♪かずおんの部屋♪

♪かずおんの部屋♪

忘れられなかった話。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 ・ 「ぼく?」
   たしか、あれは1年前の今頃やった気がする・・・。うちから車で5分ちょ
   い行ったスーパーの家電コーナーでパソコンをいじくって遊びよったんよ。
   ただ、適当に、知ったかぶりしていじってたんけど。そしたら、背後から声
   が。「ねぇ、ぼく、ぼくたちはどこでそんなふうに覚えてくるの?」一瞬、
   耳を疑ったけど、気にせずに「え?私ですか?」って振り返ったら、声の
   主、年配のご夫婦の奥さんのほうが「あ! ごめんなさい、お嬢さんだった
   のね、てっきり男の子かと思って・・・ホント、ごめんなさい!」と言い残
   し、2人でどこかへ行ってしまった。。。まぁ、確かに後ろから見たら男に
   見えたかもしれんけどさぁ・・・。頭ボサボサやったし。でも、一応、ピン
   ク色のパーカー、着とったやんかぁ・・・!!

 ・ 「おとこ?」
   これも1年近く前の話。当時、臨時講師の空きがなかったため、スーパーで
   レジのアルバイトをしていました。夕方近く、子供連れのお客様がやってき
   て、商品を計算し、レジを終えようとしたそのとき。まだ3つか4つぐらい
   の小さな女の子がカートの上から「おとこですか?」・・・お母さんは慌て
   て「お姉ちゃん、でしょ?」といい、「すみません」と私に謝っていまし
   た。「さぁ、どうかなぁ? 男かな、女かな?」と私は答えに困ったのでし
   た・・・。どんな子だったか忘れたけど、今だったら何て言われるかなぁ?

 ・ 「かずお」
   同じくスーパーでアルバイトをしていたときのこと。顔は知ってたんだけ
   ど、取り立てて話すこともなかったので、そんなに話をしなかった男の子が
   いました。ある日、その子がいきなり「かずお」と私のことを呼びました。
   以来、私はそこで「かずお」と呼ばれる羽目に・・・。ちなみに、かずおん
   はその派生語、とでもいうのでしょうか?? 

 ・ 「偏見だぁ!」
   かずおん、花の高校3年生の夏。部活が終わり、だらだらと廊下を歩いてま
   した。両手にはスポーツバッグ(サブバッグ)と手提げカバン。つまり、手
   がふさがっていた。持ち帰るのも面倒だったので、そのまま、鉄の頑丈なド
   アに差し掛かったとき、足でドアを蹴って開けました。すると、そこにはそ
   の年赴任してきたばかりの中年の男の先生が・・・! ヤバっ・・・と思う
   間もなく飛んできました、「こらぁっっ!!女の子が足でドアを開けるとは
   何事だぁ~~っっ!!!」・・・それって、偏見じゃんねぇ。と思い、むか
   っ腹立ったけど、暑いので争う気もなく、「は~い、すみませ~んっ!」と
   言いながら、昇降口へと行ったのでした。

 ・ 「やせたらダメよ」
    かずおんが大学受験をしたときのこと。滑り止めでとある短大の音楽科を
   受験しに行きました。そこは、2次募集で、受験者自体少なかったんだ。ア
   ットホームな雰囲気で試験がありました。ピアノの実技、ソルフェージュ
  (音楽のいろは?)、簡単な歌の試験、そして、面接。面接のときの先生が歌
   のときにいた先生でした。ピアノのことをいろいろ質問してきたんだけど、
   ふっと、「さっき、あなたの歌、聞いたんですよ。いい声してますね。いい
   体してますね、うちに入ったら、どうです?歌科(声楽科のことをこうい
   う)に転向しませんか? それまで、やせたらダメよ」と言われました。あ
   のぉ・・・。嬉しいお言葉ではありますが、まだ、試験受けに来ただけなん
   ですけどぉ・・・。試験だもん、何も言い返せずに、笑って済ませました。
    しかし。後日、高校の先生にこの話をしたら、真剣に、おなか抱えて大爆
   笑したんだよぉ~っっ・・・。ちょっとだけでも、フォローしてほしかった
   なぁ。。。 一応、傷つきやすい女の子なんだしさぁ。(?)
    ちなみに。合格したけど、ちゃんと蹴りました。はい。

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