かつて、「ロンパールーム」という子ども向けのテレビ番組が長く放映されていた。最後のコーナーでは、進行役の“お姉さん”が手鏡を持って、こう言う。「鏡よ、鏡よ、鏡さん。みんなに会わせてくださいな……」。
そして、お姉さんがテレビを見ているであろう子どもたちに笑顔で呼び掛ける。「○○君、〇〇ちゃん、元気かな?」。思いがけず自分の名前を呼ばれた子は、驚きながらも、きっと笑みを浮かべたことだろう。
ある会合で、飽きてしまった子どもがぐずりだした。居合わせた女子部員は、その子の隣に座り、「あなたの似顔絵を描くね」とノートを広げた。「かわいい目をしてるね」などと声を掛けながら、彼女はペンを走らせた。
その子は、仕上がっていく絵を見ている間、ずっと、しかめっ面。だが、完成した絵の中の、その子は満面の笑みだった。絵の脇には「すてきな笑顔の持ち主さんへ」と記し、絵を手渡す際、彼女はほほ笑んで、こう言った。「はい、“にがおえ”で“えがおに”」。受け取った子も最後は笑顔になった。
仏法では、生命と生命が互いに通じ合う「感応妙」の原理を説く。相手の“心の鏡”に、こちらの真心を映し出せば必ず通じる。明日から師走。幸福の笑顔を友の心に送り、今年を締めくくりたい。
~~~~~~~~~聖教新聞名字の言より~~~~~~~~~
【今日は何の日】