若者言葉と方言



 日本語に限らず、言葉は日々変わって行くものです。「最近の若者の日本語は」というのも、古来言われ続けている事でしょう。そんな中、自分が物心付いて以来の若者言葉の変化の中に、ある特徴を見付けました。「若者言葉は方言を取り入れて新しい感覚を楽しんでいる」というものです。以下、数点列挙しますが、イントネーションに関する表現は難しいので、伝わり切らない場合はこめんなさい。

●横浜弁
 「~じゃん」というのは、若者言葉の語尾として20年近く前から言われ出したものですよね。自分もごく普通に使います。そしてこれが、横浜弁から来ているという事もかなり有名な事実です。小生は生まれも育ちも東京ですので、元々横浜弁だというのは聞いて知っていただけですが、就職して会社が横浜の方になったのを機に、それが事実である事を実感しました。イイ歳のオジさん、オバさんが「~じゃん」とか「したっけよー、」とかごく自然に言っているのですよね。そのような人は大抵、横浜、横須賀近辺の出身です。

●茨城(~東北)弁
 例えば女子高生が
             ____ノ
           _ノ
(1)「あの先生、気持ち悪くない?」(上にくっついてるのが抑揚を表します)
というイントネーションで話すのをよく聞きます(低そうなのに限って声も大きいのでね)が、これは明らかに茨城弁(東北弁にも近い)から来たイントネーションです。本来の標準語なら、
             _
           _ノ \__ノ
(2)「あの先生、気持ち悪くない?」
となるはずなのです。これは恐らく、15年程前頃から高校生位の世代で使われ始め、今はTVの女子アナでさえ発する言い方ですが、小生が大学時代、(2)のような言い方を(話しの内容は全く違いますが)していたら、友人に
   _
 _ノ \_ノ\ノ 
「気持ち悪くない?」(気持ち悪くない、と言いたいのか?)
と逆に聞き返され、何の事か分からずに2~3回言い直しても彼は納得いかない様子で、ムカッと来て
   _
 _ノ \_ノ\ノ
「気持ち悪くないか?!!!」(と言ってんだ!!!)
と言い直してやりました。彼にはその後も度々、同様の指摘(?)を受けてその度に同じ問答をしたのですが、よくよく聞けば彼は高校時代は北海道で過ごしたそうです。何だそういう事か、と納得したものです。北海道の人って、自分(達)は標準語をしゃべっているものと思い込んでいるフシがある、という話も聞いたことがあるので、彼はなおさら、小生の言い方がおかしいと思い込んでいたのでしょうね。
        _____ノ
      _ノ
それって、かなりヤバくない?

●群馬弁
 ここ1~2年でしょうか、特に男子高校生あたりが、「~だべ」という言い方を好んで使っていますね。これ、上州弁です。何しろ、小生の父親が群馬出身で、小さい頃に何度となく田舎に遊びに行って耳慣れていた(もちろん父親からも折に触れて出てくる)ので、すぐに分かります。正確には「~だんべ」となるのが上州弁ですが、そこからの派生と考えれば良いです。あまりカッコ良いと思わないのですが、彼らには新鮮に聞こえるようです。「~するんかい」とかいう言い方は、関西弁にもありますが、上州弁でよく聞かれ、小生も父親から移ったのでしょう、よく使います。

●江戸弁
「ちげーよ!」って行ってる男子中高生、いませんか? これは、江戸弁の使い方を間違えてる人達です。
江戸弁では、母音が「あい」及び「あえ」と続く場合にナマって、「えー」という母音に置換します。例えば、「関係ねーよ」(:標準語「関係ないよ」)とか、「おめー」(:標準語「お前」)ですね。冒頭のは「違う」(母音:あう)が「ちげー」に置換してしまってますので、新種の江戸弁とも取れますが、基本的には間違えてます。気をつけましょう。ただし、標準語とも違うので、どっちでも良いといえば良いですね。
(訂正:上記のナマリは、江戸弁だけでなく、関東~東北にかけて一般に言えるものでした。)


・・・と、今のところ気付いているのはこんなところですが、見付けたらまた追加します。

平成14年10月14日

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