手紙・・・別れ




愛する君へ

もし君が大きな病におかされたとき私の命とひきかえに君を助けられるのならば私は死ねます。

私の体の内にある臓器1つで君を助ける事ができるのならば私は君になんなりと差し上げましょう。

心臓でも、脳みそでも、目玉でも君が生きることができるというなら私は差し上げます。

君に生きて欲しい。

君というたった一人の宝物をこの世から失いたくはないのです。

どうか息をしつづけておくれ。

私は君の命とひきかえに死んでも構いません。

私がこの土を踏めなくなろうと、二度と君と言葉を交わせなくなろうと構いません。

ただ君に生きてほしい。

生きてたくさんのものを見て、聞いて、味わって、触れて欲しい。

生きてたくさんのものを知り、吸収してください。

私は明日君を助けるために手術室に向かいます。

そして君も・・・。

私と同じように麻酔にかけられ、隣同士に並び私たちの体にはメスの刃が入ります。

私はきっとこの世を去ることになるでしょう。

でも私は愛する君のために去るのです。

なんの苦しみも、空しさも、寂しさもありません。

愛する私の宝物よ。

人生と運命を楽しみ、苦しみ、過ごしなさい。

一度きりの時間、日を過ごしきりなさい。

後悔したって構わない。

私を憎んだって構わない。

ただ毎日美しい笑顔で過ごしてください。

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