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↓渋の湯の渋御殿湯前異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより いつも下るときに気づくのですが、登ってきた坂は結構な急坂でした。がんばったな~あたしと一人、感慨無量。なが~い下り坂ですが、膝が笑うこともなく渋の湯に到着できました。さて、いよいよご褒美の温泉です。登山口にある「渋御殿湯」に入りましたが、お客さんは他に男性一人しかいなく、女湯は貸しきり状態でした。硫黄の香りがして、山奥のひなびた温泉という感じです。湯船に浸かると、冷え切って硬くなった身体がユルユルになっていきました。極楽極楽~♪14時58分発のバスまで、ゆっくりと過ごすことができました。バスで茅野駅に向かうころにはスッカリ晴れ、八ヶ岳の山々が青空にくっきりと見えました。今登っていれば…若干の悔しさはあるものの、登頂できたという喜びと、また挑戦すればいいという次回の楽しみができたことで、十分満たされた思いです。茅野駅についてスーパーあずさのチケットを購入しましたが、帰省ラッシュの時期だったため満席間近でした。電車を待っている間に、お腹がすいたので駅の立ち食いそばで腹ごしらえ。16時31分発の電車で無事東京に帰りました。--今回の山行で、超初心者が思ったこと--よく、「天狗岳は冬山初心者でも簡単に登れる」と言われますが、(↑私もそれを信じて行きました)中山峠から先は、アイゼン、ストックやピッケル必須の完全な冬山です。危険な岩場もあり、アイゼンをひっかけて転べば真っ逆さま。また、稜線からは(特にガスっているときは)トレースがわかりにくくなっているところもあるので、初心者だけでの登頂は控えたほうがいいと思いました。しかし、装備をしっかりとし、危険エリアを慎重にクリアできれば、短時間の歩行で、すばらしい眺望が見れる(私はみれなかった)ので、アイゼン歩行で転ばなくなったら、ぜひベテラン同行者とともに登ってみてください。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月12日
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↓強風でてっぺんが曲がった木異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより 鎖場を登りきると、少しの稜線が続いていてその先が山頂です。その稜線で、上から下ってきたおじさんおばさんのパーティーに出会いました。あと少しで山頂だからがんばれ!とヨロヨロの私に声をかけてくれました。がんばる…となんとか返事をし、最後の坂を歩いていきます。すると、だんだんと傾斜が緩やかになり、山頂標がうっすらと見えてきました。そしてついに登頂。やったー!山頂は真っ白でしたが、私の心は登ったという達成感で晴れ晴れです。この瞬間、今まで登ってきた苦労や恐怖は帳消しされました。よく、「山にとりつかれる」と言いますが、きっとこの快感が、何度も登らせてしまうような気がします。山頂には他に誰もいなかったので、気兼ねなく記念撮影をし、景色も見えないし風も寒いので、すぐに下山を開始しました。登りより下りの方が恐怖を感じるそうですが、この日はガスで谷底まで見えなかったので、絶壁の下りもそんな思いをすることなく気が抜けるほどあっという間に下りることができました。危険地帯を過ぎれば、あとはメルヘンな樹林帯なので、ランラン気分(テンション高)で写真が撮れました。この辺りは強風にさらされるためか、てっぺんが曲がっている木があります。こんな極寒の地で、風に耐えながらじっと立っているその姿を見ると、なんだか、自分もがんばらねばと思えてきます。来てよかったなぁと、登頂までの疲れと恐怖も忘れ、心からそう思いました。黒百合ヒュッテまで戻り、そこでコーヒーブレイクです。熱々のコーヒーをのみながら、他のお客さんとストーブの周りで山話。山のガイドをしている方の話しはとても面白かったです。楽しい時間を過ごし十分休んだ後、デポしておいたザックを背負って、登山口の渋の湯へ下山を開始しました。そこで待っているのは、楽しみにしていた温泉です。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月11日
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↓寒さと強風でできる氷のエビの尻尾異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより その男性に話を聞くと、アイゼンが壊れたと、片方のアイゼンを手に持っています。こんなところでアイゼンが使えなくなっては、滑落の危険もあり命にかかわります。友人がそのアイゼンを調べながら、なにやら男性に話して(疲れで何を言っていたのか記憶なし)、あれこれいじくっていると、どうにか使えるようになりました。一安心し男性と別れ、再び直登。少し登り、やっとなだらかになってきました。頂上!?と思ったそこはまだ前峰。これから天狗岳へのルートで最も危険な岩場が待っています。その岩場は断崖絶壁で、谷底はガスで見えませんが、落ちたらただでは済まないオーラが立ち込めていました。へっぴり腰で、とにかくアイゼンを岩やスパッツにひっかけて転ばないことを心がけ、人一人がやっと歩けるくらいしかない岩肌を進んでいきます。せり出した大きな岩をよけ、お尻を押してもらって岩の上に登り、到底冬山初心者コースとは思えません。しかし鬼教官はどんどん進んでいきます。必死でついていくと、頂上直下の最後のデンジャラスポイント、鎖場に出ました。とは言っても、本来あるらしい鎖はどこにも見当たらず(雪で埋まっている)、アイゼンを蹴り込みながら、自分で岩壁をよじ登っていくしかないようです。でももう、ここまできたら行くしかありません。今まで追い立てられてきた流れで、さほど躊躇することなく岩に手をかけ足をかけしていくと、結構簡単に登れました。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月10日
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↓天狗岳への稜線異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより 翌朝、5時30分起床、6時朝食。天気は曇っていますが、風も弱く雪も降っていないので天狗岳山頂へ出発します。昨日の体の痛みも疲れもスッカリ回復し、完全な冬山装備でスタート。大きなザックは小屋にデポしたので、身軽という点では昨日より遥かにラクでした。山小屋の外の気温は-14度。そんなに寒さは感じません。準備で暑くなっていたので、むしろ涼しくて気持ちいいくらい。最初は、樹林帯の中をトレースに沿って進んでいきます。中山峠を過ぎしばらく行くと、樹林が途切れ吹きっさらしの稜線に出ます。ここまでくると風も結構強くなり、地表に積もった雪が舞っていました。目を凝らすと、その稜線上を登っていく先行パーティーが、白いガスの中にうっすらと見えます。私たちも、堅くなった雪の斜面をアイゼンを効かせながら後に続きました。冷たい風が容赦なく右頬にあたりヒリヒリと痛むので顔を風からそむけながら登りますが、左側が断崖になっているので気が抜けません。少し行くと、今度はさらに急な斜面が現れました。ここを直登するらしいのですが、滑ったときのために、友人が私のすぐ後ろを確保してくれます。でも、これで本当に滑ったら友人も巻き込み大変なことになりかねないので、一層緊張して一歩一歩足を進めました。トレースも、樹林帯の中のようなハッキリとした溝のあるものではなくなり、アイゼンの後がかすかに残るだけで、よく見ないと見失ってしまいます。相変わらず足が重く、途中で止まりそうになりるのですが、その度に後ろから止まるな、体が冷えるから少しずつでいいから登り続けろと鬼の激励が飛んできます。(このあたりから写真を撮る余裕なし)吐いた息が一瞬で凍りつく中で、まったく正しいことを言っているのですが、その時はこのオニ…オニ…と心の中(声に出してたかも)でつぶやいていました。それでも、お尻を叩かれながらなんとか中腹くらいまで登ると、立ち往生している単独登山の男性に遭遇したのです。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月09日
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↓黒百合ヒュッテ異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより 何枚か写真を撮りながら、なんとか坂を上りきり、本日宿泊する黒百合ヒュッテに到着しました。小さな山小屋ですが、屋根にはソーラーパネルがついていて、トイレも水洗でとても綺麗です。受付を済ませ荷物を置いて、夕食までの間、暖炉の前で汗で濡れた服を乾かします。だんだんとホカホカと暖まり、眠くなってきたころ食事の時間(17時30分)になりました。私たちが泊まったのは1月3日だったのですが、この日までお正月メニューで、黒豆やお雑煮のうどん版(?)などが出ました。お腹かがいっぱいになったあとは、これも年末年始のイベントらしく、南米音楽の生演奏会が行われました。3人の演奏者が奏でる笛やギターの音色にしばらく耳を傾けます。雪に覆われたこんな山奥で、音楽の生演奏が聴けるとは思っていもいなかったので、うれしいサプライズでした。あっという間に8時30分の消灯となり、保温性バッチリのお布団で就寝です。この日の宿泊者は20人もいなかったので、のんびりと過ごすことができました。山小屋の人が言っていたのですが、野口健さんが出演するキリンビールのCM撮影が、このヒュッテと天狗岳で行われ、ご主人の顔半分も映っているそうです。1月から放送されているということなので、興味のある方はよ~く見てみてください。ちなみにキリンビールのサイトにも動画が載っていました。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月08日
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↓黒百合ヒュッテへの道異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより 黒百合ヒュッテまでの延々とも感じる長い上り坂を重い足かせ(アイゼン)を引きずりながらヨタヨタと登っていきます。階段状ではない坂道は、結構得意なのですが、今回は違いました。だんだんとペースは落ち、しまいにはでっぱった木の根をまたぐのに、重い足を自分の手で引き上げるほどに…(T T休憩のときザックを下ろすと、見かねたベテラン同行者が、そのまま私のザックを背負って、しばらく歩いてくれました。(←情けない)そんなこんなで、なんとか唐沢鉱泉との分岐までたどり着き、軽い昼食をとります。そこは、小さな広場になっていて、モコモコの綿帽子を被った森に囲まれていました。太陽の光が木々の間から差し込み、その光景は、まるで物語の中のようにメルヘンチックで、どこからかムーミンが出てきそうな感じです。昼食を食べた後、再びザックを背負って、最後の長い上り坂を歩いていきます。ところどころから麓の風景を見渡せるポイントがあり、随分登ってきたことを感じました。そして、やっとのことでヒュッテのある黒百合平に到着です。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月07日
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↓渋の湯の登山口異国情緒あふれる写真と旅行記|KaycomDESIGNより スーパーあずさで茅野駅まで行き、そこから10時20分発のバスで終点の渋の湯まで約一時間。バスはとても空いていて、私たちを含め10人くらいでした。麓の天気はとても良く、眩しい光が差し込んでバスの中は暑いくらいです。山道に入ると、だんだん雪が多くなり、道も凍結し始めました。バスはのろのろと狭い道を進んで行き、やがて渋の湯に到着。ここまで来ると、少し雲が広がっていましたが、風もなく良好の天気です。バスを降りて、しっかりと身支度を整えて出発。川を渡るとすぐに登りが始まります。片手にストック、足元はアイゼンとスパッツを装着し、適度に雪が積もった山道を進んでいきます。しかし歩き始めてすぐ、なんだか嫌な倦怠感が…足が重い…今回12本爪のアイゼンは初めて使用するのですが、それが思いのほか重く、まるで足枷を付けられているような感じで、体力を消耗していきます。今からこれでは、この先いったいどうなるのか、早くも不安がよぎります。-----今回の天狗岳登頂の写真とスライドをサイトに公開しました。→こちらからどうぞ
2008年01月06日
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