日常・・・

日常・・・

第八章 【終章】


床も微妙に揺れて、地震のような感覚を作りだした。
急いで階段を駆け上がっていたスコットが転落した以外は、特に怪我は無かった。
「よし、問題なしか」
「いやいや、あるだろ、俺落ちたんだぞ」

マックスたちが逃げていた通路では、ホールと直通していたらしくかなりの衝撃が二人を襲った。
サーフが持っていた機械類と共に吹き飛ばされ、マックスも同様に飛ばされた。
どうやらゾンビが向かっていた先にはホールが、すぐあったようだ。
「奴ら燃え尽きたかな」
サーフが起き上がりざまに呟く。
「だろうな」
と、マックスは振り返った。
すると、ホールの爆発から生き延びたしぶといゾンビ共が戻ってきたのだ。
「やばいぞ・・・早く奥に逃げよう・・・」
「それがいい」


「カル?カル?」
ネイオは試しに、カルのオールに発信してみた。
「どうだ?」
「やっぱりダメだ。自爆・・・と考えるのがいいだろう」
ネイオはうつむきながらそう述べた。
異様な沈黙が降りる。
「仕方ないさ」
クロウが突然言い出した。
「早いとこ逃げるぜ。あいつらが頑張ったんだ。逃げないでどうする」
「だな」
ネイオも顔を上げた。
「まずマックスたちの捜索だ」
ネイオはオールを顔の前にもってきた。
スコットも同じことする。
ネイオはマックス、スコットはサーフに発進しようという算段だ。


マックスとサーフは、迫ってくるゾンビの大群から逃げていた。
「この先行けばレベル4にあがれる。早く行こう」
サーフが手早に手招きをした。
マックスも追う。
サーフはさりげなく地図を見た。
すると、あることに気付いた。
「ん?ここは・・・」
廊下の壁に面している頑丈な扉と、小型電子地図を見比べた。
追いついたマックスはサーフに対し質問した。
「何をしている?ほら、あそこに梯子があるだろ・・・なんだよ」
「ほら、これを見ろ。大体分かんない?」
サーフはマックスに、小型電子地図を見せる。
しかしマックスはまじまじと地図を見つめているだけである。
「分からない?この扉と、この地図で・・・」
まだマックスは分からないようだ。
ゾンビたちも迫ってきているので、手短に説明した。
「ほらこの頑丈そうな扉・・・この地図には載ってないんだよ」
サーフは地図と扉を、順番に指差した。
マックスは、ようやく理解したような顔を見せた。
「お、本当だ。確かに載ってないぞ。・・・ということは・・・何の部屋だ」
「それを確かめる」
サーフは小型コンピュータを暗証番号入力機器に接続し、暗証番号の解読を始めた。
ゾンビ共は、スピードがのろいおかげでかなり遠くにいる。
「これで・・・こうして・・・よし解読できた。警戒レベルの甘さは変わらないようだ」
頑丈そうな扉がゆっくりと開いた。
「何だここは・・・?」
マックスが呟いた。
部屋には機械類がぎっしりと詰め込まれている。
それが、完全にオートで動いているらしく不規則に点滅するライトもあった。
「まったくわからない。ここがなんなのか・・・」
すると、マックスの左腕についていたオールが鳴り出した。
次いで、サーフのも鳴り出した。
「何だ?」
即座に口元までオールを持ってくる。
『あ、マックス。生きてたのか』
ネイオの声が、オール越しに聞こえてきた。
「生きていた。お前らこそ無事か」
まったく同じようなやり取りを、サーフもやっていた。
『ヘブリックがやられた・・・。今どこにいる?』
「まったく分からない。しかしもうすぐレベル4にあがる。今、変な部屋を見つけた。それを調べていく」
『分かった。気をつけろ』
そういって、交信を終わらせた。
マックスは、オールを口から遠ざけた。
サーフも交信を終えたようだ。
「で、ここは一体なんなんだ」
「知らないさ」
二人は部屋を巡回し始めた。




ヘリコプターが飛び交い、地上では人々がゲートを越えている。
そんな中、一揆のヘリコプターが状況を確認に来た。
「最悪だった・・・私が、早いところ非常事態と宣言すれば・・・」
ヘリコプターで、地上を見下ろしながら老人が後悔の声をあげた。
「仕方ないです首相。誰もこんなことになるとは予想できませんでした」
老人は首相・・・そう、野沢総理大臣だ。
ヘリコプターで地上の様子を見に来ていた。
「はぁ・・・」
大きくため息をつくと、ヘリコプターは遠くなっていった。



そのヘリが通過した、ちょうど真下を一つの人の集団が通過していた。
その集団は、足早に駆けている。
「見えた。あそこが基地だ」
先頭を行く日本人男性が、集団のほかの日本人や外国人を手招きする。
そして、人ごみから少し離れたところにたっている、一つの建物に辿り着いた。
「山井!」
建物の中から三十過ぎらしき男が出てきた。
「内田大尉」
人の集団の中から山井が姿を現し、内田が山寺に抱きつく。
「ほぉほぉ、日本は過激だ」
アフタショットが英語で呟く。
「十分我が国の方が過激ですよ」
ジェシーがアフタショットの言葉に付け加える。
コルトンらは、一旦ベースキャンプへ戻っていった。
「で、これからどうするつもりなんだろうか・・・?」
アフタショットは一人呟いた。
そのとき、頭上で轟音がとどろいた。
二機の戦闘機が、何度か巡回して通り過ぎていった。
「爆音が酷いな!」
堀内が歎いた。
「爆音・・・って、何をするんだ?」
アフタショットは話している二人の陸上自衛官に質問を浴びせた。
「何をするんダ?まさかこの都市で爆撃を・・・」
「ああ流暢な日本語だな」
内田が話を変えた。
「そんなことはいいんだヨ!この大都市で爆撃しようっての・・・」
「ああそうだ。奴らを倒すには一括して爆破するしかないだろ」
「チョチョチョwまだ避難できていない奴がいるかもしれないだろ、そいつらはどうやって・・・」
アフタショットが反論しかけた時、所々に設置されている大型のスピーカーから放送が流れ出した。
『え~皆さん。東京23区はリッカーの出現により、それを消滅させるために空爆の実行を決定しました。
今から三十分後に実行します。避難をしていないという方は、直ちに最寄の避難ゲートまで。
繰り返します、東京23区は・・・』
「下手な演説だぜ」
堀内が小さな声で呟く。
「それはマジか?」
ジェシーもなにやら慌てだした。
「ハハハ・・・やってくれるねぇ日本軍」
「アフタショットさん。我々は日本軍じゃなくて自衛隊です」
アフタショットの嘆きに、内田が反論した。
「んなことはいい。それに空爆の件も承知したさ。それが一番いいし・・・」
「だったらあなた方は、早く何処かの避難場所に・・・えっと・・・愛知の豊田市にまだ開き避難場所があるから、そこに行け」
内田が手に持っている紙を見ながらアフタショットに指示する。
しかし、アフタショットは何も聞いてなかったかのように平然と立ち尽くしている。
「聞いてます?」
「ああ聞いてた。俺は行かないゼ」
アフタショットの流暢な日本語・・・ではなく言葉に内田と山井は目を丸くした。
「は?行かない?」
「ああ行かない」
そういってアフタショットはジェシーと堀内のところへ向かった。
「アイチ県のトヨタ市にまだ開いている避難場所があるんだそうだ。お前らは行け」
アフタショットが二人に向かって話す。
ちなみにこれは英語で話しているということを理解して欲しい。
堀内は何とか意味を理解する。
「行くに決まってる。アフタショットさんは?行かないの?」
ジェシーが質問を浴びせた。
アフタショットは頷く。
「マジで!」
ジェシーは一歩後退した。
堀内もその場のノリで驚く。
「よし、二人とも行け。俺はあの日本軍と話してくる」
アフタショットは内田と山井の方へ向かった。
それをジェシーと賢雄は平然と見つめた。
「お二人、早く来て下さい」
一人の自衛官が、たっている二人を輸送ヘリへ案内する。
それに従うがまま、二人はヘリへ向かった。
「アフタショットさん、何をするつもりなんだろう?」
「俺にはアメリカの法則が分からない。多分何か理由があって・・・」
そんなことを話していると、ヘリは空高く舞い上がった。
二人はアフタショットや自衛官をしばらく見つめ、そして空高くあがったときには
知らぬ間に、こういう状況でも赤く光り輝いている東京タワーを見つめていた。


「爆撃開始まで三十分ダ。それまで何をする」
アフタショットは、内田と山井の二人に問いかけた。
「ああ、避難できていない人たちを出来るだけ空から探す」
内田が語句を強めながら言う。
山井もそれに同意した。
「おいおい、お前達はどこにリッカーがいるかも分からないってのに、やみくもに爆弾を
落としまくるのか?とりあえずリッカーの位置を突き止めないと・・・」
「それは俺らがやる」
後ろの方で、誰かの声が響いた。
「我々がやる」
もう一度響いた。
みると特殊部隊員のコルトンら、その他二人の隊員がいた。
「我々は特殊部隊だ。今、リッカーの開発社に乗り込んで戦っている仲間もいる。
リッカーを探して、ぜひとも役に立ちたい。覚悟は出来ている」
コルトンはそう演説して、生き残った二人の隊員を見つめまわす。
「アフタショット、会えて良かった」
コルトンとアフタショットで堅く握手を交わす。
「もしリッカーを発見したら位置を報告する。そしたら、直ちに爆撃してくれ」
「何、それじゃ・・・」
「少しの犠牲は仕方ない。今は、リッカーのほうが先決だ。もし三十分待っても報告が無かったら
予定通り手当たり次第に爆撃だ。分かったな」
内田と山井もしっかりと聞き取り、OKサインを出した。
コルトンは最後にハンドガンをアフタショットに渡した。
「もう弾がないかもしれない。その場合は捨ててくれよ」
笑いながらコルトンは言った。
そして近くにあったヘリコプターに向かっていった。
「彼は本当の特殊部隊員だな・・・かなり危険だ」
内田が感心する。
「さぁ、早いところ我々もヘリで捜索しましょう」
「そうだな。アフタショットさん!我々も行きましょう、生存者探し」
アフタショットは二人のところへ、笑顔で走ってきた。
「それを望んでいた。お前達は本当の日本軍ダ!」
自衛隊、というのを突っ込む間もなかった。



コルトンらはヘリでギリギリ低空飛行をしながら、リッカーの捜索に当たっていた。
「やっぱり見つけるのは不可能だ。地下にもぐったかも知れないし、建物の中かも。
もし見つけたとしても動きがすばやくて隠れてしまうかもしれない・・・」
そういい続けていたコルトンが目を見張った。
国道らしきところを、リッカーがのっそのっそ歩いていた。
「マジかよ・・・」
コルトンは信じられないという表情をする。
「上がれ・・・上に上がるんだ」
コルトンはパイロットに指示を出した。
ヘリはゆっくりと上に上がった。
コルトンは無線機を取り、大声で喋りだした。
「見つけた・・・奴を」



「見つけた?」
アフタショットが、生存者捜索ヘリの中で驚きの声を上げた。
「もう見つけたのか?」
『ああ、場所は・・・よく分からないが特長的な形をしている。屋根の一部が丸いというか。
いろはクリーム色を濃くした感じ・・・結構大きめ・・・その建物の付近だ』
コルトンが必死の説明をする。
無線を切って、アフタショットは内田と山井に質問した。
「屋根が丸くてクリーム色を濃くした感じの色で、大きい建物はどこだ」
内田は困惑の顔を見せる。
しかし、山井はすぐ気が付いたようだ。
「国会議事堂だ」
「そこか!?」
アフタショットが確認をする。
「そうと分かれば・・・」
内田が別の無線機を取り出す。
「爆撃班。国会議事堂付近に標的はいる!今から発進しろ!」
『了解』
無線の向こうから声が聞こえると、内田は笑いながら無線を切った。
「よし、これであいつも終わりだ」
「俺たちも行こうゼ」
アフタショットがそういうと、ヘリのパイロットは国会議事堂目指して飛び出した。



数分後、アフタショットらが乗るヘリは国会議事堂が見渡されるあたりに来ていた。
近くにはコルトンらが乗るヘリらしきものも見える。
「爆撃機はまだか」
内田が切羽詰って問い詰める。
「もうすぐだ。遠くから音がする」
山井がぴりぴりしながら答える。
「これで、終わりだ化け物よ」
アフタショットはリッカーめがけて言葉を吐いた。
もっとも、聞こえない距離だが。
しばらくリッカー周辺を見渡していた。
(意外と整備されてるんだな・・・)
と、何かに気付いた。
リッカーがいるすぐ近くのビルの陰で、何かが動いた気がしたのだ。
もう一度まじまじと、ビルの陰を見る。
やっぱり何か動いている。
しっかりと分かった。
人間がいる・・・。
「おい!ヘリを降下しろ!」
突然叫んだアフタショットに、内田と山井は目を丸くした。
「何、降下?」
「降下だ」
アフタショットはいらいらしながら答える。
ヘリは、ゆっくりと降下し始めた。
それと同時に、戦闘機の音が遠くから聞こえ始めてきた。
しばらく降下すると、アフタショットはアスファルトに飛び降りた。
リッカーもそれに気付いた。
そして、ヘリめがけて全力でダッシュしてきた。
アフタショットはうまく逃げ、何とかリッカーの魔の手から逃れることが出来た。
しかしヘリにリッカーは跳び付いた。
あっさりと中に顔をリッカーは覗かせた。
「クソ!」
内田がリッカーとにらめっこする。
そしていきなり内田に向かって、顔を突き出した。
内田が顔を背けた瞬間、リッカーの口の中に銃口が入り込んだ。
山井が猟銃をリッカーの口にもぐりこませた。
「くたばれ!」
引き金を引くと、リッカーは思い切り吹き飛ばされ、地面に落下した。
「よし、早くうえに!」
内田の命令で、ヘリはゆっくりと上昇を始めた。
爆撃機は、確実に近づいてきていた。アフタショットは、その間にビルの陰に向かった。
そこにいたのは、中年の男と、小さな女の子だった。
二人は抱き合っていて、小さく震えていた。親子か?なんて疑問はいまはいらない。
「早く!come on!」
アフタショットが手招きをする。
しばらく固まっている。
そして、いきなり二人は我に返ったかのようにアフタショットのほうへ歩き出した。
そのとき、アフタショットの背後でなにやら鳴き声が響いた。
半分口を失ったリッカーの反抗である。
しかし、その強力な爪で引っ掛かれては効果は同じだ。
アフタショットはコルトンから受け取ったハンドガンを抜く。
カチ・・・
「嘘だろ!」
弾切れである。
運の悪いことにハンドガンは弾切れだった。
「ガチで弾切れって!」
リッカーはアフタショットにじわりじわり迫る。
死を覚悟した瞬間、突然リッカーの背中に、派手に何かが命中した。
リッカーはそれに驚き、アフタショットらを諦めて何処かへ向かった。
アフタショットは不思議に見ると、コルトンが狙撃ライフルでリッカーを狙い撃ちしていた。
「アフタショット!!弾切れすまん!捨ててくれ!!」
コルトンがヘリから大声で叫んだ。
アフタショットはvサインを出した。
リッカーは、それに怯え国会議事堂の塀を乗り越えて、完全に敷地に入っていた。
その瞬間、アフタショットの頭上を爆撃機が通過した。
「くそ・・・早くヘリに・・・」
しかし、ヘリはかなり上まで上昇していた。
爆撃機が来ることを配慮してだろう。
「どうしたのですか!?」
アフタショットに救助された中年の男が、怯えながら言う。
「しまった・・・」
ふと空を見ると、一旦通過した爆撃機が大きく巡回して戻ってきていた。
今度は、爆弾投下の準備も整っている。
「ちくしょう・・・」
アフタショットはあたりを見渡した。
すると、大きな溝がある。
側溝である。
「おい!ここに入れ!」
アフタショットは女の子と中年の男性を大きめの側溝に押しやった。
しかし、それでアフタショットが入るスペースは無くなってしまった。
「まずい!・・・」
アフタショットがさすがに慌てて辺りを見回す。
すると、なんと運のいいことに、マンホールがあるではないか。
「これはラッキー」
アフタショットは急いでマンホールへと駆け寄る。
それを開けると、なんとも言えぬ臭いがするが、下への穴がある。
「・・・これでさらばだ!」
アフタショットはリッカーの入っていった国会議事堂に向かって捨て台詞をはき、
その穴の中に飛び込んでいった。

その瞬間、大きな爆撃音が響いた。
夜の暗闇が昼のように明るく輝く。
リッカーがいる国会議事堂に、爆弾が投下されたのだ。
そのシンボルともいえる出っ張った屋根は爆風で破壊され、整備された
庭は炎が包み込む。そして次の爆弾投下で再び内部から爆発が起きた。
塀を破壊するほどの威力が爆風にはあった。
アフタショットはマンホールから下水道まで降下していたが、
たまに天井からいろいろな破片が落ちてくる。
地下にまで爆音は響く。爆風も伝わってくる。
ヘリに乗っていた内田、山井、別のヘリのコルトンらは上からこの爆撃を見つめていた。
その爆撃は延々と続くかのように長かった。



三十分後・・・
国会議事堂があった周辺は火の海になっていた。
そこにヘリが着陸する。
内田と山井、それにコルトンら特殊部隊員たちはそこの地を、ゆっくりと歩いた。
「炎が酷いな・・・消防隊を呼ぼう」
内田が呟く。
山井はゆっくりと瓦礫の山に登る。
「・・・酷いな・・・」
「アフタショットは?」
コルトンが不意に口にした。
皆が立っている周りは火の海だ。
ほとんど建物の残骸だらけである。
「隊長!人を発見しました!」
一人の特殊部隊員が、隊長であるコルトンを呼ぶ。
コルトンがたどり着くと、底にいたのは先ほどアフタショットが側溝に避難させた
2人の日本人であった。
「無事でしたか、こちらへ」
山井が対応すると、2人は早足でヘリへと向かう。
しかしアフタショットの姿は見つからない。
「もうダメなのか」
内田が一人、暗く呟いた。
「おーい!!」
叫び声が聞こえた。
それもなにやら笑っているような。
「おーい!」
もう一度聞こえた。
確信は持てた。
「アフタショットだ」
コルトンが叫ぶと、一同は走り回りながらアフタショットを呼んだ。
「どこだ!アフタショット!」
「アフタショットさん!」
「どこにいる!?」
内田が叫び終わったあと、ふと反対側を見た。
すると、人影が見えた。
そこに居るのは、紛れも無くアフタショットだ。
炎をバックに仁王立ちをする姿が妙に格好いい。
「アフタショットさん!」
内田は一目散に駆け出すと、その他の人も気付いてつられて走り出した。
「無事だったのか」
コルトンが代表して聞く。
「ああ、そこのマンホールに入った。」
アフタショットが少し先にあるマンホールを指差す。そして2人の自衛官を見る。
「協力してくれてありがとう」
「いや、私は国を守るのが仕事だ。お礼を言うのは私だ」
内田が言う。
「僕も同感です。これからはアフタショットさんを見習います」
山井は笑いながら言った。
アフタショットもつられて笑う。
「俺も感謝する。リッカーを倒せてよかったよ」
コルトンはわりと短く収めた。
「何より、これで終わりだといいな」
アフタショットが呟いて、振り返る。
四人は今でも燃え続けている、炎の海を見つめ続けていた。


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