杏子のKIMAGURE缶

阿蘇旅日記パート3



 さてその夜、私はたぶん12時過ぎくらいには、就寝したと思います。が、夜遅くに露天風呂など行ったせいか、しっかり目が冴えてしまって布団に入ってもずっと眠れませんでした。隣りで旦那と子供がぐうぐう高いびきをかくのを(注:ほんとにかいていたわけではありません、たんなる誇張です(^^;))、うらましげに眺めながらしばらく転々としてました。
 が、どれくらいたったことでしょうか、そんな私もようやく眠ることができたみたいです。よく覚えてないのですが、寝ついてしばらくはどうも夢でも見ていたらしい。そして深夜(時間は定かではない)突然、私は何事か口走ったのです。自分でも覚えてます。それは「誰かが、誰かが入ってきた…」という歓迎したくないものでした。もちろん実際、そんなことが起ころうハズがないのです。きっとそれは、夢を見ていた私の幻聴なのでしょう。旦那が声に気づいて「気のせいだよ…」とか言ったので、目が覚めてそれからまた寝なおすことができました。でもその時は、ほんとにドアがばたんと開いて締まる音のような物音が聞こえたと思ったのです。
 朝になってから旦那に、冷蔵庫の音がドアの開く音によく似てるから…などと言われました。(確かにちょっと似てるかも)
 それと寝る前に、ドアをロックしたかどうか確認にいっていた、ということも何か関係があるかもしれません。が、あの時は、まじに怖かったです。でも怖いことはそれだけじゃなかった。
 それから寝なおした私ですが、相変わらず変な夢を見ていました。内容は関係ないので省きますが、その夢を見ている最中、急に息子が泣き叫んで飛び起きたのです。息子は私の左隣りに布団からはみ出しそうになりながら眠っていました。それが突然、火がついたように泣き出して、飛び起き、ささっと布団から離れて違う場所に座り込んだのです。何やら、とても怖がっているようにも見えました。怖い夢でも見たのでしょうか。
 電気をつけて時計を見ると、まだ4時半。それからどんなに寝かそうとしても、寝てくれませんでした。いつもは、夜は一度寝ると朝まで起きない子なのに、どうしてなのかわかりません。たんに場所が変わったせいなのか、それとも…。
 先程見た夢のせいか、なにやらあらぬことを考えてしまいそうでした。寝てくれないのなら、しかたない。起きてるしかありません。5時になるまで待って、子供といっしょに1階の大浴場へ行ってみようということになりました。
 お風呂は朝は5時から、ということだったのですが、行ってみると案の定一番乗りでした(^^;)。売店にいたホテルの従業員の方に驚かれてしまいました。温泉に行くと、朝は必ずお風呂に行く私ですが、今回みたいに早いのははじめてでした。
 子供もお風呂に入ることで、ようやく目が覚め、機嫌がよくなったようです。部屋へ帰ってからは機嫌よく遊んでました。部屋の窓から外を眺めると、ちょうど阿蘇山の山並みがきれいに見えます。最初のうちはうす暗かったのですが、時間とともに阿蘇の外輪山の上あたりがほんのりと明らんできました。その様子をビデオカメラにおさめながら、「これはもしかして、朝日が拝めるかも」と思った私は、旦那に子供をお願いしてひとりで7階の露天風呂へ行ってみました。
 まだ外は寒かったけど、思い切って入りにいきました。やはり先客が4人くらいいたのですが、昨夜とちがっておばさんたちでした。ちょっとホッとした私は、あいてるとこにいれてもらって、しだいに昇りつつある朝日を見つめていました。日の出はほんとうに素晴らしかった。だんだん明らんできた山の端にふいにぽっとオレンジ色の電球のような太陽が顔を出したのです。それまでけっこう時間がかかったのに、いったん昇るとすぐにするするといってしまうもんです。
 これも子供が朝早く起きてなかったら、眺めることもなかったんだなあと思うと、この突発的な出来事にも感謝すらしたくなりました。まさに、早起きは三文の得、ですネ。

 それから7時に朝食を食べにいって、(和食だった、今回もまた子供がだだこねてくれて…床に寝そべっていやだと言う(^^;))支度をしてから9時にはホテルを出ました。もちろんお約束の(?)写真撮影をしてから…です。ここのホテルの従業員の方は、とても親切で自分からお撮りしましょうか?と気をきかせてくださったのが嬉しかったです。
 この日、まずむかったのは、カドリー・ドミニオンという、平たく言えばまあ動物園みたいなもんです。むかしはくま牧場という名称だったそうです。その名のとおり、たくさんのクマたちがいて子供はおおはしゃぎでした。クマのエサも、1袋100円で売っていて、自由にエサをやることができます。驚いたのは、1バケツ800円で鶏の足がエサとして売っていたことです。スーパーとかで売ってるのを考えると、安いですよね。旦那はあれを買っていって、夕食の材料にしたら?などとのたまってくれました。いくら安いといってもねえ…クマさんの食べるもんなんですから(^^;)
 ここにはクマだけでなく、いろいろな動物がいて、ふれあいの場所が設けられています。息子がとくに喜んだのが、犬の放し飼いがされているところでした。ひとところに囲われた場所に、たくさんの犬が群れていてその中に入った子供はそれはもう、はしゃぎまわって…。今回の旅行中でいちばん喜んだんではないでしょうか。親の私でさえも、楽しかったです。犬は猫ほど好きじゃなかったんですが、こんなにいると可愛いものですね。小型犬だけじゃなくて大型犬もいて、うちの子はそこでもぜんぜん怖がらなかった。ほんと動物好きな息子です(^^)。
 犬のほかには、ひよこだとか、ハムスターだとかいろいろいました。リスザルなんて、すごいんですよ。エサめがけて(ちょっと気味悪いけど、虫だった)、ばっと群がって…肩にはどんどん乗ってくるし、もう少しで髪止めを取られそうになるしで、大変だったけどおもしろかった。写真を撮るのが大変だったよぉ~。あいつら遠慮会釈なしに乗ってくるんだもん…。
 それとウォンバットを初めて見ました。いっしょに写真撮りましたが、抱っこもさせてくれるみたいです。プレーリードックやらミーアキャットやらいう連中もいました。カンガルーの仲間、ワラビーもいたかなぁ。さすがにコアラはいなかったけど(^^;)。
 ダチョウなんて、そこらをぶらぶらと歩き回ってるし、赤牛なんてのもいるし、イノシシがとおせんぼしてるとこもあったし…あそこはほんとに楽しいとこでした。動物園の動物って、ふつうは檻のなかにおさまってるもんだけど、あそこの動物は何気なくそのへんに寝そべってたり、歩き回ってたりしてるんだからいいもんです (もちろん1エリアだけの話だけど)。
 ほかアヒルのレースを見たり(かけに勝って景品をもらった)、クマのショーを見たり…けっこう遊びがいがありました。それと希望者は犬を連れて、場内を散歩できるみたいで、あちこち犬を連れた人たちがたくさん。まさに動物ふれあいの場所でした。 気がつくと、もうお昼。セルフサービスの食堂で焼き蕎麦など食べて、私たちはそこを後にしたのでした。(自分へのお土産ようにヒグマのぬいぐるみを買っちゃった。ついつい…(^^;)) 帰りがけに食べた焼き団子も美味しかったし、また機会があったらもう一度行ってもよいかなあ~。

 つぎにいったのは、さるまわし劇場。が、ここで息子は寝てしまい、見せてあげられなくって残念でした。1時から上演のを、途中から見たのですが、けっこう面白かったです。さるまわしは、山口県徳山市が発祥の地だということなのですが、やはり出演者を見ると山口出身の方が多かったです。かならず一匹のさるとペアになってるんですが、その息のあったことといったら!素晴らしかったです、見る価値はあると思いました。
 とくにおもしろかったのは、さるがおもらし(それも大きいの)を、何度もしてしまったことでした。こんなことはあまりないらしいんですが、そのたびに相棒のお兄さんがティッシュでさるのお尻を拭き取ってあげてるのが何とも言えず、おもしろかった。
 竹馬に乗ったり、ハードル飛びをしたり、さるの技術(?)というのもすごかったですが、それだけではなくて、演技なども楽しめるのがよかったです。得意げな表情やとぼけたような表情など、人間っぽい顔に笑いました。きっとあのさるは、相棒のお兄さんにとっては人間も同じなのかもしれませんね。写真を撮りやすいようにお兄さんが、わざと動きを止めてくれたのも何やらおかしかった。(ビデオ撮影は禁止でしたが、写真は自由にどうぞということでした)
 最後に会場を出る時に、お客さんみんなにさると握手させてくれたのも良かったです。このとき目をあわせちゃいけないんですって。いくら人間慣れしてるといっても、さるにはちがいない(^^;)。まったく、このときも子供が起きていたら…と何度思ったことか!(子供はずっと旦那が抱っこしてたのでした。そのおかげで旦那、腰が痛くなってしまったそうです、お気の毒)

 そのあと行ったのは、昨日行った阿蘇ファームランドでした。買い残しがあったので寄ったのですが、これがまた混んでいて。昨日はすっと車を止められたのに、ずいぶん奥まで行ってしまった(^^;)。そしたら、あやしい連中がいてちょっと目が点…同じ車種の車で乗り付けて(何10台も!)、何やらイベントか何かやってるらしい。まあ、そんなのは関係ないので、横目で見ながら通りすぎましたが。
 ファームランド自体も混んでました。昨日はよほどいい時に行ったのでしょうね。昨日、入らなかったミルクファームやら菓子工場やらとおって行きましたが、どれもこれも美味しそうで目を奪われました。焼きたてパンやチーズケーキ、ブルーベリーにソフトクリームなど…。見るものすべて手にとりたいくらいです。が、そうも言ってられないので、適当に流して目的の場所であるミートファームのほうに移動して行きました。
 ここで、厚切りベーコンとソーセージを買いたかったのです。昨日買うより、帰る日に買った方がよかろうと思い、わざわざ寄ったというわけです。ベーコンとバジル入りソーセージとチーズ入りソーセージを買いました。保冷パックにいれてもらって、もう万全です。あとはソフトクリームでも食べようということになって、近くの店に入り(ソフトはあちこちで売ってた)、ブルーベリーソフトというのを頼みました(私はミックスだったけど)。そしたら息子がブルーベリーソフトを離さなくってさあ大変。私の持ってるミックスじゃいやだと言うんですよねえ、生意気に(^^;)。もう吸いつくように食べてました。おかげで旦那はあんまり食べれなかった、お気の毒(^^;)。もうほとんど中身を吸い尽くし、ふやけてへろへろになったコーンを「ハイ」と旦那に渡すんだから(笑)。
 それから、ガラス製品やオルゴール等の小物が売ってる店を冷やかして、(小さいトトロのぬいぐるみを買った、しっぽをひっぱるとぶるぶる動くの~)カマンベールチーズケーキとシフョンケーキを買って帰りました。これらはとっても美味しかったです。

 買うもの買ったし、食べるもの食べたし…そろそろ帰途につかなくては、と駐車場を出た私たちでしたが、ここからがまた大変でした。ちょうど帰る人たちが重なってしまったのか、道路がそこから混み混みの状態になってしまったのでした。
 日曜だし、人出が多いのはしょうがないとは思いますが、これはまずったです。おかげでそれから1時間ほど、渋滞に巻き込まれ、高速に乗るまでけっこうかかりました。運転する旦那も大変だけど、後ろに乗ってる子供がまたじれてきて気をそらすのが大変でした。買ったぬいぐるみやおもちゃを見せたり、お菓子でつったり(これがまたいけないんだなあ)。
 そんなこんなあって大変でしたけど、そのうち子供は私の膝の上で(またしても!)眠ってしまったのでそれからは楽でした。高速に乗ってからは早かったし。あっというまに、福岡のへんに着いちゃったくらい。(40分くらいだったかな?)
 夕食は山口についてからにしようなんて、言ってたせいで遅くなっちゃいました。徳山のとある本屋に寄ったときは、すでに9時過ぎてました(^^;)。どこか途中のサービスエリアで食べればよかったよぉ~。
 夕食を食べ終えて外にでると、大雨が降ってました。旅行中はあんなに晴れてたのに、帰ってから雨が降るとは。タイミングいいのか悪いのか…たぶんよいのでしょう(?)

 というわけで、最後はなんだかアレですが、なかなかによい旅をしてまいりました。晴れてたし、紅葉も見れたし、美味しいものもそこそこ食べれたし…結局、二日続けて4時半起きになってしまったわけで、睡眠不足になってしまった旅でしたが…。それもまた一向かと。家に帰りついたあと、お風呂に入り洗濯するのもそこそこに、爆睡してしまったのは言うまでもありません。
 これで、私の阿蘇旅日記はおしまいです。ここまで長々と読んでくれた方はどうもありがとう(*^_^*)。たった一泊の旅にこれほどかけるとは、飽きられるかもしれませんが…書くとなったら、徹底的に、が私のモットーですんで(爆)。
 またよい旅をしたいものです。

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