ケロサロン

2007.01.08
XML
カテゴリ: ボーイズ・ラブ
最近、ふゆの仁子先生の作品をよく読んでいる気がします。



 ルビー文庫 2006年12月31日発行


奥村渉は高3の夏、心房中隔欠損症と診断され手術を受けた。
その手術の前の晩の事だった・・・。
渉は急に不安になり、眠れなくなって病院の中庭に出た。
「もしかして、こうして星を見るのも今日が最後かも?」
物事常に100%なんてあり得ない。
麻酔を打たれたが最後、目覚めることはないかもしれない。
「18年で終る人生なら、色々夢を見ておけばよかった。」
不安な気持ちは、いつしか思いを言葉にしていた・・。
いっそこのまま逃げてしまおうかと本気で考え始めた時、ベンチの隣りから急に声がした。
『人生、そう簡単に終るもんじゃない。』
天才外科医・藤原和哉 だった。
『安心しろ。俺の手は神の手だ。不可能を可能にする。必ず君に何度でも夢を見せてやる。』
「いいですか、その手を握っても・・。」
渉は、あの時の手の温もりを忘れたことはない。
手術が始まる前と終えた後、あの手がしっかりと渉の手を握り、「生きて」いることを教えてくれた。

それから8年が経って、渉はMRとして藤原に再会する。
この再会は偶然ではない。
スイスへの異動が決ると、渉は藤原に会いたいがために無理をいって担当を代わってもらったのだった。
しかし、再会は最悪だった・・。
挨拶に向かった部屋で藤原はライバル社のMRの高沢を抱いていた。
逃げなければと思うのだが、足が動かず、視線が外せない。


藤原は渉の弱みに付け込んで抱こうとした。
シャツが開き、胸に残る手術の傷痕が露になった瞬間、藤原は渉を突き放す。
『君相手じゃ、その気になれない。』
渉は、激しい怒りと屈辱感でいっぱいだった・・。
渉は賭けにでた。
もし、藤原が自分を抱いてくれたら、スイス行きを断り藤原の側にいる道を選ぼうと。


藤原は渉の傷に何を見ているのだろう?
藤原のトラウマを救える鍵を持っているのは渉だった。
渉がスイス行きを告げた時、藤原の複雑な想いが明らかになる!?

渉にとって藤原は、命の恩人であると同時に心の支えだった。
当時は愛という想いには、ほど遠かったのかもしれませんが・・・。
一方藤原も、渉との出会いが医師としての人生を変えるほど、渉は特別な存在であったのに・・不器用な男です。
しかし、ふゆの仁子先生の医者モノはめずらしい。

私の満足度★★★★☆





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.01.09 03:00:30
コメント(0) | コメントを書く
[ボーイズ・ラブ] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

お気に入りブログ

778のメモ描き帖 きゃらべる★778さん
お局って呼ばないで… しげこ4476さん
はむはむダイアリー poppyえむさん
クーわんのお家 クーわんmamaさん

コメント新着

ケロ6219 @ Re[1]:イレギュラーな事ばかり。(03/16) poppyさん、こんばんは~。 今朝、朝のス…
poppy-えむ(の母)@ Re:イレギュラーな事ばかり。(03/16) 師匠☆お疲れ様です。 やっぱりあるのです…
ケロ6219 @ ごもっともでございます。 こんばんは。 ううっ、poppyさんの言う事…
poppyえむ @ Re:反省します。(03/12) 師匠☆こんばんは。 コメントが遅れてすみ…
ケロ6219 @ ありがとうございます。 poppyさん、こんばんは。 >先日の結婚記…

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: