体験談 骨肉腫が青にできた猫



平成26年2月頃に右頬に小豆大のしこりを見つけその後針生検、試験切除を経て

3月に骨肉腫と診断されました。

手足に出来たものと違い、充分なマージンを取る事が出来ず手術をしたものの再発は確実で、

早ければ三か月、安楽死も視野に

と言われて、飼い主である娘はかなりのショックを受け,沈んで泣いて過ごす日々が続きました。

それからは、ますます大きくなっていく腫瘍が口の中に干渉し始め,

食べたいのに食べられないまま、体はどんどん弱り体が弱るにつれ輸液の間隔も狭まり、

娘は病院で手技を学んで,捕液を自身で打つようになりました。



8月のある日、帰宅すると腫瘍から大出血して驚いたあーが家中走り回り

やがて力尽きたのか出窓の直射日光の中で動けなくなっていました。

私はあーを拭いて安静にして、血と膿の飛び散った壁や床を拭きながらもう私のしてやれるこ

とは何もない、少しでも楽に虹の橋へ渡してやろうと決心しました。


ところが、泣いてばかりだった娘のほうは「まだ、食べる気がある」と言って

血まみれになりながら、シリンジで強制給餌を始めました。

すでに口内と頬が貫通していて、食べさせても頬からこぼれ出るような状態。

そんなことをしても可哀想なだけだ、と思ったのですが娘のすることを見守ることにしました。

すると不思議なことに、数日で自分から食べられるようになったのです。

その日から少しずつ体力もつき、何度か腫瘍の自壊、大出血を繰り返しながら余命宣告から半

年が過ぎました。


十月、口から十分食べられるため毎日必要だった輸液が必要なくなりました。

そして11月。あーの保護主さんから「どうぶつ気功」の存在を教えてもらい

その保護主さんと一緒にお世話になったのがきっかけで気功の素晴らしさを身をもって体験す

る事が出来ました。

初回の治療を終えて帰宅した時のあーの変わりようと、家族の驚きを忘れることは出来ないでしょう。

あーはキャリーから出したとたんに大きな声でワーワー鳴きました。

普段は鈴を振るような可憐な声なのに。

それは5回目の気功の施術を終えた現在も同じで、うまく言えないのですがあーの何かが目ま

ぐるしくグルグルしてる、という感じなのです。

それが私たちには「生きてるよ!だからお腹すくからご飯頂戴!」と聞こえてしまうのです。

そしてあーは娘に作ってもらった特製フードをモリモリ食べ

同居猫に手伝ってもらって不自由な舌でゆっくり毛づくろいをするのです。



余命宣告から一年が経った現在。

先日病院に連れて行ったら、先生が飛び上がらんばかりに驚いていました。

「腫瘍とうまく折れ合ってるね」「理想的な自然の経過です」と何度も何度も喜んでくれまし

た。昨日からまた口内の腫瘍が出血してしんどいようですが、ご飯は食べる気満々です。

「食べる気があるからまだまだ」と娘は笑って言います。

どこまでいけるか分かりませんが、気功に出会ってからの幸せな時間は

あーと娘にくれた神様のご褒美だと思うのです。


気功に感謝。ご縁に感謝。

一日でも幸せな時間が続きますように。


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