笑咲

2002 出産


4日の朝4時にプチン!と音がした
もしや?と思いトイレに行ってみると、薄赤い水みたいな物がでてる!

破水だ!「破水!ついに一騎に会えるよーーー!」と興奮気味の私

すると、お腹が急に痛い!
何々?これが陣痛?今までお腹痛くてこれが陣痛?なんて思ってたけれど
まったく今までのお腹の痛さと違うじゃん・・・
ハッキリ解るよ陣痛って奴が・・・(笑)

4時半

陣痛が5分間隔になってきたので病院に電話してみた
破水してるので、すぐに入院の準備をしてきてくださいとのこと

5分後病院に

静かな病院の部屋で私はうーーーん うーーーんとうなっていた!
旦那さまが一生懸命背中をさすったりしてくれてたけれど、私はただ痛いだけ
看護婦さんに、子宮口どれくらいですか?と聞くとまだまだね~(2cm)
力んじゃ~駄目よ
と看護婦さんが言うけれど力んでしまう・・・
こんな時にまで私は、吐いてしまった
シーツはゲロまみれ・・・
あまりの私の叫び声に看護婦さんもあきれて、分娩室へ

分娩室

分娩室の天井は、プラネタリュウムが見れるんだけれど、そんなの一度も目に入らなかったよ(泣)
看護婦さんが
「そんなに叫んでも、力んでも、まだまだ赤ちゃんは出てこないよのよ~」と

看護婦さんが、旦那さんに分娩室に入ってもらう?と聞かれたけれど
さすがに、こんな叫んでる私の姿はみせたくなかった。
旦那は絶対に入れないでください!と言うと、「じゃ~お母さん来てるけど入ってもらう?」と・・・
「はいっ!母親をすぐ呼んできてください!」と私
ずっと母親は腰をさすってくれてた
私は、いつ終わるかわからない陣痛の不安と、涙・汗ですごい顔してたと思う
今までたま~に見に来てくれてた看護婦さんはとっても怖い人!
でも、しばらくしたら違う看護婦さんが来てくれた。

ヒッヒ フー! ヒッヒ フー!

もう限界
波が来ると、どうしてもお尻に力が入って力んでしまう!!
すると看護婦さんが
「力んじゃ駄目!赤ちゃんが出てこようとしてるのに、お母さんが力んじゃ~赤ちゃんは辛いでしょ!」
「お母さんが赤ちゃんを苦しめてどうするのーー!」と叱られた
そして、看護婦さんが
「私と一緒に・・・ヒッヒ フー ヒッヒフー」
すごい~この看護婦さんと一緒にすると少し冷静になれた
「いいよ~今のいいよ~うまくなったね~その調子でー ヒッヒフー」
また怖い看護婦さんが来て
「○○さんの声、病院中に響きわたってるわよ!」
「そんなに叫んでも、赤ちゃんでてこないわよ~」と
またかい!お前はそんな冷たい言葉しか言えないのか・・・!(怒)

その後私は陣痛と戦った!
泣きながらうーーーっ!うーーーっ!とうなってると
母親が
「しっかりしなさい!一騎だって一生懸命頑張ってるの!」
「あんた母親でしょ!もうすぐ一騎に会えるんやから一騎と一緒に頑張んなさい!」
と叱られた・・・
私の出産はみんなに叱られるばかり(イジイジ)

看護婦さんにあまりの痛さだったので
私は「看護婦さん~もうお腹切ってくださいーーー」
看護婦さん「そんな事言ってたら駄目でしょ~はい!ヒッヒフー」
もう本当たまんない痛さだよ
よく友達に話を聞くと、鼻からスイカがでてくる・・・なんて言ってたけど
そんなたとえにならない痛さじゃん!
もう絶対に私は一騎一人でいい。もう出産なんてしない!とその時思った

しばらくして、となりの分娩室にほかの患者さんが入ってきたらしい
看護婦さんに
「○○さん隣に患者さん入ってきたんだから、もう少し静かにしててね」
「そんなに○○さんさけぶと隣の人ビックリするでしょ~」
何ーー!私だって苦しんでるんだぞ!(怒)
そうです。私はかなりのめいわく患者だったのですね・・・(笑)
あれ?
しばらくしたら隣の人の赤ちゃんの産まれてた!
はやーーい
私はいつ?(この時子宮口8cm)

看護婦さんが何やらたくさん入ってきた。
そして先生も・・・
(先生~~~たすけて~~~早く一騎を出して~~)心で叫んだ!

何やら分娩室がザワザワとしてきた
やった!もうすぐなのね
力むのなら、まかせて!もういつでもきばれるよ・・・私

こんなに急に破水すると思ってなくて、破水する1時間前まで私はたくさん食べてたのよね~
おかげで・・・
うんちが・・・力むと、ついついお尻に力が入って・・・
私は30歳にして人に、うんちをフキフキしてもらいました(恥)
看護婦さんに「また・・・うんちがでちゃいそうですぅぅぅぅー」
と私が言うと看護婦さんは
「うんちなんて、きにしないでいいのよ~うんちがしたかったらしたらいいの」
「そんなの私がしまつしてあげるから、赤ちゃんの事だけ考えてなさい~」

はぁ~
看護婦さん あなたが神様に見えるよ(ちびまる子ちゃ風に)

先生がジーーッと陣痛の波を機械で見てる!

うーーーっ!私が力む!

先生「はいっ!頑張れーー!」

ここぞとばかりに私は力んだ!
フチン!
(あっ”切られた・・・)

先生「はいっ!もう一度~」

オギャー オギャー  

破水から6時半

2002.9.24  AM10:25
男の子
身長 47.5cm
体重 3126g

一騎が誕生しました。

産まれた時、先生は
「すごい元気な声の赤ちゃんやな~」
「よく頑張ったなー 辛かったやろー お母さん力んでばかりで息できんかったやろー」
「えらかったなー よく元気にでてきたなーぼうず~」
と先生・看護婦さん達がみんな、一騎を誉めてました。

そして、看護婦さんから一言
「はいっ!赤ちゃんに感謝しなさいよ、あんなに辛い思いさせても元気にこの子は生まれてきてくれたんだからね」と・・・

その時私は、この子が私の言葉が理解できるようになったら
「ごめんね~辛い思いさせて、でも元気に産まれて来てくれてりがとう」
とあやまろうと思います



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