堅子の部屋。

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相方の病状経過 No.5(フルニエ病)



壊死性皮下感染(壊死性筋膜炎;相乗性壊死性蜂巣炎)
典型的には好気性菌と嫌気性菌の混合による重篤な感染で、
通常、筋膜を含む皮下組織の壊死を引き起こす。

一般的に罹患する部位は四肢だが、
その場合、感染性皮膚潰瘍または既往損傷の感染性合併症から発生する。
2番目に罹患しやすい部位は会陰部で、
その場合は通常、手術、直腸周囲膿瘍、尿道周囲腺感染、
または腹部内臓穿孔による後腹膜感染の合併症である。
男性性器が罹患する場合、この感染はフルニエ病と呼ばれる。
死亡率は約30%。

と、難しい説明です。

あえてわかりやすく書くなら、
陰嚢部分に膿が溜まってしまった状態。
と、言うのが簡単かな。

相方の場合は、膿が、外に出てしまった状態で、病院へ。
膿を出しせば、帰れると高をくくっていたモノの、
診察受けて、Dr.の話だと、
「今すぐ、入院→処置をしないと」と。
診察を受けた日(05/11/6)に、
緊急入院、即処置。
(今思えば、【処置】じゃなくて、【手術】だった気が(爆))
腰椎麻酔で、2時間半と言われていた手術が、
3時間経っても戻ってこず。
きっと何かあったんだろうと思ったら、
皮膚が壊死していたので、切除し、
患部を開いたら、あまりにも内部がひどく、
膿が睾丸の周りにびっしり張り付いていて、
それを取るのに、時間がかったと。

術後、Dr.から、
【手術は成功したこと】
【敗血症にかかってるので、”もしも”もあること】
(※敗血症:体内にある感染病巣から、
  細菌およびその産生する毒素がリンパ液から血中へ流入し、
  更に体内の他の部位に新たな感染巣を作る、
  重篤な全身症状を呈する疾患)
【治療には、長い期間かかること】
【切除した皮膚は再生しないこと】

ここから、2ヶ月間の入院生活が始まります。

2週間は、点滴を打ち、身体から、膿を退治する事に専念。
手術で開いた患部の組織を再生させるために、
【高気圧酸素治療】に、1日30分間治療をしてました。
(※高気圧酸素治療:高い圧力の環境(海底10mでかかる圧力くらい)をつくり、そこで酸素(100%)を吸って、
たくさん酸素を体に取り込む治療。

この治療は、耳抜きが必要で、
相方なかなか上手く行かず、
耳鼻科にも掛かって、上手な耳抜き方を、
教えて貰ったそうです。

この治療が功を奏して、
車いすで移動も可能になった入院から、
3週間後、
次の手術(皮膚移植)が決まります。

皮膚移植は、
左大腿部(太股)から、皮膚を取り、
皮膚を取り去った患部に、移植。
今回は、全身麻酔で手術。
次の日からは、
「歩いて良いよ」とDr.から言われ、
スパルタで歩かせて、早く治させました。

入院当初は、
3ヶ月以上の入院と言われていましたが、
入院は、2ヶ月間。
その後、自宅療養1ヶ月。

長い長い入院生活でした。

入院生活中も、透析は週3回変わらずあり、
2回目の皮膚移植前までは、ベットでの移動、
その後は、車いすで、透析室へ運ばれてました。

退院して、2ヶ月後の最診察時に、Dr.から言われた言葉。
「あまりにひどい状態だったので、
睾丸取ろうかと言ってたんですが、
若いので取らずに進めました。」と。
取らないと、死に至ることもあると。
相方は、凄い強運の持ち主かもしれません。
それと、素晴らしいDr.に囲まれてた&恵まれたって、
そう思っています。

私自身も、友人に助けられましたし。
ありがとう。。。

                06.3.1UP

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