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言葉で頼んでみよう



 二人の関係がよければ、ただちに「じゃあ何か作ろうか」とか「どこか食べに行こう」ということになるが、関係があまりよくなくて、かつこんなふうに相手の考えていることがわかる時、わざとわからないふりをすることがある。

「おなかすいた」
「そう…私もおなかすいたよ」

 こんなシンプルな会話ではなく、一ひねりもふたひねりのある会話の場合も基本は同じである。

 黙っていたら何も通じない。

 自分の思いを人からわかってもらおうと期待してはいけない。

 シンプルに考えたい。「何か作ってくれない?」「何か食べるもの買ってきてくれない?」「食べに行かない?」…一言こういえばすむことである。

『ポジティブ宣言』(ジョン・ロジャー、ピーター・マクウィリアムズ、VOICE)にこんなことが書いてある。

 子ども時代に病気をしたり、事故に遭った時に、普段以上の心遣い、理解、同情、愛情が得られるのを知ると、必ずしも意識的ではないが、「けがや病気をすれば愛してもらえるんだ」と考え、そのような見返りを得るために、事故や病気を引き起こす子どもがいる。

 しかし、原因が必ずしもよくわからない病気によって、このような注目や同情、愛を得るのは、あまりにリスクが大きい(この本のサブタイトルは、「ネガティブ思考は、高くつく」である)。病気や事故、あるいは、問題行動によって見返りを得るよりは、次のようなことをすることを著者は提案している。

「ネガティブなことをしなくても注目が得られれば、その方がやさしいですし、苦痛も少ないわけです。簡単に見返りを得るには、はっきりとこういうことです。『二、三分、わたしの話をきいていただけませんか』『ちょっと助けてほしいのですが』『わたしを愛していると、言ってください』ええ、もちろんこの方法にも危険はあります。頼んでもそのとおりしてもらえないかもしれないのです。でも、もうおわかりでしょうが、ネガティブな行動をしても、どのみちそれは得られないのですから」。


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