「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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二人なら。【創造】
これまた恋愛小説です。長さ的に・・・3、4回にわけて書くと思います。
それと・・・
ノロい作者がノロノロ書いたので、ゆっくり読むことをお勧めします。
んじゃ始めます。舞台はクラス対抗運動会から!
「よしっ行ける!」
今日はクラス対抗運動会だった。
俺の学校は、1学年に22人のクラス2つほどしかない、田舎の小さな学校だった。つまり、今は1組 対 2組でやっているようなものだ。
競技は終盤を迎え、大詰めの最後の競技だった。リレーだ。
「ブッチギリだ!」
「勝てるぜ!」
声援が飛び交った。
俺たちの2組は、1組に99点差で負けている。だが、このリレーで勝てば100点入る。今は最後のランナー、
朝菜
(
あさな
)
が1組を軽く抜き、逆転勝ちしようとしているところだ。
「焦んな!」
「そのまま行けー!」
「朝菜がんばって!!」
もう朝菜はゴール前に差しかかっている。
・・・今年こそ、1組を破れる!
誰もが確信した、その時だった。
ズザザッ!
朝菜は・・・こともあろうが、派手に転んでしまった。2組と1組の人の表情が入れ替わったようだった。
2組は負けた。199点差で。これで、三連敗である。
朝菜と担任が保健室に行っている間、2組では話し合いが行われた。
「オイ、アイツどーするよ?」
「アイツのせいで負けたんだ。」
批判的な意見が出る中、朝菜の友達が口を開いた。
「でも、仕方ないじゃん。がんばってくれたよ。」
「朝菜だって、転びたくて転んだわけじゃないよ。」
「何だお前ら。2組の恥の肩を持つのかよ。」
「俺ら1組にも笑われてんだぞ!?『楽勝だな』・・・って。」
「・・・」
ほんの数秒の沈黙の後、学年で一番アブナイ奴が言った。
「じゃあさ、アイツ ハブっちまえばいーじゃん。」
相手が女でも殴りそうな奴だ。もちろん、誰も逆らえるわけが無かった。
「そ、そーだよ!ハブってやれ!」
(なんて冷たい奴らだ・・・。考えられない。)
俺がそう思っている内に、先生が来た。
「着席。・・・運動会は残念な結果でしたね。まぁ過去にこだわらず、前を向きましょう。・・・今日はこれにて下校とします。皆さんさようなら。」
今日が終わった。まわりの奴は、アイツの威圧感のせいで朝菜に話しかけられない。
・・・朝菜は、転んだ時にできた傷の痛みと、3連敗、そして誰にも話しかけてもらえないという心の痛みで、泣きたいようだった。
それから数日が経った。依然、朝菜の除外は続いていた。
朝菜は、内気だが人一倍責任感が強く、健気だ。
その性格のせいか、疎外されている事を誰にも相談できずに、一人でしまい込んでいた。
そして、自体は悪化していった。
朝菜は、疎外というより、もはや虐めに遭っていた。
彼女は、休み時間のたび散々に罵倒されていた。
朝菜の友達までももはや、まわりの冷たい雰囲気に押されて、朝菜を罵倒するようになった。
「ブース」
「ウスノロ」
「役立たず!」
「・・・ホント恥だな」
・・・今までずっとそんな悪口の波を陰から見ていたが、もう耐えかねた。
俺は言った。
「朝菜、俺は朝菜の味方だ。」
言ってしまった・・・。ヤバい。そんなことわかってる。
「・・・ ・・・ ・・・竜志?」
ずっと下を向いていた朝菜が、俺の方を向いた。
「はぁ?竜志、何だオマエ。」
「ちっとトイレ来いよ。」
(あぁ、ヤバい。俺、ボコされる。・・・ケンカ強くないし。)
一瞬、自分の行動を後悔した。でも、ヤツらが朝菜にした侮辱・・・。
その非道い行為を思い出すと、後悔は吹きとんだ。
「この裏切り者ぉ!」
バキッ。
「ばぁーか。」
ドカッ。
「生意気なんだよ。」
ボコッ。ズカッ。
俺は散々にやられた。
キーンコーン・・・
休み時間終了の鐘が鳴り、そいつらは帰っていった。俺もクラスに帰った。
次の授業は国語だったが、手が震え、まわりが怖くてぜんぜん授業に身が入らなかった。
そんな俺の様子を後ろの席から見ていた朝菜は、放課後、誰にも気付かれないように小さな紙を渡し、俺を呼び出した。
「竜志・・・なんで私のために?」
「なんか・・・ムカついたんだ。アイツの目つきとか、考え方とか・・・。
それに、よくパシられるし、これ以上言いなりになりたくなかった。・・・だけ。」
「・・・ぁ・・・」
朝菜は、何か言いたそうだった。
「何でもない。気をつけてね。」
そう言うと、朝菜は足早に立ち去った。
「待って!」俺は声をかけた。
「・・・送るよ。敵、多いんだろ?」
俺は、いつも独りでいる彼女を心配して、そう言った。が、朝菜は
「いえ、大丈夫です・・・。」
と言って、一人で行ってしまった。
俺は、彼女のことを頭の片隅で考えながら、帰り支度をした。
誰も居ない教室を出て、昇降口に差し掛かると、まだ朝菜が居た。
「朝菜、どうした?」
「やっぱり、一緒に帰って?」
ドキッ。俺の心が、「一緒に」という言葉に反応してしまった。
って今は、そんな事言ってる場合じゃない。朝菜を送ってかねば。
俺たちは、人目を忍んで学校を出た。
「今日はあたしのせいで・・・本当ごめん。」
「いやっ、いいって言ってるじゃん!俺もあんまり奴らのこと・・・」
「あのっ、これっ、ばんそうこう。・・・・・傷・・・・・。」
朝菜は、俺に絆創膏を数枚くれた。
「早く、キズ治してね。」
「う、うん。お前も足のキズ早く治せよ。」
「うん・・・。」
それからしばらくは、無言で歩いていった。その内、朝菜の家の前に来ていた。
「じゃあね、竜志。ぁ・・・」
「うん、気ぃ付けてな。」
「ぁ、ありがと!」
朝菜が俺にお礼を言ってきた。
俺は照れくさく、よくわからなくなって、何故か中途半端なおじぎをして帰った。ダサい、俺(苦笑)。
猫記より思ったより1回分が長くなってるので、一旦ここまでにします。
続きはヒマを見つけて更新します。
いかがでしょうか?感想待ってます。ってまだ書き終わってないけどね。
次回【心の陥落】
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