猫記~続編~ 【幸せの先には】


舞台は、本編から数年後の話です。

裏設定で、なぜ「俺」がペットショップを辞めたのかというと、
店長とケンカしたっていう事になってます。
猫が死んで、その原因は誰か と言う事で口論になり、そこから喧嘩に発展したようです。

それでは、そろそろ逝きます。
ちなみに続編は、2回分です。



・・・それは、あまりにも突然だった。

「おかしいなぁ・・・」

あれから数年。店長の店は人気が上昇し、アルバイトや店員もたくさん入り、俺は副店長だったが、その店を離れ、近くのスーパーでアルバイトを始めた。結婚してから俺は、仕事にも精が入り、上がった給料のおかげで、少しだけ裕福だった。妻も動物病院で働き、夫婦共働きである。
そこで俺たちは、安い土地を買い、あまり大きいとは言えない家を建てた。そこに引っ越して、半年になろうかという日だった・・・。

「ドロップとキャンディの帰りが遅い、俺 見に行ってくる。」
引っ越してからも、2匹は外へ元気に遊びに行っていた。
「行ってらっしゃい、気をつけてね」
と見送られ、俺はふらふらとあちこちを見てまわった。
近くの公園、スーパーの裏、町の倉庫の脇、公民館の前、小学校の校庭・・・
いつも2匹が遊んでいる、いろいろな場所を探してみたが、いまだ2匹は見つからない。
(どこ行ったんだろ。・・・まぁ、いいか。その内帰るよな)
俺はそう思い、帰ろうとした時だった。

「ん?」

俺は、車道の渋滞を不審に思い、そこに駆け寄ってみた。
するとそこには、変わり果てた姿の猫が3匹、横たわっていた。
そしてその内の2匹は、明らかに、ドロップとキャンディだった。

(そんな・・・!!!)

俺は、目の前の光景が信じられなかった。
どうしようもない胸のもやもやと、目の奥がツーンとくるような感じに襲われ、俺は、自宅に舞い戻った。

「ドロップとキャンディは・・・居たぞ。」
悲しげな俺の表情に、妻はハッとした表情をした。そして妻も、悲しげな表情になってきた。
「ねぇ、どこに居るの・・?居たんでしょ?」
「・・・・」
「早く連れてきてよ。キャンディとかドロップの声が聞きたいよ」
「もうあいつらは・・・。」
「・・・そっか・・・。もう、キャンディとドロップは動かないんだね。」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
自然と場は沈黙する。俺は、2匹の死体を片しに行った。

帰り道・・・足が重い。自宅までの道のりは長く感じ、ひどく疲れた。いや、悲しみのせいで、疲れなど感じなかったかもしれない。
自宅に帰った俺は、ひとつ提案を出した。妻も同意見だった。『お墓をつくってあげよう。』
妻は、俺より一足先にそう考えたらしく、庭にお墓のスペースを作っていたのだった。
俺は、ドロップとキャンディをそこにそっと置き、上から土をかけてやった。
(さようなら。)2人はそう思った。

あぁ、2匹の体が全部隠れた。2匹は、埋葬された。
「・・・こんなにあっけないものなんてね。最後にキャンディとドロップの声を聞いたのはいつだったのかな。昨日の夜かな。・・・それに、2匹一緒なんてね。せめて死んじゃう前に、もう1回元気な顔が見たかったな・・・。あらしたちを一緒にしてくれた猫がお別れもなしに死んじゃうなんて、悲しすぎるよぉ・・・。」
妻は泣き出し、猫たちとの別れを惜しんだ。
当然のごとく、俺もつられて泣き出してしまった。そこにはいつしか、雨が降りしきった。2人は、びしょびしょになるまで、いや、びしょびしょになっても泣き続けていた。
二人の眼からは、しょっぱい雨がいつまでもこぼれていた。


夜になった。2人は、いつものように寝床に就くところだった。が、部屋には、底知れぬ沈黙が走った・・・。その時だった。
プルルルル・・・



以上です。とりあえず第1回はこんなもんで終わりです。
次回で続編は完結です。
短いですが、まぁ続編ですのでご了承ください・・・。

次回乞うご期待!!w
最終回【3つの魂】

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