門限やぶり

運命と必然と偶然


両腕でしっかり荷物を持ってコンビニ向かっていたときだった。
ドンッ!!「いてっ」
なんと俊は、ヤクザとぶつかってしまった。

ヤクザ「ぉお兄ちゃん、良い度胸してんなぁ」

俊「す、すいません!!荷物が重くてふらついてしまって・・・」

ヤクザ「重いだぁ?こんな小さな箱がか?言い訳にしては下手じゃないんかぁ?あ?」

俊「いや、重いですよ。ちょ、持ってみてくださいよ」

ヤクザ「あん?これで軽かったらてめぇ・・・・・あ、重い。なんか小さいのに中身はぎっしり入ってますって感じだ」

俊「でしょ?これならふらついて、つい通行人とぶつかったりしません?」

ヤクザ「う~ん・・・。これならそうなったりするかもしれんなぁ・・・。でもぶつかった相手が悪かったな。俺はヤクザだ。こうゆうことがおきると、骨折したーとか言って、たんまりと慰謝料をもらわないといけないのさ」

俊「そんな!!止めて下さいよ!!毎日バイトで生活をしていて、ギリギリだけどなんか充実してる、まぁニートよりかは上かな?みたいなほのかな優越感とか感じてるこの僕を、あなたのその"ヤクザだから慰謝料"とゆう理由で地獄に落とされるなんて、あんまりだ!!!!」

ヤクザ「慰謝料をちっと払ってもらえばいいだけのこと。それを地獄だなんて・・・。大げさすぎるんだよ」

俊「今の僕には100円を失うことさえ地獄なのに!」

ヤクザ「100円でも地獄なの!?結構せっぱつまってるね。だけどぶつかった事実は無くならないんだよ」

俊「地獄だ!!今バイトしてるとこもほぼ地獄なのに!!」

ヤクザ「君地獄て表現好きだな!?」

俊「はい、毎日地獄で一日を表現してますから。今日は少し地獄だったな~とか、今日は地獄じゃなかったなーとか」

ヤクザ「暗い!!充実した毎日を送ってるくせに、その一日一日を、地獄で表現してるなんて」

俊「ちなみに今日は極地獄です」

ヤクザ「俺とぶつかって慰謝料請求されたからか?コラ」

俊「はい、その通りです」

ヤクザ「ちょっと待って、君さっきからなんか言いたいことはっきり言いすぎじゃないか?仮にも俺はヤクザだぞ?」

俊「ヤクザヤクザって、あんまりあなたヤクザに見えませんよ?どうしてヤクザになろうと思ったんですか?」

ヤクザ「まぁ、俺も金融会社に多額の謝金をしてて、それを返すために闇金からお金借りて、またそこに借金ができて、の毎日。とうとう自己破産をしたんだ。そんな俺の友達に、ヤクザがいてな、情深いやつなんだ、そいつが。働くとこないなら、一緒にヤクザしないか?って言われて、次の日から、ヤクザになったのさ」

俊「結構感動できる話だけど、ヤクザってそう簡単になれるもんなの?」

ヤクザ「いや、組長が俺の友達の親だから、いろいろ通じるもんあってさ・・・」

俊「へぇ~・・・。じゃあなたにとって、ヤクザは運命に近いものだったんですね」

ヤクザ「そうなんだ。これからも毎日"ヤクザ"を頑張るさ」

俊「はい!頑張ってください。僕も毎日バイト頑張ります!」

ヤクザ「あぁ、頑張れ!バイト生活もなかなかだぞ!」

俊「はい、じゃさようなら!」
俊は駆け足でコンビニに向かって行った。

ヤクザ「あ、慰謝料・・・。まいっか。あいつとの今の会話、それが俺にとっての一番の慰謝料になったのかもな・・・」

THE★END

10分前は他人、10分後は自分の過去や今を話すまでの対人関係になった。
人生って、何が起こるか分からないね!
この小説も、一体なにが書きたいのか、分からないね!

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