こんにちは。

「裁判官が日本を滅ぼす」読みました。
非常に疲れる本でした・・・。
日垣隆さんの本は、強引ですからね~- -;
(2006/01/07 02:10:22 PM)

そして今日も日は過ぎる

2006/01/07
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 最近読んだ本です。

夏への扉
 「彼は、その人間用のドアの少なくともどれか一つが、夏に通じているという固い信念を持っていたのである」
 最近SF小説のいわゆる名作と呼ばれる作品を読んでいるのですが、これもその一本。ロバート・A・ハインラインの作品です。
 コールドスリープを題材にした物語なのですが、いやあこれは面白かったです。時間軸の使い方が面白いですし、ピートをはじめ、登場人物も魅力的ですね。爽やかなエンディングも実に良い感じ。ほのぼのと楽しめる作品でした。
 瀬名秀明のハルに『亜希への扉』という作品があって、これもほのぼのとしたイイお話しなのですが、この『夏への扉』に対する絶妙なオマージュになっていて良い感じです。『夏への扉』を読んだ後に『亜希への扉』を読むと思わずにやりとします^^

タイタンの妖女
 こちらはカール・ヴォネガット・ジュニアの作品です。
 これもまあ独特の味のある面白い作品でしたね。
 一種の予言者に翻弄される男の物語なのですが、なんだかとても奇妙な感じを受けます。
 本作のキャラクター達は個性的なのですが、なかでもウィンストン・ナイルス・ラムファードというキャラクターが特に面白いです。

宇宙のランデヴー

 これは物語として見ると、幼年期のような壮大さを感じさせません。むしろお話しのスケールとしては小さいです。具体的には他星系から来た宇宙船を、探険隊が探索するというだけのお話しなのですが、ここの冒険の話が面白くて読み進めてしまいました。
 ストーリー展開の妙を楽しむと言うよりも、個々の冒険を楽しむ物語なのですね^^
 まだまだSF小説漁りは続けていきます。今読んでいるのはスタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』で、これもいずれ感想を書きたいと思います。のっけからがっちりと読者のハートを掴んでくれる面白い本ですよ。

深海生物ファイル
 深海生物の写真集に解説がついた本です。
 深海生物の写真集が素晴らしい。
 あれってこんな色しているんだ、と非常に興味深く見ることができました^^

裁判官が日本を滅ぼす
 いずれこの本だけで感想を書こうと思っていたのですが、つっこみどころが多すぎて嫌になったのでやめます。
 論理展開が強引です。結論先にありきで書いています。
 個々の事象・判決についての考察はなかなか鋭いところがありますし、一部裁判官の態度などを取り上げて問題提起するところは良いのですが、作者はそうした一部の異常を必要以上に拡大して、全ての裁判官がおかしいというような結論に持っていくのです。
 「これこれこういう裁判官がいる。こんな裁判官ばかりになってしまっては日本はおしまいだ。だから裁判官教育はしっかりされなければならない、国民の不断の監視が必要だ」という流れなら、作者の取り上げた判決などから導くことはできると思うんですよ。
 ところが作者の論理展開は違います。

 そのくせ、ある判決を批判するのに、上級審の判決などを引き合いに出しているのだからむずがゆさを感じます。例えば「Aという判決はおかしい。Bという上級審判決はその結論をひっくり返した」ときて、作者自身はB判決と同じ考え方をしていると述べているのに、結論部分で「全ての裁判官が真実を見極めることなどできなくなっている」というように持ってくるのです。B判決を出したのも裁判官でしょ、ってつっこみたくなります。この論理の流れからくる結論としては「A判決のような真実を見極めることができない裁判官がいる」ということになるはずです。そこから展開して、こうした裁判官を糾弾する、こうした裁判官が出ないようにこうすべきだ、と言う風に話を持っていくのなら納得できるのですけどね。
 はっきりいってこれでは論評としての意味がありません。ただ、読者を煽っているだけ。
 他にも、裁判官が悪い、と断じているところが、実は法制度の問題から生じているところがあるのに、その点に言及していないなど、切り込み方に首をかしげたくなるところが多々あります。
 『裁判官が日本を滅ぼす』という扇情的なタイトルにしたいが為に、強引な論理展開をしているようにしか思えてなりません。
 批判するにしろ、問題提起するにしろ論理的であるべきだと思います。





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Last updated  2006/01/07 11:56:23 AM
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Re:夏への扉、ほか(01/07)  
Paradox2004  さん

疲れますよね  
剣竜  さん
Paradox2004さん、はじめまして。

ところで私が読んだ本を書かれたのは門田隆将さんという方なのですが、日垣隆さんも書かれているのですか?
いずれにしても本当に強引な本でした・・・。 (2006/01/07 03:34:29 PM)

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剣竜 @ パク・チャヌク監督作品 ocobaさんへ その2つの映画,評価高いよ…
ocoba@ Re:殺人の追憶(03/04) 韓国映画では、パク・チャヌク監督の「オ…
剣竜 @ Re[3]:投票義務制の問題点(11/10) サムスさんへ いえいえあまりお役に立てず…
サムス@ Re[2]:投票義務制の問題点(11/10) 剣竜さんへ ありがとうございます!
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