いしけいからの穏やかな日常と伝えたい思い

いしけいからの穏やかな日常と伝えたい思い

June 23, 2009
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カテゴリ: 読書
柳田邦男さんの本を続けて読んで、この「ガン50人の勇気」も読み終わりました。
ガン関連の本は読み進めるうちに自分もこうなったらと恐怖を感じるものもありますが、この本は読んで感動や勇気をもらいました。
150人近くの人に取材をした体験や記録が約50人分書かれています。
それぞれの病状、ガンの種類、年齢、亡くなった年は皆違うし、闘病のあり方も同じ人はいませんが、それぞれが個性的で素敵な生き方だと思いました。
この本はがんとどのように闘ったかと言う事と家族の看病のあり方についての記録が主体となっています。
そしてこの本は「がん回廊の朝」の後にすぐに書かれた物で、1989年の出版でした。
この頃は、まだ本人には告知する事はほとんどなかったようで、うすうすわかっていても、家族に問いただせず希望を持ってガンと向き合った人が多かったようです。
家族もガンを気づかれないようにかなり気を使っていたようです。
又、ガンや死をタイトルにする本も少なかったようです。

告知も今も問題になっていますが、今は本人にも簡単に告知されることが多くなり、それはガンイコ-ル死では無くなってきたという時代の変化を感じます。
この本の最初で紹介された原崎百子さんの日記は特に印象に残り感動しました。
柳田さんも色々考えさせられたそうです。
もともとの性格もあるし、信教の影響もあったとしても、残りの人生について、「私の生涯は今日から始まる」と決意し、自分の決めた方針通りに精一杯生き、みんなに感謝することはなかなか出来ない様な気がします。
がんが告知されてもこのような生き方をした人がいることで、闘病している人が勇気や希望を持てるようになるなら、本に書いて多くの人に知らせる事に意義があるのかなと感じました。
私も今まで闘病記を読んできたのは、ガンと知った後どのように生きればいいか、再発の兆候はどのようなものなのか、余命が残りわずかだったら自分はどうしようかを考える参考にするためでした。
そして、他の人は精神的にどう乗り切ったのか、どのように気持ちを切り替えたかに一番興味がありました。
生き方、考え方はそれぞれ違いますが、こういう本を読むと、これから自分はどうして生きていこうかと考えるきっかけになります。
私が書くことや生き方が誰かの勇気と希望になればうれしいいことです。
私の体験も何か参考になればいいと思い、これからも自分の病気や通院のことも書いていきたいと思います。





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Last updated  June 23, 2009 02:44:15 PM
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