きまぐれの音

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映画 トゥームレイダー2

映画 トゥームレイダー2

2003年アメリカ映画
監督:ヤン・デ・ボン
主演:アンジェリーナ・ジョリー

ストーリー、キャスト、スタッフについてはこちらから

前作が終映となったとたんに次回作への期待が高まる映画。トゥームレイダー・シリーズは私にとってそういう映画のひとつだ。魅力的で個性的でカッコイー女性(ジョリー)がひとりで頑張るところがいいし、古代の伝説、トレジャー・ハンティング、世界征服を企てる悪の一味、そしてSFXなどオイシサてんこ盛りである。ヤン・デ・ボン監督も切れの良い軽快なテンポで最後まで目が離させない。

今回は英国諜報部からの依頼で女王陛下のララ・クロフトとなり、ギリシャ、主人公の屋敷があるイギリス、カザフスタン、中国の山奥、上海、香港、台北、そしてアフリカ・キリマンジャロと3大陸をかけめぐるし、数々のハイテク・グッズと体力勝負のファイトシーンありで、まるで盆と正月状態(007とインディ・ジョーンズの楽しさが同時に味わえる!)。

約2時間の大作で最後まで飽きずに観られたが、強いて難を言えば主人公とその元恋人との確執の描き方が浅くて、最後に全人類のため元恋人を撃たなければならなくなった主人公の思いと絶望感が弱く感じた。
元恋人を殺して絶望した主人公は禁断のパンドラの箱を開けちゃおうかなという仕草をしてやはり思いとどまるのだが、実にあっけない演技。そこだけ臭く演技してもしらけるので要所要所で台詞だけでなく映像的に確執や過去の出来事を端的でいいからもっと深く紹介しておいて欲しかった。
殺される元恋人役のジェラルド・バトラーはなかなかセクシーでカッコイー俳優なのだがあくが弱くずる賢さも薄いのでこの人絶対いい人だなあと思わせてしまう。表現は適切ではないが”童顔で小太りの俳優が悪役に向かない”風である。

最後にアクションシーンで素晴らしかったのは、香港のタイムズスクエアに建設中の高層ビルからスカイダイビングするところ。もちろんスタントだが、実際に脇と胴、それに両足の間に幕のついたムササビのようなジャンプスーツでかなりな距離を滑空する。高層ビル群をたくみに避けながら最後は海に出て待機してた船に着地するまでお口あんぐりで見てしまった。高所と落下がまるで駄目な自分だが、実に気持ちよさそうなシーンだった。

もちろん3作目をおおいに期待したい。

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