吉吉のきちきち日記

吉吉のきちきち日記

ブックバトン



◎現在所蔵している冊数は?

10くらいでしょうかね。日本には1000冊以上持ってます。高三の時に300冊の文庫本を読破しました。あの頃は活字中毒でした。いや、単に大学受験から逃避していたのかも。でも読書の方が受験勉強よりもよほど人生の勉強になったであろうから良しとしよう。

◎現在読みかけの本は?

専門書以外ありません。小説読んでませんなあ。

◎最後に買った本は?

「特攻おばさんの回想 空のかなたに-出撃・知覧飛行場」葦書房

一昨年、念願であった鹿児島県知覧町へ行きました。その時平和資料館で買い求めた本がこれです。これ以来恐らく専門書以外買っていません。悲しい。

◎思い入れのある5冊は?

その 1. 「塩狩峠」三浦綾子

高校時代、この本をきっかけに読書にはまりました。キリスト教信者の三浦綾子氏の小説は宗教と人の生き様がうまく表現されていると思います。

その 2. 「富嶽百景」太宰治

太宰治フリークではないので彼の小説の何が面白いのか申し訳ありませんが凡人である私には理解できません。ただ、この小説は好きですね。きっと彼が躁状態の時に執筆した小説なのでしょう。富士山をバックに写真撮影を願い出られた主人公はわざとその人たちをフレームからはずし、富士山だけを撮影するという場面がユーモラスです。

その 3. 山本周五郎の時代小説全般

山本周五郎ファンなんです。常に名もなき民に視線を注ぎ、その生き様をつづる山本周五郎は私の最も愛すべき小説家です。多くの人は時代小説といえば司馬遼太郎のように歴史に出てくる有名人物を扱った小説に興味を持ちますが、私はそれらの人物には全く興味がありません。名もなき民の生き様にこそ学ぶべきところが多いと感じています。ただ、山本周五郎の現代小説は全く面白くありません。

その 4. 向田邦子のエッセイ全般

向田邦子は小学時代の教科書に「卵と私」があり、それを読んだきり、全く彼女の小説やエッセイを読んだことがありませんでした。再び彼女のエッセイを読んだのはコロラドにいた時です。コロラド大学の図書館にはEast Asian Libraryと言うところがあり、日本の本の蔵書がたくさんありました。当時(いや今も)日本語に飢えていた私はなりふりかまわずむさぼるように日本語の活字を読んでいました。高校時代のように。。。その中で出会ったのが向田邦子でした。彼女のエッセイはいいです。忘れかけられている美しき日本がそこには描かれています。エッセイで最もつまらないのが卵と私だと思います。あれを教科書に掲載した人たちのセンスを疑います。ちなみに彼女の小説は私はあまり好きではありませんね。

その 5. 「太陽の子」灰谷健次郎

沖縄移民の家庭に生まれたふうちゃんのお話ですね。関西にはコリアンも多いですが、沖縄移民の方も多く住んでおられます。ふうちゃんはオキナワンでありながら兵庫県生まれの兵庫県育ち。自分が沖縄の血を受け継いでいることをそれほど意識していなかったのだが、周囲の人との交流により、自分とは何かを徐々に意識し始める少女の姿が描かれています。

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