親の温もり




母「・・・・・・で、・・・・・・・・だからね。」


僕「ぅん、わかってるよ!(ピコピコ」


母「・・・じゃあ、行ってきます。」


僕「行ってらっしゃい。(ピコピコ」


母は、用事で1時間ぐらい前に出かけた。
その間僕は、ゲームだ。


僕「あ~っ、負けちゃったか。

  くそっ、もういいや。(ガチャッ」


僕は、ゲームをやめて、ご飯を食べに下に降りてきた。
誰も居ない。今日は、僕一人でのご飯だ。


確か、今夜はお惣菜を買ってきたのがあるはず。


僕「食べるか・・・。」


僕は腹を空かして、今日の昼間買ってきた惣菜を探した。




―――だが、惣菜が見当たらない。

冷蔵庫、テーブルの上、買い物袋の中・・・
探してみたのに、惣菜が無い。

僕「・・・あれ?」


そう思ってうろついている内に、あった。


ゴミ袋の中だ。―――しかも、中身が無い。
中身はキレイに平らげられたように捨てられている。


僕「――――――なんで?僕がずっとゲームやってたから?」


何かが込み上げる。










僕は、それを抑え、しかたなく冷凍食品をあさった。


僕「・・・これでいいや・・・。」

一人の台所、僕はそう寂しくつぶやき、パックを開け、冷凍食品を取り出し、レンジに入れようとした。



「・・・・・・?」



レンジの中に、邪魔くさい皿が置いてある。

僕はそれをレンジから出し、ラップのかかっているそれを覗き込んでみる・・・。


―――するとそれは・・・


ちゃんと用意されて、まだ少し温かかったお惣菜。


―――バカだな俺。

いつも親に対して、悪いとわかっていながらも反抗的な態度をとるから、ひょっとしたら自分は見捨てられてしまうんじゃ、なんて不安を抱いてた。

でも、そんなことなかった。

僕の親は、僕をより気遣って、すぐに食べられるようにしておいてくれたんだ。





―――それは、作った人こそ違えど、
紛れも無い、“温もり”と言う料理だった。












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