♭Day Break♭

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第5話「新たな異能者」




…姉貴、本当にそんなことしていいのか??




第5話「新たな異能者」




ルビー以外のメンバーは、白銀山へと来ていた。

奥の奥に眠っている青の宝玉の保護のためだ。

「あの、レッド先輩。」

「ん?」

とレッドに問いかけてきたのは、クリスタルだった。

クリスタルはきょろきょろとあたりを見渡すと…。

「オレンジ先輩、いないんですけど。」

「な、なにぃいい!?」

その叫びは、洞窟内を響かせた。

キィイイインッとレッドの声が響く。

一同はその大きさに耐えきれず、耳をふさぐしかなかった。

「レッド、うるさい。」

「だ、そんなこと言っている場合か!!オレンジ!!おい、オレ…いや…。朱―――!!」

うわぁああっというように、レッドはあわて、そしてオレンジを探す羽目になってしまった。

というより、レッドについて行くのが、必死な一同。

「ほんと、朱先輩どこいったんやろか。」

「あいつのことだ、なにかを発見してついて行ったのだろう。」

とため息をつくグリーンだったが、オレンジの性格上…そうとしか考えられない。

誰にも断りを入れずに、そのまま行動してしまうのが彼なのだ。

サファイアはそうったいね。とうなずいた。彼女もそんなところがあるというのは自覚しているのだ。

あたしと同じったい!となぜか同意している。

しかも、オレンジは魔道士でありながら、すばしっこい。なんというか、かけっこや鬼ごっこのような子供の遊びをすると、絶対彼にはかなわない。サファイアもそうなのだが。

「それにしても、ここ気味わるかー!!へんなものがうようよでてくるったい。」

「これってさ、召喚獣じゃないのか??ほら、あのイズミとかホカゲとかがさぁ…。」

サファイアとエメラルドが話していると、前方からまばゆい青い玉がこちらに向かって走って??来ていた。

それを見たサファイアとエメラルドは…



「た、た、た、玉がこっち来るったぁああああい!!」

「そ、そ、そんなはずないだろーーーー!!」






その叫びは、別のところにいたオレンジにも聞こえていた。

「ん?玉がなんだってぇ??…あれぇ?」

オレンジは自分が一人だったことに今気づいたのだ。

あたりを見渡しても、誰もいない。

「むぅ…、どうするべきか。どーしよ、チー様。」

『ったくよぉ、てめぇがひとりでつかつかといってただけだろうが。おれは知らんぞ。』

「えぇ~!?ってことは、おれ迷子!?」

『ケケケ、そんな年で迷子かよ!!笑っちまうぜ!!』

「ひどいよ、チー様!!なんで教えてくれなかったんだよ~!!……ん?」

オレンジがふと眼を止めた。

そして背後をちらりと見ると、彼の知らない人物が二人、そこに立っていた。

今度は、オレンジの叫びが洞窟にこだました。



「あんたら誰――――!???」





レッド達は、青の玉がこちらに来るのを目撃し、盗んでいる犯人と遭遇した。

その犯人とは、シルバーと同じ…盗賊なのだろう。顔がよく見えない。

「…どいてくれないか。」

「青の玉をどうするつもりかしら?」

「どうするも何も、彩色団たちを苦しめるためにだな…。」

「それは、できないっすね。何せ…俺たちが彩色団だからな!!」

ゴールドがその盗人にいうと、彼のパートナーのエーたろうがダブルアタックを相手に仕掛けた。

相手もそんなに動きが鈍いわけでもなく、すんなりとかわされる。

青のたまには傷はないようだ。

ただ、早く取り戻さなければ。

赤の玉のにの前になってしまうであろう。いや、まだ赤の玉が敵の手に渡っているというわけではないのだが…。

「私に任せて!パラぴょん!!」

クリスタルのパートナー、パラセクトのパラぴょんがキノコの胞子を相手に浴びせる。

たちまち相手は眠気に誘われるであろう。

「…くっ!!不覚、…。」

「…いまだ。」

グリーンとシルバーが相手にみねうちを喰らわせ、ことは終了した。

素早さが早いのが、彼らの取柄。だが、防御が衰えていたのだ。

無事に、青い玉は奪還できた。

「よかったですね、ブルーさん。」

「えぇ。これがとられては私とクリス、サファイアが危ないもの。」

「危なかだったとね!無事、守れてよかったったい!」

宝玉が狙われているのであれば、こちらで保護せねばならない。

そう判断したレッドは、それを今いるメンバーに伝えようと集合させたが…。




「赤さーん!!赤さ――――――ぁん!!」



泣き叫ぶような、オレンジの声が聞こえた。

その後ろを二人、あやしい影が追いかけてきていた。

敵か!?と一同は構えるが……。

「赤さんっ!!た、たすけてぇえええ!!」

うわぁああん!!と泣く、オレンジは、がばち!とレッドにしがみついた。

ぽかんとする一同に、その追ってきた二人はどなった。

「ちょっと!!あんた!ちゃんと玉があるところに案内しなさいっていったじゃないの!!」

『しるか。てめぇら勝手に朱のあとをついてきてるだけじゃねぇか。』

「クチートの坊やは黙っててちょうだい!!さぁ、白状して!!玉はどこ!?」

「おれ知らないって言ったじゃんっ!!」

まぁまぁ、とレッドは二人の言い合いを止めた。

少女を止めたのは、杖を掲げた男の子。

見る限り、姉弟のようだが?

うぇーん、と泣くオレンジの頭をなでるレッド。

大丈夫よ、と落ち着かせるブルー。

泣かないでくださいよ、と慰めるイエロー。

「で?なぜあなたたちは玉を?」

「なぜって…??ふふふ、よく聞いてくれましたぁあ!!あの、あの!!わがライバルシルバーが手をつけていない宝玉があると聞いて!!ここにたどりついたのよ!!青の宝玉、絶対手に入れてやるんだから!」

「…シルバー?」

一同の視線はシルバーに向いた。

シルバーは「ん?」という顔をした。

「知り合いなのか?」

「誰と。」

「いや、この子と。」

シルバーはじっと少女を見た。

なかなかうなずかないシルバー。

少女はまた、シルバーをじっと見る。

少女の弟ははらはらとしているようだ。

「あぁ、…メイプルか。」

なーんだ、という表情をするシルバー。やっぱり知り合いのようだ。

その何気ない軽い一言にカチン!!ときたメイプルと呼ばれる少女は…。

「シルバー!!いたの!?また先越されたぁああっ!!レモン!出直すよ!」

「え、えぇ?」





「その人、仲間にした方がいいですよ。」





奥から、聞き覚えのある声が聞こえた。

こつこつと靴の音を立て、ゆっくり近づいた。

そして微笑む顔が見えた。

「…!!ルビー!!」

「うん。」

がばち!と飛びつくサファイア。

心配したとよ~!!と、わんわんと泣いていた。

そのとなりを、ラティアスがにっこりとほほ笑んで眺めていた。

「仲間にした方がいいってどういうことだ?」

「はぃ、彼女も彼も…眼の色が僕たちの同じで違う色をしているんです。彼女が、紅葉色。そして、彼がレモン色。」

なるほど、とグリーンはうなずいた。

でしょう?と笑うルビーは、もううなされていたときの面影はなかった。

「それに、シルバーの知り合いなら仲間になってもおかしくはないとおもいますけど。」

「だな!仲間になろうぜ!!」

ゴールドも乗り気だ。

ただ、オレンジだけはいやいや、と言っていた。

先ほどの恐怖が、まだ彼を支配しているのだろう。

笑うレッド。だが、仲間に受け入れることは、もう決定していたのだ。

「よろしく。メイプル、そして…レモンかな。俺はリーダーのレッドだ。」

「えぇっ!!レッドさん!ほんとに!?」

「まぁ、同じ仲間なんだしな。野放しにしてたらいつか殺されてしまうかもしれないし?」

おびえるオレンジに、メイプルは笑った。

「いいよ!!仲間になってあげる!!もう、さっきシルバーが行っちゃったけど…あたしメイプル。で、こいつが弟のレモン。レモンは杖使いなの。」

どうも、とレモンは頭を下げた。

「これで、仲間がまた増えたな。うれしいことかわりないさ。」

レッドの言葉に、うん。とうなずく一同。

新たな仲間が増え、一同は白銀山を脱出。

そして屋敷に戻り、一同に、レッドが告げた。





「これから、宝玉の保護を中心に活動しようと思う。」






――――END――――




オリキャラデータ。



メイプル。15歳。女。
盗賊でもあり、彼女の情報網はだてではない。シルバーをライバル視、ブルーを師とする。
ただ、グリーンとルビーには苦手意識を持っている。
パーティ:ピチュー、エレキッド、ピィ、フワライド、シャワーズ、カイリュー(すべてにちゃん付け)

レモン。13歳。男。
杖使い。杖での魔法を得意とする。回復も可能。姉にピットりくっついている。礼儀正しい。
ただ、オレンジを年上と認めていない。
パーティ:ライチュウ、サンダース、デンリュウ、レントラー、スターミー、エアームド

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