気まぐれの風

気まぐれの風

ポナペ(ミクロネシア)


私は旅行の行く前日は憂鬱な気分になる。
旅行先を決めたときから2、3日前までは楽しいのに前日になると一気に不安に襲われる。
残していく仕事が心配なのか?
それともみんな仕事をしているのに私だけが遊びに行くからか?
いや、そんな事はみんなお互い様だし、自分の仕事の都合をつけて休みを取るのも仕事の内だと思う。
何かの本で読んだけど旅行先での健康状態とか事件・事故、そういう事が心配で不安になると言う。
確かにあると思うけど私の不安はちょっと違うと思う。
では何かと言われると困ってしまうのだけれど。
そうだ、最近の旅行は決定から出発までの日数があまり無いのが原因なのかも!
それで持っていく荷物に不備があるかとか、仕事の整理がきちんとできないとかが気になってしまうのかもしれない。
どうせ行くんだったら思いっきり楽しみにできればいいのに。。。
でも、それはそれでいいのかもとも思う。
なぜなら私が休めば少しはみんなに迷惑がかかっていると思うし、そういう気持ちをもって感謝しながら楽しまなきゃいけない。
この「楽しまなきゃいけない」って思うこと自体がプレッシャーになってるのかも。
なぜかいつも自分で課題を作っているようだ。

成田までのリムジンバス。
今日は満員です。やっぱりゴールデンウィーク直前って影響するようだ。
一人でリムジンに乗るのはこれで3回目。
成田空港で待ち合わせ、ちょっと淋しい。

空港は思ったよりも混んでいなかった。
やっぱり飛び石連休だと駄目なのかしら?
私達の旅行も2週間前に決めたのに空いていたもの、それに今は円安だしね(1ドル=129円)。
空港にはテレビカメラの取材が来ていた。
8時40分、今ごろだとまだ見ている人がいるかもしれない。
私達がカウンターで手続きをしていたらちょうど前に来て写し始めた。
帽子を深くかぶってまるで芸能人みたい。
下を向いたけどわかる人にはわかるよね?。まぁ、いいか。
おこずかいはどうしようかと思ったけど今回は旅費にはダイビングのお金も含まれていたし、お昼一緒に食べるメンバーにしか言ってないから3万円しか両替しない。
できるだけ節約しよう、足りなかったらカードがあるもんね。
便利な世の中になりました。
向こうではダイビングとナン・マドール遺跡の観光の他には特に予定を入れないで、のんびりとしようっと。のんびり過ごす旅行ってとっても贅沢だよねー。
タヒチのマニヒに泊まったときからその贅沢さがわかった。
でも、胡椒の農園があるって言うから行ってみたいな。胡椒ってどうできるのか知らないから…。
グアムまでは3時間45分。飲み物が配られて、食事が出て、一寝したら着いてしまう。
私個人的には6時間ぐらいの直行便で時差があまりない所がいいなぁ。
だって映画が先行で見れるでしょ。
グアムのトランジットで3時間待ち。DTFを見て買い物しても時間が余ってしまう?。
やっぱり乗り換え無しで行ける所がいい。
ポンペイってどんな所だろう?

飛行機を降りるとムゥ?とした空気が身体全体を包んだ。
ん?、南国の島ポンペイに着いたんだ。自然の空気の匂いがする。
緑の匂いと言うか、土の匂いと言うか。。。
到着時間は予定より遅れて23時を過ぎていた。
明日からダイビングを入れてしまったからちょっと後悔。
リムジンバスから成田空港、飛行機の中、グアムのトランジットとずっと寒かった。
長袖のパーカーとダイビング用のブルゾンを持ったり着たりしていたけど、ここではさすがに必要なくなったけど反対に湿度がありすぎて不快。
気候は日本の夏のような感じで夜だけは涼しいらしい。
タラップを降りて空港の建物まで100mぐらい、真っ暗なところを歩いて微かに光るポンペイ国際空港の看板を目にした。やっぱ、ここで記念撮影しておかなきゃね。
2人で写真を撮っていると入国検査の列の最後になってしまった。
いいんだ、どうせ最初だって最後だって大して変わらないんだから。
ポンペイで降りた人は総勢30人ぐらいだと思う。
やっぱり、ここはダイビングをする人しか来ないのかな?
入国検査が終わって次は荷物の受け取り。スーツケースが冷たくなって汗をかいていた。
荷物の検査も「ダイビング?」と聞かれて「イエス」と言っただけで無事(!?)終わり、外に出ると沢山出迎えの人がいた。飛行機に乗っていた人の数よりも多いと思う。
一人の男の人が私になんか言ってきたけどボーッとしていたのでわからず聞き返そうとしたら友達が返事をしていた。そうかダイビングショップの人が私達の現地ガイド役もしているんだ。
ハイテンションな説明でとりあえず車に案内された。
同じ車に乗ったのは私達2人と男女の2人づれ。男性は50歳ぐらいで女性は40歳ぐらい?う?ん、ちょっとあやしいかも?
まあ、あまり人様のことは詮索しないでおこうっと。
真っ暗な道を走りながらガイド兼運転手のダイビングショップのお兄さん(望月さん)はポンペイについての概要を教えてくれた。
ホテルは「パシフィックスカイライトホテル」、かなり地味なタイプ。
エレベータがなく階段で3Fまで…。ポーターもいなくってフロントにいたおじさんが
私のスーツケースを持ってくれた。友達のスーツケースはダイビングショップの望月さんが持ってくれた。色々な事をしないとならないので大変ですねぇ。
ちょっと江口洋介似の親切そうな人です。
見晴らしは丘の上なので良さそうだけど夜で街灯もなく真っ暗で何がなんだかわからない。
明日の朝が楽しみです。
ベットはセミダブルでカーテンやドレッサーの椅子などはとっても豪華。
ドレッサーの椅子なんかはまるでピアノの椅子みたい。
だけどポットもなくお味噌汁とか紅茶とか持ってきたのに残念無念…。
とりあえずお風呂に入って明日の準備をしてさっさと寝ようとしたらシャワーは固定式でしかもお湯ではなくぬる?い水でチョロチョロ。
自然が残っているこの国だから仕方ないけどまだちょっと慣れないな。


天気は上々。
久々のダイビングでとっても緊張している。
前回は去年の夏に行ったプーケット。
一年に一回の割合でダイビング旅行に行っているからいつも初心者のキ・モ・チ!
でも、それでいつも初心の気持ちで、事故も無く過ごして来れたんだと良い様に解釈している。
朝食は日本から持ってきたレトルトのカレーとお粥。朝はしっかりと食べとかなきゃ。
お昼のお弁当がちょっと心配。食べれるかなぁ?
スポーツ後って普通食べたくないでしょ、
しかもダイビングの時って1本目と2本目の間に昼食をとるから余計に食べたくない。
私だけだったらお昼無しでいいんだけど…。
トイレに行ってから水着に着替えようと思ったら友達がトイレを詰まらせてしまったと言う。
電話したけどすぐには直しに来ないからロビーにあるトイレに行った。
水着を着てからトイレに入ると上半身裸になってしまい、ちょっと情けない。
それにロビーの椅子に置いてきた荷物が気に掛かる。
でも、一日帰ってこれないからちゃんと済ませとかなきゃ、と思ったところで誰かが入ってきた。
なんと友達だった。
ちゃんと鍵は締めたのに…。
とっても恥ずかしい姿を見せてしまった。。。(T_T)
まぁ、いいか!

トイレを出たらちょうどバスが迎えに来た。またまた、ドキドキ!

いざ、出?発!!

港(ヨットハーバーではなかった….)に着いて乗る船を確認した。
ボートには屋根が無いし、椅子も無かった。
そんなの絶対ヤダ!全てのボートがそうならわかるけど隣の船は大きくって屋根もトイレもあって揺れなそう。同じお金を払っていてズルイ!!
みんなには内緒で来たから日焼けはできないんだから!
仕方がないからSASの長袖のブルゾンを着て、手の甲も日焼けしないように袖の中に隠し、帽子をかぶってサングラスをして。。。
きっと見苦しいよね。こうまでしなくてはいけないのかと自分でも思うけど…。

今回は昨日一緒にバスに乗ったカップルと私達の4人だけと聞いていたけど1人男の人が
いた。
望月さんがメンバーの紹介をしてくれて、その1人参加の人はポンペイの日本大使館の人だとわかった。
年の頃は30歳前後?
ふ?ん、ポンペイに日本大使館があるなんて知らなかった。
今日のポイントはアンツ環礁でちょっと遠いから燃料代としてプラス10ドルかかるそうです。
きっと良いポイントなんでしょう、楽しみです!

日焼け防止に気が集中していて、ほとんどおしゃべりもしないで1時間、アンツに着いた。
1年ぶりのウエットスーツ、着れるかしら?
ブリーフィングをしていざ、いざ。


今日の夕食は「ザ・ビレッジ」だそうです。
ポンペイではタクシーがあまりないのでこれもダイビングショップの人が連れて行ってくれるそうです。
「ザ・ビレッジ」はとっても素敵なホテルで人気も値段も高いらしく、私達はご飯を食べにしか行けそうもないので今日の夕食は楽しみです。

ホテルに戻るとまだトイレは直ってなく、「部屋を替われば?」と言われた。
昨日の夜、眠い目をこすりながらスーツケースの荷物をぜ?んぶ引き出しやタンスに入れたのに・・・。(;_;)
でも、いつになるかわからないトイレの修理を待つよりも部屋を替わる方が絶対に確実に良いと思い、仕方なく荷物の移動をした。
チョロチョロしか出ないシャワーを浴び、「ザ・ビレッジ晩餐会」に備える。

続く。。。

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