミストルティン、鋼の剣、手槍。補助にシールドリング、シーフの腕輪。
昔は魔法防御と攻撃力が非常に高いので使ってましたが、キャラクターとしては粗暴な面が目立ってあんまり好きじゃなかったです。
が、最近やり直してみると解放軍の男性陣の中では一番好きになっていたり……レイリアを助け出した時の台詞とか凄く好きです。
でも、私の中ではアレス×ナンナなので、レイリアは死んだことにしてプレイしてました(苦笑)
第十章で出てくるユリウスに試しにぶつけて、必殺の一撃をたたき出した時には目が点になりました。強・・・。

ちなみにアレス×ナンナの以下の会話が結構、意味深で
私はラケシスの本命はエルトシャンで、結婚相手はやはりセカンドだったのだと思ってます(苦笑)

(ナンナ)私はあなたと生きて行くと決めた、 母のようなまちがいはしないわ
(アレス)おば上はわが父エルトシャンを愛しておられたのだろうか?
(ナンナ)ええ、異母兄弟ですもの 別に不思議はないでしょう
(アレス)そういえば俺達は従兄弟だったな
(ナンナ)ふふっ、もっと不思議はないでしょう


■ティニー

『イシュタル姉様……フリージ家が無事に再興できたら、私、セリス様の申し出を受け入れようと思います。自分の幸せを、掴んでみたいから……私、幸せになってもいいんだよね』
   ――戦後、フリージ家墓地にて


設定:
ヴェルトマー家公子アゼルとその幼馴染であるフリージ家公女ティルテュの娘。

バーハラの戦いでシグルド軍は壊滅、アゼルも兄アルヴィスの手によってその命を落とした。

生き延びたティルテュは当時、中立を保っていたシレジアへと亡命。

そこでアーサーとティニーを出産したが、グランベル帝国軍の侵攻からシレジアを守るための戦いにも身を投じていた。

裏切り者の妹がシレジアにいることを知った兄のブルームは部下を派遣。ティルテュと赤ん坊だったティニーを拉致する。

名目上は保護であったが、アルスターの扱いは軟禁同然だった。
更に義姉ヒルダの陰湿な虐めも加わり、ティルテュは体調を崩し、幼いティニーを残して死去してしまう。

ブルームも実妹を死に追いやってしまったことには後ろめたさを感じ、孤児となったティニーを引き取り、養女とした。

ブルームの実子であるイシュタルやイシュトーはティニーを家族同然に優しく扱かったが、他のフリージ家の人間たちからは裏切り者の子として蔑視され続ける。
そのためティニ―は気が弱く、自らの殻に引きこもりがちになってしまった。

ティニ―自身はフリージ家とヴェルトマー家の両方の血筋を宿すため、炎と雷の魔法に対して高い素養を秘めていた。
早くから魔道士の一隊を任せられるようになるが、生来の気の弱さから戦うことに意味を見出せず、実力を発揮することはなかった。

そんな時、北トラキア地方にセリス率いる解放軍が進軍してきた。
リーフ王子のレンスター王国残党軍と解放軍との合流を阻まんとし、ブルームはティニーをはじめとする直属部隊を出撃させる。
気乗りしないまま出陣したティニーはそこで生き別れの兄アーサーと再会、単身解放軍へと投降する。

ティニーは、兄アーサーや優しい言葉を掛けてくれるセリスの為に自分の力を活かそうと奮起。
アーサーとともにセリス側近の魔道士として活躍した。

当初、ティニーは兄の背に隠れがちで、アーサーも妹を庇うことが多かった。
ティニーの素養を開花させるためにはアーサーとティニーを切り離す必要がある。
そう判断したレヴィンにより、アーサーは魔道騎兵としてシュヴァルツリッターに編入された。

兄と引き離され不安を隠せなかったティニーも次第に自立。
同じくシュヴァルツリッターに編入されたオイフェに代わり、セリスの相談役を勤めるまでに成長した。
初めからセリスに対して好意を抱いており、トラキア戦争終結後、セリスと結ばれている。

ミレトスの戦いでは母の仇ともいうべきヒルダと再会、亡きティルテュを侮辱したヒルダと互角の戦いを繰り広げ、敗走させる。
そして、バーハラにて、ゲルプリッターを率いて出撃したヒルダと再戦。
激しい怒りをぶつけてこれを追い詰めるも、妹の手を汚させまいとしたアーサーがヒルダに止めを刺した。

しかし、ヒルダの死はその娘であるイシュタルにも死を決意させる。

帝国近衛部隊ヴァイスリッターを率いるイシュタルに対し、ティニーは懸命に説得を試みるも果たせず。
激戦の末にイシュタルは好敵手セティの手にかかって命を散らせることとなる。

帝都バーハラでの戦いの後、ヴェルトマー家の家督を継いだアーサーに代わって、ティニーはフリージ家の家督を継承。
ティニーは敬愛するイシュタルと同じ黒衣を纏い、ヒルダらが残した悪逆の汚名を返上する為に奔走した。
数年後、フリージ家の再興を果たし、正式にセリスの求婚に応じてグランベル皇妃となった。


メモ:
武器はトローン、エルウインド、炎の剣。補助でマジックリング、祈りの腕輪、サイレスの杖。
HPが半減すると怒り、祈りなどのスキルで攻撃力と回避力が上昇するので積極的に前線で運用していけるのも愉しかった~。
昔は全然好きなキャラクターじゃなかったんですが、今回は一番可愛がって育ててしまいました(笑)
なんか不幸なヒロインって最初は守ってあげたいんですけど、後にはしっかりと自立して成功して欲しいって気がしますねー。

最初あった時の


(ティニー)セリス様はきいていたとおりの方ですね わたし、もっと早くお会いしたかった
(セリス)ありがとう、ティニー でも肉親と戦うのは辛いだろう きみは無理をしないでいいからね
(ティニー)セリス様・・・


が好き。そのうえで、最終章のティニーの 「でも、わたしもお手伝いしたい セリス様の力になりたいの!」 に対し、
セリスが 「ボク達は離れてはいけないんだ ティニー、一緒に行こう、きみの力を与えてほしい」 って返すのがまた良い。


■オイフェ

『体を大切にしろという、フィーの言うこともよく分かる。ただ、解放軍はまだ若い組織だ。少なくない綻びを繕うことはとても重要なことなんだよ。私はシャナン達ほど戦の役に立つ訳ではないからね、他の所で少しでも力になりたいと想っているんだ』
   ――北トラキア地方、野営地にて


設定:
名軍師と称されたスサールの孫で、シグルドの遠縁にあたる騎士見習い。

十二歳の頃、シアルフィ家当主バイロンに引き取られ、シアルフィ家の騎士達に交じって暮らし始める。

アレクやノイッシュら若い騎士たちから武術を叩き込まれ、祖父の残した書物を読み漁るオイフェの姿を、シグルドはいずれ立派な智将になるだろうと微笑ましく見つめていた。

二年後、イザーク遠征中のグランベル王国を脅かすべくヴェルダン軍がユングヴィ公国に侵攻を開始。
ユングヴィ公国を救援すべくシグルドが挙兵するとオイフェも軍師として従軍した。
若いながらもシグルドの相談役や総務担当として活躍し、悲劇に晒され続けるシグルドを懸命に補佐した。
そして、シグルド軍が帝都バーハラに向かう直前、シグルドやアイラ、エーディン達の子供を託され、シャナンと共にイザークへと亡命する。

戦火を逃れ、ようやくイザークへと辿りついたオイフェはそこでシグルド軍が反逆者として処断され壊滅したことを知る。
壮絶な事実に打ちのめされるも、幼いセリスらを守り育てることが自分の使命だと思い定めた。

常にグランベル帝国の厳しい追求に晒され続けたがイザークの人々の助けを借り、北方の隠れ里ティルナノグで解放軍を結成。
セリスを盟主、シャナンを司令官に据える一方で、自らは軍の基盤を固めるために奔走した。
長い年月を重ねてイザークの民の信頼を勝ち取り、各地の叛乱軍とも接触することに成功したオイフェはシャナンやレヴィンらと共に着々と反攻の準備を進めていく。

のちにグランベル帝国軍にティルナノグを捕捉されるが、解放軍は僅かな兵力で鎮圧部隊を撃退。勢いにのって反撃の狼煙を上げる。

人材不足の解放軍において、オイフェは前線指揮官として主力部隊を率いる一方、物資の管理や作戦立案などに奔走し、身を削るように働き続けた。

その貢献の大きさは、過労でオイフェが倒れると解放軍の補給が滞り、進軍に支障を来たす程だった。
その際、解放軍に天馬騎士として加わっていたレヴィンの娘フィーがオイフェの世話役を名乗り出ている。
父親との関係に悩むフィーにオイフェが度々助言してくれたことで、フィーも好意を抱いていたのだが、年齢差もあり、お互いに自覚がなかった。

この一件を機にレヴィン主導の下、解放軍の兵站機構が整備される。
また、オイフェも自らの不明を恥じ、体調管理に気を配るようになった。

トラキア戦線終結後、拡大した解放軍が再編されると、オイフェはシュバルツリッターに編入。
副官に抜擢され、勇猛果敢なアレスの補佐を勤め上げる。

バーハラの戦いの後、グランベル王となったセリスに代わってシアルフィ家の家督を継承。
シグルドの側近であったパルマーク司祭とともにシアルフィ家再興の為に尽力した。

政務に携わる傍ら兵学書を執筆し、セリスに奏上するなどシグルド父子への忠義を生涯貫き続けた。

また、フィーとの交友関係は続いており、戦後各地を旅していた彼女が度々、シアルフィ城を訪問して土産話を残していくことが多かった。
当初は年の離れた友人としか思っていなかったオイフェも次第に意識するようになり、後にフィーを妻に迎えている。

二人の間には二子が誕生し、フィーの兄セティの養子となった長男がシレジア王家を、その妹がシアルフィ家の家督をそれぞれ継ぐこととなった。

メモ:
武器は銀の大剣、雷の剣、細身の槍、手槍。
昔は地味過ぎたり、ジェイガンのイメージが強過ぎて全然使ってませんでした(苦笑)
改めて使ってみるとAランクの剣が使えたり、追撃と必殺を持ってたり、しっかりと魔法剣が使えたりと、中々優良キャラクターでした……やっぱり、派手さはありませんでしたが^^;
ゲームに出てないだけだとは思いますが、解放軍に文官肌の人間が全然出てないので縁の下の力持ちとして活躍したのではないかなーとか思ったりしてます。

ちなみにオイフェが最終章で喋るのもフィーが相手の時ぐらいです。
フュリーの話も出たりして、オイフェとフュリーって仲が良かったのか?とか色々と妄想が滾ります(笑)



■フィン

『私は情けない男だ。守るべき主も、愛していた人も、大切な友人も誰一人守ることができなかった。だが、最期の最期で、ナンナ、お前を守ることができた。本当に、良かった』
   ――南トラキア地方、ナンナへの遺言


設定:

レンスター王キュアンに仕える若き従騎士。

レンスターの擁する槍騎兵部隊ランスリッターの一員であり、盟友シグルドへの救援に向かうキュアンに従軍。

生真面目で頑固な一面があり、奔放な傭兵ベオウルフとは衝突することが多かった。
一方で、お互いに自分では持ち得ないものを持っていることをひそかに認めてもいた。

アグストリア動乱にて、ノディオン城へ急行した際、ラケシスに出会い一目惚れ。
身分の差から諦めようと思いながらも諦めきれず、悶々とした日々を過ごす。

ベオウルフのように積極的に話しかけることはなかったが、戦場では身を挺してラケシスを庇い、度々その命を救った。
兄であるエルトシャンを失い悲嘆にくれるラケシスを慰め、盾になりたいと告げている。

しかし、キュアンがレンスター王国に帰国する際、共に帰国するかラケシスの傍に残るかを思い悩む。
フィンのラケシスへの気持ちに気づいていたベオウルフからは詰られるも、騎士としての矜持を捨てられず、ベオウルフにラケシスを託してレンスターへと帰国。

帰国後、正式に将軍となり、シグルド援護の為にランスリッターを率いて出陣するキュアンから幼いリーフとレンスター王国の守備を任せられる。

しかし、キュアンは砂漠の横断中にトラキア王トラバント率いる竜騎士団の襲撃を受けて戦死。

間髪いれずトラバントがトラキア軍の主力を率いて北トラキア半島へと侵攻を開始したため、フィンは悲嘆に暮れる間もなく迎撃に赴く。

残存戦力を率いてトラキア軍と対峙するも、天槍グングニルを振るうトラバントの猛攻を防ぎきれず奮戦空しく敗走。

そこへフリージ家当主ブルームの擁するグランベル帝国軍が突如として北トラキア半島へと雪崩れ込んで来た。

ブルームは物量に物をいわせて北トラキア半島の各城郭を包囲。
国力で劣るトラキア軍を追い払い、レンスター王国を含めた北トラキア地方を征服してしまう。

意を決したフィンは幼いリーフを連れて単身敵中に切り込み、包囲網を切り開いて野に潜伏。
帝国の追及を避けながら再起の日を待ち続ける。

そんな中、赤子のナンナを連れたラケシスと偶然、再会を果たす。

ラケシスは帝都バーハラで起きた悲劇の顛末をフィンに語る。

ベオウルフが身を犠牲にしてラケシスを脱出させた事。
そして赤子のナンナがベオウルフとラケシスの娘である事。
今はエルトシャンの息子アレスの所在を探している事。

フィンはラケシスとナンナを迎え入れアレスの探索に協力。
束の間の間、二人は穏やかな時を過ごした。

しかし、二年後、所在が分からなくなっていた息子デルムッドがイザーク地方にいることを知ったラケシスはフィンの反対を押し切り、単身イード砂漠へ向かってしまう。
幼いリーフを守るという使命を背負っていたフィンはラケシスに同行することができず、三歳になったばかりのナンナを預かり、ラケシスの無事を祈ることしかできなかった。
そして、これがフィンとラケシスの今生の別れとなる。
フィンはラケシスの面影を強く残すナンナを可愛がり、ナンナもまたフィンを実の父親のように信頼していた。

十数年後、グランベル帝国の圧政に反感を抱く民衆や元レンスターの兵士達を呼び集めたフィンは、成長したリーフを旗印に挙兵。

レンスター城を奪い返し、勢いに乗じてブルームの居城アルスターを攻撃するも、散々に打ち破られる。
リーフたちは兵力の大半を喪失し、レンスター城に篭城せざるを得なくなる。

敵軍が大挙して迫る中、フィンは自暴自棄になりかけていたリーフを諌め、レンスター城を放棄しセリス率いる解放軍との合流を献策。

フィンはナンナとリーフを先行させ、自らは地形を利用してグランベル帝国軍の鎮圧部隊を翻弄。
隙を見て敵部隊を殲滅することで敵味方を問わずその勇名を轟かせた。

解放軍に合流後は騎馬部隊の指揮官を務め、実直な性格と経験の豊かさを買われて、若い騎士達の鍛錬なども担当した。

ブルームを討ち取り、北トラキア半島を奪還した解放軍は休む間もなくトラバントの率いるトラキア軍とも交戦。

南トラキア地方に進出した解放軍に対し、トラバントは天槍グングニルを息子アイオーンに譲り渡し、自らは直属の竜騎士団を率いて出陣。

トラバントの猛攻の最中、フィンはその凶刃からナンナを庇って負傷。
致命傷を負いながらも宿敵トラバントと差し違え、キュアンとエスリンの仇を討ち果たす。
最期はナンナに見取られて息を引き取った。

メモ:

武器は銀の槍、細身の槍、手槍。
昔から割と好きだったんですが、三国志読んでからはFE趙雲と呼んでますw
ただ、真面目な所はノイッシュと被り、子守な所はオイフェと被り微妙に没個性。
「だったら、クソが付くほど真面目にすればいいじゃない」と言う声が聞こえて来たので、融通の利かない不器用な生真面目青年になりましたとさ……爽やかさがなくなってしまったのはちょっと残念。
主君も守れず、初恋相手にも思いを告げられなかったものの、最期の最期で自らの意地を貫きとおせたから彼なりに幸せだったんじゃないでしょうか~。
余談ですが、ベオウルフはあまり育てたことがなかったんですが、フィンとの関係を妄想してたら割とお気に入りの一人になってましたw

……読み直していて気づきましたが、昔読んだFE聖戦の攻略本(小説風)でもフィン×ラケでしたね。
その時は最終章でマンフロイの攻撃を受けてフィンが死んでたような気がします。面白い本だったなぁ。


■パティ

『この剣はね、セリス様との、ううん、解放軍のみんなとの絆なの。私、この剣を貰った時に誓ったんだ。絶対に、帝国軍に勝つって。世界を平和にしてみせるんだって』
   ――ミレトス地方、野営地にて


設定:

ユングヴィ家公女ブリギッドと盗賊デューの娘。

両親の姿は覚えておらず、物心付いた頃から兄のファバルとともにマンスター地方の孤児院で暮らしていた。

フリージ家当主ブルームの圧政によって北トラキア地方の民は疲弊し、孤児達の一部は困窮の中で盗みを行うようになった。

身軽で行動力も度胸もあるパティは巧く商人から大金をせしめることに成功するが、ファバルは妹が犯罪に手を出したことを激しく怒った。

以来、パティは盗みから手を洗っていたが、孤児院の経営が悪化し、孤児達が貧困に喘ぐようになると堪えられなくなる。

孤児院を離れたパティは、民衆から搾取した物を取り返すという信念の下、グランベル帝国軍に絞って窃盗を行うようになる。
だが、次第に軍の締め付けが厳しくなってきたため、パティは次にダーナ砂漠の暗黒教団に目をつける。

古来からダーナ砂漠にはロプト教信者達が隠れ潜んでいた。
これは迫害と弾圧を逃れるためだったが、ユリウスとマンフロイがグランベル帝国の実権を掌握してからは旅人を襲撃する賊徒と化していた。

パティは一攫千金を狙い、単身、ダーナ砂漠の神殿に潜り込み、神剣バルムンクを初めとする様々な財宝を見つけ出す。

隙をついてそれらを持ち去り脱出した矢先、パティを一人の男が呼び止めた。

男はイザーク王子シャナンだった。シャナンはイザーク王家に伝わる神剣バルムンクを探し求めていたのだ。

当初は疑っていたパティも、追ってきた暗黒魔道士達をシャナンが瞬時に斬殺した姿を見て信頼するようになった。

解放軍に合流したパティは、戦場では斥候役を勤める一方、物資の売買などで父譲りの商才を発揮し兵站担当のオイフェを喜ばせている。

誰からも愛される人柄で、常に苦しい戦いを強いられる解放軍においてアイドル的存在となるが、パティ自身は戦場で活躍できないことに劣等感を感じてもおり、毎日、剣の鍛錬を続けるという一面もあった。

当初は一人で剣を振るい続けていたが、ある頃から、セリスが稽古相手を務めてくれるようになり、シャナンほどではないが、人並み以上の腕前を持つに至る。

パティは感謝の印としてイード砂漠の神殿で見つけた勇者の剣をセリスに献上。
するとセリスはお返しとして銀の剣をパティに譲り渡した。

この剣はヴェルダン軍を撃退した褒美として、先王アズムールからシグルドに下賜された物であり、生涯、パティの宝物となった。

また、賞金稼ぎとなってグランベル帝国軍に雇われていた兄ファバルと再会した際には面罵し、解放軍に招き入れている。
その際、レヴィンから自分達の両親がユングヴィ家公女であることを聞かされ涙を流して喜んだ。

バーハラの戦いの後、ユングヴィ家の再興を兄のファバルに託し、パティ自身はトラキア半島へと赴く。
向かった先は戦中に知り合ったハンニバル将軍の養子シャルローの元だった。
シャルローを純朴な弟のように可愛がっていたパティだったが、何時の間にか彼を好きになっていたのだ。
後にパティの方から告白し、二人は結ばれている。

トラキア半島に移住してからは、持ち前の行動力と父譲りの商才を発揮し、交易商人となる道を選ぶ。

産業に乏しい南トラキア半島において、市民の主な収入は傭兵による出稼ぎと過酷な鉱山労働だけであった。

パティは旧トラキア王国で独占されていた飛竜に目をつけ、その高い膂力と機動力を活かし、飛竜と騎馬による空陸両面からの運送業を企画。

グランベル帝国軍や解放軍との戦いで多くの飛竜と竜騎士が命を落とすか、戦闘に耐えられない状態になっていたこともあり、傭兵稼業に代わる新たな働き口としてトラキア王子アリオーンの賛同も受けている。

パティ自身は各国を飛び回り、各地の産物の調査や元解放軍の仲間達とのコネクションによる輸送路の安全確保などに尽力し、トラキア半島の経済復興に貢献している。

忙しい日々を送っていたため子供の世話に手が回らないこともあったが、温和なシャルローがしっかりと補佐しており、夫婦の仲がこじれることもなかった。

メモ:
武器は銀の剣、風の剣、斬鉄の剣、つばめ返し。補助にパワーリング。
昔は全然、好きじゃないどころか苦手なタイプだったのですが、最近は結構、愛着が持てるように。
カップリングの相手は、レスターやセリスも悪くないのですが、シャルローとの会話やエンディングでの「お姉さんになってあげる」発言が面白くて決まりましたw
イメージとしては活発な女社長とそれを補佐する温厚な夫と言う感じ。


■レスター

『お前だから言うがな、ファバル。俺は本当はパティの奴が好きだったんだ。ただ、それを面と向かって言うのが恥ずかしくてさ。結局、言えず仕舞いで終わっちまったよ。家族揃ってこと恋愛に関しては奥手過ぎたのかもな』
   ――戦後、ユングヴィ城でのファバルとの酒宴にて


設定:

ユングヴィ家公女エーディンとヴェルダン王子ジャムカの息子。

バーハラの悲劇でジャムカは命を落としたが、エーディンは生き延び、オイフェやシャナン達の隠れ住むイザーク地方へと亡命していた。

しかし、ジャムカや幼馴染のシグルドを初めとする多くの仲間が惨殺される光景を目の当たりにしたエーディンの心には深い傷が残っていた。
それは戦いはおろか、日常生活にも支障を来たすほどに深刻なものだった。

心の病に苛まれた母を見て育った長男のレスターは自らがしっかりしなければならないという使命感とともに、何処か他人に対して冷めた感情を抱くようになった。

妹のラナがエーディンと共に修道院で過ごす一方、レスターはデルムッドとともに解放軍の戦士となるべく稽古に励む。
立派に成長したレスターはオイフェに連れられて各地の情勢を視察する為の旅に出た。

旅の途中、父の故郷であるヴェルダン地方に立ち寄ったレスターはグランベル帝国軍にも見捨てられ、賊徒の跋扈する無法地帯と化した故郷の惨状を目の当たりにする。
衝撃を受けながらも、今の自分にはどうすることもできない。いずれ自らの手で平和にしてみせる。そうレスターは心に誓った。

長い旅路の末、ティルナノグに帰還したとき、既にグランベル帝国軍の鎮圧部隊と解放軍の間で戦端が開かれていた。
旅の疲れを癒す間もなく、レスター達も解放軍に合流。
弓騎兵として父譲りの弓技を発揮し、騎射による一撃離脱戦法を得意とした。

特に同じユングヴィ家の血を引く従兄弟のファバルが神弓イチイバルを使い、一矢で岩をも貫くほどの強弓を引くことから"神弓子"と称えられたのに対し、機動しながら大量の矢を素早く浴びせかける戦い方から"鉄雨騎"と称されている。

従兄弟に当たるファバルとは良き友であり、弓の腕を競い合う好敵手の関係だった。
また、ファバルの妹であるパティには密かに好意を抱いていたが、面と向かって言うことができず、いつもからかうような態度を取っていた。

結局、パティには自らの思いを告げる事はできず、母のエーディンがシグルドに対して、妹のラナがセリスに対して、自分の想いを伝えられなかった事とあわせて自嘲的な思いを抱いていた。

トラキア戦線終結後、解放軍が再編されるとシュヴァルツリッターに編入され、機動力を活かして活躍。

帝都バーハラでは、ユングヴィ家の当主となっていた従兄弟のスコピオと交戦し、ファバルとの連携攻撃で討ち取っている。

戦後はセリスに願い出てヴェルダン地方へと赴き、グランベル王国の大軍を借りるのではなく、義勇軍を募り賊徒の平定に着手。

レスターはファバルの協力を受けながら義勇軍を率いてヴェルダン地方に跋扈する賊徒や旧グランベル帝国の残党を打ち払い、長きに渡る闘争の末に父の故郷に秩序をもたらすことに成功する。

自らの力で王となったレスターはヴェルダン王国を再興し、地元の女性を妻に迎えて平穏な余生を過ごした。

メモ:
武器はキラーボウ。補助に追撃リング、スピードリング。
追撃、連続、突撃という攻撃偏重のスキルと、弓騎兵という職種からFE夏侯淵とかガトリングレスターと呼んでましたw
レスター×パティのカップリングは決して嫌いじゃない、寧ろ悪くないと想っていたのですが……パティ×シャルローが見たかったので独り身に。


■ユリア

『貴方のその不器用な優しさが、私にはとても嬉しかった。ありがとう、ヨハルヴァ。貴方のお陰で私は恋をすることができました』
   ――帝都バーハラ、ヨハルヴァとの別れ


設定:

グランベル帝国の初代皇帝アルヴィスと皇妃ディアドラの娘。

幼い頃は帝都バーハラで幸せな日々を送っていたが、マンフロイが兄のユリウスにロプトウスの書を手渡した時から運命は激変する。

ロプトウスの書に宿る暗黒竜の魂と同化したユリウスは残虐な性格に急変し、自らを殺す力を秘めたユリアを抹殺しようと目論む。

聖戦士ファラの血を引きファラフレイムを操る父アルヴィスは抵抗するも完膚なきまでに打ちのめされてしまう。
ユリアを庇ったディアドラは命を落としたが、必死の抵抗により、ユリアはワープの魔法によって逃れることに成功。

そして、グランベル帝国と暗黒教団の追っ手が迫る中、帝都に潜伏していたレヴィンによって保護される。

祖国シレジアがグランベル帝国に占領された後、すべての元凶がロプト教の大司祭マンフロイであることをレヴィンは知った。
レヴィンは単身、マンフロイの暗殺を目論むも果たせず、生死の狭間を彷徨うこととなる。
その時、フォルセティの魔道書に宿る風竜の魂がレヴィンと同化、以後はロプトウスの復活阻止とその対抗手段であるナーガの探索に奔走していた。

保護されたユリアは一旦シレジアへと逃れるも次第に追求を避けられなくなり、セリスに託される。

当初はラナと共に解放軍の戦士達の手当てなどを担当していたが、戦力の不足する解放軍を助ける為に自ら戦うことを志願。

セリスは反対したが、ユリアの強い決意を曲げることはできず、ティニーと共にセリス直属の魔道士として働いた。

実の兄によって母を殺害され自らも殺されかけたことで、ユリアの心には深い傷が残り、記憶と明るさを失ってしまっていた。

感情の抑揚が乏しく友人の少なかったユリアを気遣い、よく話しかけたのがドズル家の王子ヨハルヴァだった。

粗野で反抗的な態度を取りながらも、曲がったことを嫌い、優しさを内に秘めたヨハルヴァにユリアも心を寄せていった。

しかし、トラキア戦線終結後、ペルルーク城に滞在中、マンフロイの手によって拉致され、グランベル帝国へと連れ戻されてしまう。

シアルフィ城へと追放されていた父アルヴィスと束の間の再会を果たすも、暗黒教団の巣窟と化していたヴェルトマー城へと連れられ、暗黒魔法によって精神を支配されてしまう。

ユリウスはナーガを使うことができるユリアを殺害するようにマンフロイに指示。
しかし、マンフロイはユリアを手駒として利用することをもくろむ。
解放軍が予想以上の戦力を擁していたことやユリアが高い魔力を秘めていたことも一因ではあったが、なによりも解放軍に精神的苦痛を与えるための仕掛けだった。

精神を支配されたユリアは帝都バーハラへと進撃する解放軍を迎え撃つべく、イシュタル率いるヴァイスリッター、ユリウス直属の十二魔将らと共に暗黒魔道士達を率いて出撃する。

マンフロイの傀儡と化し解放軍に容赦なく襲い掛かるユリアに対峙したのはヨハルヴァだった。

身を挺してヨハルヴァが時間を稼いでいる隙に、ヴェルトマー城へと馬を走らせたセリスは宿敵マンフロイを切り伏せる。

ヨハルヴァは深手を負いながらもユリアの身を案じたまま意識を失う。
呪縛から解放されたユリアは瀕死のヨハルヴァを治療した後、ヴェルトマー城に封印されていたナーガの魔道書を解放。
ロプトウスと化した実の兄と対峙し、単身これを打ち破った。

バーハラの戦いに勝利した後は皇女として帝都バーハラの離宮に身を置き、アルヴィスやユリウスら聖戦の犠牲者達の冥福を祈る日々を送る。

ナーガとロプトウス、両方の血筋を強く残す自身の血統を残すべきではないと考え、夫を迎えず、子を残すこともなかったが、セリスとティニーの間に生まれた子供を我が子の様に慈しんだ。

メモ:
武器はナーガ、リザイア、ボルガノン、ウィンド。補助にサークレット、リライブの杖。

そして、多分、圧倒的少数(と言うか他に聞いたことがない)ユリ×ヨハw

恋人になった時の

ヨハ「やあ、ユリアじゃねえか。わざわざお出迎えとはありがたいな」
ユリ「・・・少しさみしくて・・・待っていました・・・」


って台詞がなんか好きd(><

ヨハルヴァって暴れ者ってイメージはあるけど、芯はしっかりしてるイメージがあるんですよね、なんか。

好きだったラクチェがシャナンと結ばれたり、ユリアと結ばれないと分かっても、「まぁ、仕方ねえよなぁ……達者で暮らせよ」って寂しく笑って別れそうとか想ったり、想わなかったり。

内心ではどうかしれませんけどね、なにしろツンデレですから(ぉ


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