「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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日常・・・
第一章 【搭乗】
ビルも半分崩壊し、空は黄色く覆われ、地面はモンスターに支配されている時代・・・
人類は対ウイルス生物専門部隊でしか、ウイルス生物に対応できなくなっていた。
そんな人類は2180年、10年ほど前から近くで見つけた衛星に生活が対応できる施設をつくり、
そこに移住することが決まったのだ・・・
そして、さらに20年経った2200年・・・
「おい、完成したぞ」
<地球観測所>の職員が別の職員に呼びかける。
2人は部署を飛び出して、隣接する<宇宙開発省>へと走り出した。
そこの貨物室に多くの報道陣が詰め掛けている。
白い壁と天井に覆われている巨大な貨物室の中には宇宙船が横たわっていた。
その宇宙船を前に一目でお偉いさんと分かる男がカメラを前に喋っていた。
「この<スピード>は、我々が施設を作った25年ほど前から開発してきた宇宙船です。
レーザー攻撃にも耐え、重装備、かつスピードも出るので<スピード>と名づけました。
これなら地球にも1時間足らずで向かうことができるはずです」
すると1人の記者が手を上げた。
「すいません、ウイルス生物もいないこの“ニューランド”で、どうしてこの宇宙船が・・・」
「言わんとしてることは分かった、答えよう。この宇宙船で地球の状態を確認してきてもらう」
その言葉で、周囲にざわつきがではじめた。
さっきの記者がもう一回手を上げる。
「なんで地球に・・・?」
お偉いさんは咳払いをすると、周囲を沈めて話し始めた。
「それを待っていたよブルックベル君。今更地球に・・・と思うのは当たり前だ。説明しよう。
我々は今、地肌も荒れくれた惑星スロットルにいて、そこに生き残った人類20億人を連れて
施設をつくり“ニュー・ランド”と名づけた。太陽はほとんど無いが、水はあるここにな」
その回りくどい説明に、周囲の記者たちはブーイングを漏らし始まるが、話は続いた。
「気候はほとんど地球で言う寒帯に近く、寒い日が続くがそこは暖房機能がまかなう」
話の焦点が別方向を向いたとき、話は元に戻った。
「この機会だらけの星なんかより、自然豊かな地球がいいだろう・・・そして懐かしくなってきただろう・・・」
一同は息を飲む。
「懐かしい我らが地球を、撮影してきてもらうんだ」
“ニューランド”中に、そんな説明が報道された。
<地球監視所>の会議室では会議が行われていた。
高い壇上の上にいる議長が進行している。
「<スピード>の乗り組み予定員は決まったか?各部署から発表してもらうぞ」
議長が右側に座っている男を指差すと、男は慌てて立った。
「え~と・・・船に乗る非常戦闘要員ですが・・・バンティーモス少佐率いる対ウイルス生物対策部隊の第3小隊と、
人類同盟軍の少佐、モッティ少佐率いるアルファチームとで迷ってるんですが・・・」
人類同盟軍とは、生き残った人類が結束して創りあげた軍隊である。
戦争などないのに、なぜ存在するんだと言う突っ込みもあったが創立された。
「同盟軍のモッティのほうだな。援護部隊は決定」
議長がそういうと、議長の後ろの大きなスクリーンにアルファチーム全員の顔写真が映し出される。
「次・・・学者部門」
男と一緒に座っていた、30過ぎの女が起立した。
「はい、ウイルス生物を研究している一流の学者、タッグ博士です。46歳、ウイルスについての本も出版しました」
手に握られた“ウイルスの謎 ~考えたのは僕です~”の本がスクリーンにも映し出される。
議長は本の表紙のウイルスとはなんら関係ない、男の顔を見て顔をしかめた。
独特の顔をしている彼は、試験管を手に笑っている。
「・・・この表紙の男がタッグか?」
女は静かに答える。
「そうです」
「心配だな。次、カメラマン部門。<スピード>の備え付けカメラを操作させる重要な役目を・・・」
若い男が、椅子から立ち上がる。
「カメラマンは一人でたりますよね・・・?」
「・・・できれば複数人欲しい所だが」
男は議長の返しで若干目をそらす。
「オファーして、完全OKは一人だったんです・・・しかし優秀な奴です」
「では紹介するんだ」
議長が言うと、スクリーンに若い男が映し出される。
「ロッド・コーラル、30歳です。優秀なカメラマンで、超過こくな撮影も担当する凄い奴・・・」
議長は説明する若い男の話を遮った。
「今回は宇宙船からの撮影だぞ。陸地での撮影はない」
「ちょっと待ってください。こいつは<宇宙開発省>でこの星を深く掘り下げて調べてる時、
細い穴にカメラを入れて操作するやつですよ?というわけでこいつを」
議長は静かに目を閉じた。
「分かった。ロッドだな・・・次は・・・もう一つだな、地球学者部門」
するとタッグを紹介した男が再び立ち上がる。
「レックス・ブロウ。31歳の女性学者です。地球の地質学と気候の変動について・・・」
「女性か?」
男はファイルに目を通して顔を上げる。
「女性です。心配ですか?」
議長は曇った顔を上げた。
「能力とかはまったく問題は無い。ただ、周りは男だらけだ。もしかすると何か・・・」
「大丈夫ですよ、議長。そんな心配は無用です」
男はスクリーンのスイッチを切ると、自分の席に座った。
議長はなにやらメモを取ると、再び顔を上げた。
「最後だな・・・パイロットか。これは・・・オゼル中佐、お願いしますよ」
「オゼル中佐、お願いしますよ」
そう言うと、右側にいる濃いシルバーの髪を短く刈り込んだ男が立ち上がる。
顔つきからは、穏やかさのほうが見て取れるが戦士と見るのも十分可能である。
その男、オゼル中佐はデータカードを机にある差込口に挿入した。
議長の後ろの大スクリーンに男の顔が映し出される。
「パイロットはこの男、ドリング・カーンが務める予定です。同盟軍のパイロットで私の部下です・・そして」
オゼルは咳払いをして議長に向き直った。
「船長は私、オゼル・ドローが務めさせていただきます」
―7週間後
オゼルは<スピード>に乗り込む前の最終確認のために<宇宙開発省>の待機室に座っていた。
隣の席に座っているのは部下のドリング・・・<スピード>で共にパイロットを務める。
さっきから見ていると、ドリングがそわそわして落ち着かなかった。
「どうした?ドリング」
ドリングは緊張した面持ちの顔を向けた。
「宇宙飛行は久しぶりなんですよ。それで緊張して・・・」
「大丈夫。いつもどおりやればいいんだ」
オゼルのアドバイスは効いたか、ドリングは少し落ち着いたようだ。
そのとき自動で開く横スライドの扉が開いて、若い男が入ってきた。
「どうもオゼル船長。ついに今日からですね」
若い男、カメラマンのロッドは、テンションを抑えきれずに話している。
ちなみに何度も訓練や打ち合わせで会っているので、既に親しい関係になっているわけだ。
「カメラマンの腕が高鳴りますよ!」
「そんなにテンションをあげて大丈夫か?」
対して落ち着いているドリングが、ロッドに指摘をする。
しかしロッドは気にもしていないようで、待機室のニュースデータをあさり始めた。
ロッドか入ってきて間もなく、今度は女性学者、レックスが入ってきた。
短い髪の彼女は、30を越えているとは思えないほどの若いルックスである。
「お、レックス。今日からの心構えは?」
ロッドが近づいて話しかける。
「なれなれしいわね。まぁ、私が役に立つことができれば・・・」
笑いながら真面目に話すレックスを、ロッドがカメラに収めるとまたしても扉が開き、
どうみても落ちこぼれた会社員のような顔をしている男が入ってきた。
事情を知らない人が見れば、完全に場違いな男である。
「どうもタッグ博士」
オゼルが挨拶をする。
するとその男、タッグは笑いながら椅子に座った。
「どうもオゼル船長。ついに今日ですな。緊張しますよ」
ドリングがタッグの本、“ウイルスの謎 ~考えたのは僕です~”のページをめくった。
書いてある内容と、目の前にいる男の顔とを照らし合わせる。
「オゼル中佐」
ドリングが小声でオゼルに話しかける。
「どうした?」
「この本、本当にあの男が作ったんですかね?」
ドリングが“フィアの乗り物一欄ページを開く。
フィアのテクノロジーで作られた乗り物や、生物の詳細について載っている。
どう見ても学者顔ではないあの男に、こんな研究できるのか・・・といった話である。
そのタッグが自慢話をロッドに始めようとしたとき、またもやスライド扉が開いた。
今度入ってきたのはこのプロジェクトの第一人者である将軍である。
“宇宙開発省”に所属する同盟軍の軍人で、<スピード>の性能を話していた“お偉いさん”でもある。
「よし、みんな席に着くんだ」
生徒を促す教師のような話し方で、全員を椅子に座らせた。
それを確認すると、話し上手な将軍ははきはきと話し出した。
「さて、今日が決行の日だ。心の準備は出来ているな?」
「将軍、我々は飛行機初挑戦じゃないんですよ?」
オゼルのジョークに部屋が笑いに包まれる。
将軍は笑いながらプロらしい手つきで場を静める。
「そうだなオゼル。お前らを見くびっていたよ」
将軍は咳をして、再び話し始めた。
「任務の確認だが、簡単だ。地球の大気圏内に入り、<スピード>に搭載してあるカメラで
現在の地球の様子を撮影してもらう。そこのとこ頼んだぞ」
将軍がロッドに目をやると、ロッドは人差し指と中指を伸ばして額の横に当てた。
「タッグ博士は、ウイルス生物の特性などを説明してくれ。レックス博士は今の地球について報告する役目だ」
各自役割が発表される。もう何度も聞いた話だ。
将軍が話し続けているので、オゼルが小さく手を上げる。
切り上げろ、の合図である。
「あ、すまんな。出発時刻も迫っているからな。よし皆、スーツを着込むんだ」
将軍の一言で、全員待機室を出た。
<スピード>の搭乗口付近の小部屋では、スーツを着ない4人の男がいた。
一人一人銃をいじったり、ストレッチしたり、通信中であったりと様々だ。
その中の通信機でなにやら話していた男が通信のスイッチを切った。
「みんな、オゼル中佐から、いま搭乗口に向かっている途中らしい」
銃を整備していた頬に傷のある男が、その男に疑問の目を向ける。
「今?かなり前に待機室を出たと報告があったよな?もうここに来てもおかしくないぞ?」
「でも中佐はそう言ったんだ。少しは我慢しろよデートリック」
デートリックと言われた傷の男は、いまだ納得が出来ないようだ。
「だから素人は必要ない、カメラマンだけでよかったんだよ。大体、船外任務はないだろ?
ならなぜスーツを着込むんだよ。21世紀じゃないんだ。技術は進歩したんだぜ?」
「うるさいぞデートリック」
ストレッチ中だった、イケメンの男がデートリックを黙らせる。
しかしデートリックはさらに反論した。
「ならあれか?アサジン。矛盾はとったまま、か?俺はそういう矛盾点をつく男だからな」
「デートリック、子供の喧嘩か?」
一番静かに、下を向いていた年配の男がデートリックに一喝した。
デートリックもさすがに懲りたように黙り込む。
そのとき、小部屋のスライド扉が開いてオゼルを先頭に、レックス、ロッド、そしてスーツを着たタッグ、
最後尾のドリングが扉を閉めて全員入った。
年配の男が立ち上がってオゼルの前に立つ。
「オゼル中佐」
年配の男がオゼルに握手を求める。
「モッティ少佐。これが、小隊のメンバーか?彼らには初めまして、だから紹介してくれ」
オゼルの言葉に、モッティと呼ばれた年配の男が「わかりました」と小声で言う。
「では、皆さん。初めまして。訓練中にお会いできませんでしたな。私は乗船メンバーの小隊長、
同盟軍少佐のモッティだ。そっちのことは知ってますんで、こっちの紹介をします」
モッティはお前がやれ、とデートリックを促す。
「あ~、俺はデートリック・・・同盟軍少尉。あ、そうだ、これを見ろ・・・」
デートリックは足元の自分の銃に手を添える。
小型のガトリングが付いていて、かなりの重量と威力がありそうな銃だ。
「これはガトリングガン。これを完璧に操れるのは俺を含めて14人だ。俺を見くびるとこれでお前らをぶち飛ばすぞ」
デートリックが不敵な笑みを浮かべると、次にイケメン兵士が前に出た。
「俺はアサジン。アサジン・マイアー。階位は少尉。デートリックみたいにガトリングガンは操れないけど、
それなりの役には立てると思う。よろしく」
アサジンの紹介が終わると、最後に通信機で、会話していた男だ。
「フロストだ。電子機器担当だから、もし戦闘になった時は参戦できない。だが俺は秘密兵器を操作できる」
その言葉にロッドが突っ込む。
「その秘密兵器・・・とは?」
フロストは咳払いをして、フロストを見直す。
「<スピード>に搭載されているレーザーガンだ。効率よく発射できるのは、俺だけだ」
フロストの自信たっぷりな言葉に、ロッドは感心した。
レーザーガンは、最近開発された兵器で、量産はされていないため扱いが難しいのだ。
ロッドがそんなことを考えていると、オゼルの声が響いた。
「よし揃ったな。時間も迫っていることだし・・・早速搭乗だな」
9人を乗せた<スピード>は、34分後、地球に向けて飛び立った。
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