「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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第6話「能力調べ」
これから、宝玉保護のためにも彼らは大地をかけていく。
第6話「能力調べ」
「ぁあああああっ!!な、なにやってんのあんたたちぃ!!」
と大きな声が木霊した。その声はメイプルの声であった。
メイプルの声を、耳をふさいでは聞いているのが問題児の者たち…。
ゴールド、シルバー、エメラルド。…そしてオレンジとレモンまで。
メイプルの私物をじろじろと見ては触ったりしていたのだろう。あげく、雷が落ちた。
「私の大事な実験物になにすんのよー!!」
「実験物?これ、ジャガイモだよ?」
「じゃがいもを馬鹿にすんじゃないわよ!!ある地域では高級品なのよっ!!」
「ほへぇ……。」
ぎゃんぎゃんとメイプルは騒ぐが、それをオレンジは見向きもせずにジャガイモを眺めた。
焼きじゃがにでもしたいのだろう。ちゃっかり詠唱しちゃったりする。
それを聞き逃さなかったエメラルドも、自らの雷で焼きじゃがにしようと試みているのを、頭に血の上ったメイプルには全然届いていないようで。
それを水を差すように告げたのが…ルビーだった。
「メイプルさん?オレンジ先輩と、エメラルドが焼きじゃがにしようとしてますが、いいんですか?」
「な、な、な…ふざけんじゃないわよぉおおおっ!!」
『うるさいんですけど……。』
ルビーに加え、オレンジのエビワラーのラー君もそう告げた。
ラー君はというと、シルバーのリングマ。エメラルドのウソッキーと力比べをしていたところだった。
それを、リングマもウソッキーもうんうんとうなずいていた。
「オレンジ!!なんであんたのポケモンはしゃべるのよぉお!!」
「それがおれの能力だからだよーーー!!ゴールドは孵す者、シルバーは換える者!!おれが話す者だからー!!」
「意味わかんなーい!!」
「僕らのような、目が違うものには特有の力があるんですよ。」
その言葉にぴたりと止まるメイプル。
ルビーはにっこにっことメイプルを見ていた。
「どーいうこと?」
「あらぁ、知らないんですかぁ?盗賊さんなら知っていると!おもったんだけどなぁ~?」
「…でた、ルビーの腹黒…。」
「何か言いました?ゴールドさん?」
「イェ、ナンデモゴザイマセン。」
ルビーに頭が上がらないゴールド。おびえるメイプル。
あのメイプルがおびえるぐらいなんだから、かなりの黒さなのだろう。
ある意味、最強だ。
「もったいぶらんでいえばよかに。あたしが説明するけん。あたしの場合は千里眼ったい。遠いところまで見えるとよ。で、ルビーの場合は…。」
「僕は予知をする力だよ。」
「そう、それったい。」
超能力者みたいだな、とレモンはつぶやいた。
「リーダーのレッドさんは戦う者、グリーンさんは育てる者。ブルーさんは変える者、イエローさんは癒す者。クリスが捕獲する者。エメラルドが物を操る力ったい。」
「じゃあ、俺たちにもなにか力が眠ってるってことか?」
「いや、もうわかってんじゃないか。ほら、メイプルはさ。実験好きだから調べる者。レモンは呪使い。な?」
ああ、そういうことか。とレモンは納得する。
オレンジは何でも聞けよ~。こんなかでおれがいちばん上だし。と威張ってはいるがレモン自体も気を止めなかった。
「ちょっとまちなさいよ。この中は私が上よ!」
「年齢的にだろ。ここにいる時間が長いの俺がいちばーん。」
「…チッ。」
静かに舌打ちをするメイプルに、ゴールドはおびえる。
そこに、クリスタルが現れる。
何やら大きな荷物を持ってふらふらとしていた。
「どしたん?クリス。」
「うん、ちょっと…魔道書の整理をしようと思ったんだけど…なかなか風魔法の魔道書がなくてね…。最近は敵も強くなったし、もっと強い魔法を使いたいのよね。」
「だったらさ、おれも手伝う。」
オレンジがクリスの方に向かうと、同じ魔道士のエメラルドもついて行く。
残された者たちは、再び続きを話すことにした。
「その能力で、戦うスタイルが変わるんだ。ほら、サファイアの千里眼なら遠くの敵が見えるだろ?」
「うん。」
「僕の場合は、攻撃がどこから来るかっていうのが予知できるし。ゴールドやシルバーは戦い向けの力じゃないから、それぞれの武器+道具でなんとかする。」
「戦うための力じゃないのは私もそうってことね?」
メイプル自身も、調べる者なのだから、戦う力には及ばない。だから短剣というものをつかったり煙幕を使ったりする。
レモンの力は呪使い。戦いにも向いているし、日常にでも向いている。呪といっても、悪い意味の呪だけではない。占いにもつかえるし、うまく使えば結界だってはれる。
「なんだか、この組織って…奥が深いのねぇ。調べるかいがあるわ。」
「メイプルはかわらんな。調べたがるのは…。」
「当り前よ!!敵を事前に知るのも私の役目!シルバー、情報網は誰にも負けないわっ!」
「…そうだな。」
びしっと決めつける。シルバーは苦笑するだけだった。
一通り、能力の説明はしたものの、メイプルはみんなをじっと見ていた。
能力の奥が知りたいのだろうか。
「…ねぇ。ちょっと試したいの。ゴールドはこの卵をすぐに孵して。」
「はぁ?」
ぽん。
渡され、ゴールドが卵に触れた瞬間にカタカタと卵が音を立て始めた。
そして2分も立たないうちに卵からポケモンがかえった。
そのポケモンは、ラブカスだった。
「おぉ。さすが孵すもの!」
「いみわかんねぇよ!!ってかどっから持ってきたんだよ!!この卵!!」
「え?お父さんからの預かりもの。」
「はぁああ??」
「次!!シルバー!」
「……俺もか。」
メイプルはそうねぇ、とデータをぺらぺらとめくっていた。
何がいいかしら。とまた再びポケモンを取り出す。
彼女のパーティ。エレキッドだ。
「私のエレキッドちゃん。エレブーからエレキブルにするにはどーするでしょ?」
「……エレキブースターをもたせて通信交換。」
「…くっ!さすがわがライバル!」
わけがわからん、と一言シルバーが告げた。
なんだかクイズ形式になっているなぁ、とだけルビーは感じていた。
それぐらいなら、僕だってわかるよ。とも思っていた。
というか全然調べになっていないんじゃ…とさえも感じる。
「次は、ルビー!」
「僕ですか。」
「…予知なのよね。私が何をしようとしているか感じてみなさい。」
「はぁ。」
そうですねぇ…とルビーが考え込む。
予知するなら、考えるはずないわ!と鼻高々にするメイプル。
さっきのをまだ根に持っているのだろうか……??
ルビーはゆっくりとメイプルの方を見ると…。
「あなたは今、僕を疑ったでしょ。」
「ギクッ……。」
「僕が、予知できなかったら…ふふふ…できるはずないよねぇ??」
にっこり、と満面の笑みで微笑むルビー。
あうあう、とメイプルは焦りだした。
すごかー…とサファイアはつぶやいた。あのメイプルを、あの一言で黙らせた…それがすごいと。
「それに…「もういいっ!!わかったから!!予知できるのわかったから何も言わないで―!!」
大人げないぞ、とシルバーが付け足した。レモンもそれにうんうんと頷いた。
一生逆らわないと、心の中で決めたメイプルだった。
そして、次のターゲット…サファイアに目を移す。
サファイアはどっからでもこい!てきな自信のある態度をとった。
「サファイアは…そうね。隣町の様子を教えて。」
「隣町?そげな近くでよか?」
「ち、ちかぃ!?」
サファイアのキョトンとした顔で、近いといわれてメイプルは驚いた。
これは本物だ。
本当に隣町の様子が見えるのだろう。
「ちょっとまたんね。外に行かんとさすがに千里眼のあたしでも見ることはできんとよ。」
「わかったわ。あなたの力は本物です!!」
「でも、みてくるったい。」
とたとたと、サファイアは窓際に向かって隣町の様子を見る。
またお祭りやっとると。と振り返って笑った。
「そうか。今日は年に一度のお祭りか。僕らはいけないけどね。」
「どうしてよ!!お祭り行かなきゃ面白くないじゃない!」
「眼の色が、違うからいけないんだよ。」
と別の声が聞こえた。
別の声とは、レッドの声。ちょっと困ったような顔をしていた。
「レッドさん!」
「お祭りに行きたいなら目を隠さないとな。でも、見破られると町のやつら総攻撃かけてくるぞ。」
「なんでよぅ!おまつりぃいい!!」
「大丈夫ですよ。メイプルさん。僕らがここでお祭りするんですから。」
にっこりとレッドの後ろから現れたのはイエローだ。
両手いっぱいに林檎や梨のような果物を抱えていた。
よくみれば、レッドの両腕にもいろいろと抱えられていた。
「?」
「新メンバーの歓迎会ってとこかな。まぁ、そんなに大きなお祭りという感じではないけど。お祭りよりは楽しくするよ。」
「私たちのためのお祭りー!!レモン!!やったね!」
きゃいきゃいと騒ぐメイプル。あうあうとガクガクと揺らされるレモン。心の中ではうれしいだろうに。
「ルビー、歓迎会中に変なものを感じたらすぐ言えよ?とグリーンから。」
「!はい。わかりました。それはサファイアにも言えますよね。」
「まぁな。でも、一番早く情報をキャッチするのはルビーだからな。」
にっこりと笑って、ぽんぽんと頭をなでるレッド。
さすがのルビーも、照れを隠せない。
そんな姿を、メイプルは見つめるとありえない!!というような表情で見ていた。
私との対応がちがうじゃないのよぉ!とでも言いたげな表情。
それを読んだのか、サファイアが耳打ちをした。
「ルビーは先輩方にはよわいんよ。とくにグリーン先輩にはさからえんったい。」
「ええ!?あいつでも逆らえないやついるの!?」
「おるとよ。命の恩人やけ。」
とだけサファイアは告げると、ルビーのもとに駆け寄ってなにかからかっているようだ。
ただ、メイプルはそれを眺めながら…。
「……命の恩人……?死にかけたことがあるってことかしら…。」
メイプルは、ルビーのことが…知りたくなった。
いや、ルビーだけではない。ここにいるメンバーたちの過去。どういういきさつでこの団体に入ったのか……。
私たちみたいにあたたかく、歓迎されることがあったのか。
平和に団に入団したのか。
謎の多いこの組織を、知らば尽くさねば…と心の中で誓った。
―――END―――
グリーンとブルーがでなかったぁああああっ!!《ショッキング
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