♭Day Break♭

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第6話「能力調べ」





これから、宝玉保護のためにも彼らは大地をかけていく。





第6話「能力調べ」





「ぁあああああっ!!な、なにやってんのあんたたちぃ!!」

と大きな声が木霊した。その声はメイプルの声であった。

メイプルの声を、耳をふさいでは聞いているのが問題児の者たち…。

ゴールド、シルバー、エメラルド。…そしてオレンジとレモンまで。

メイプルの私物をじろじろと見ては触ったりしていたのだろう。あげく、雷が落ちた。

「私の大事な実験物になにすんのよー!!」

「実験物?これ、ジャガイモだよ?」

「じゃがいもを馬鹿にすんじゃないわよ!!ある地域では高級品なのよっ!!」

「ほへぇ……。」

ぎゃんぎゃんとメイプルは騒ぐが、それをオレンジは見向きもせずにジャガイモを眺めた。

焼きじゃがにでもしたいのだろう。ちゃっかり詠唱しちゃったりする。

それを聞き逃さなかったエメラルドも、自らの雷で焼きじゃがにしようと試みているのを、頭に血の上ったメイプルには全然届いていないようで。

それを水を差すように告げたのが…ルビーだった。

「メイプルさん?オレンジ先輩と、エメラルドが焼きじゃがにしようとしてますが、いいんですか?」

「な、な、な…ふざけんじゃないわよぉおおおっ!!」

『うるさいんですけど……。』

ルビーに加え、オレンジのエビワラーのラー君もそう告げた。

ラー君はというと、シルバーのリングマ。エメラルドのウソッキーと力比べをしていたところだった。

それを、リングマもウソッキーもうんうんとうなずいていた。

「オレンジ!!なんであんたのポケモンはしゃべるのよぉお!!」

「それがおれの能力だからだよーーー!!ゴールドは孵す者、シルバーは換える者!!おれが話す者だからー!!」

「意味わかんなーい!!」

「僕らのような、目が違うものには特有の力があるんですよ。」

その言葉にぴたりと止まるメイプル。

ルビーはにっこにっことメイプルを見ていた。

「どーいうこと?」

「あらぁ、知らないんですかぁ?盗賊さんなら知っていると!おもったんだけどなぁ~?」

「…でた、ルビーの腹黒…。」

「何か言いました?ゴールドさん?」

「イェ、ナンデモゴザイマセン。」

ルビーに頭が上がらないゴールド。おびえるメイプル。

あのメイプルがおびえるぐらいなんだから、かなりの黒さなのだろう。

ある意味、最強だ。

「もったいぶらんでいえばよかに。あたしが説明するけん。あたしの場合は千里眼ったい。遠いところまで見えるとよ。で、ルビーの場合は…。」

「僕は予知をする力だよ。」

「そう、それったい。」

超能力者みたいだな、とレモンはつぶやいた。

「リーダーのレッドさんは戦う者、グリーンさんは育てる者。ブルーさんは変える者、イエローさんは癒す者。クリスが捕獲する者。エメラルドが物を操る力ったい。」

「じゃあ、俺たちにもなにか力が眠ってるってことか?」

「いや、もうわかってんじゃないか。ほら、メイプルはさ。実験好きだから調べる者。レモンは呪使い。な?」

ああ、そういうことか。とレモンは納得する。

オレンジは何でも聞けよ~。こんなかでおれがいちばん上だし。と威張ってはいるがレモン自体も気を止めなかった。

「ちょっとまちなさいよ。この中は私が上よ!」

「年齢的にだろ。ここにいる時間が長いの俺がいちばーん。」

「…チッ。」

静かに舌打ちをするメイプルに、ゴールドはおびえる。

そこに、クリスタルが現れる。

何やら大きな荷物を持ってふらふらとしていた。

「どしたん?クリス。」

「うん、ちょっと…魔道書の整理をしようと思ったんだけど…なかなか風魔法の魔道書がなくてね…。最近は敵も強くなったし、もっと強い魔法を使いたいのよね。」

「だったらさ、おれも手伝う。」

オレンジがクリスの方に向かうと、同じ魔道士のエメラルドもついて行く。

残された者たちは、再び続きを話すことにした。

「その能力で、戦うスタイルが変わるんだ。ほら、サファイアの千里眼なら遠くの敵が見えるだろ?」

「うん。」

「僕の場合は、攻撃がどこから来るかっていうのが予知できるし。ゴールドやシルバーは戦い向けの力じゃないから、それぞれの武器+道具でなんとかする。」

「戦うための力じゃないのは私もそうってことね?」

メイプル自身も、調べる者なのだから、戦う力には及ばない。だから短剣というものをつかったり煙幕を使ったりする。

レモンの力は呪使い。戦いにも向いているし、日常にでも向いている。呪といっても、悪い意味の呪だけではない。占いにもつかえるし、うまく使えば結界だってはれる。

「なんだか、この組織って…奥が深いのねぇ。調べるかいがあるわ。」

「メイプルはかわらんな。調べたがるのは…。」

「当り前よ!!敵を事前に知るのも私の役目!シルバー、情報網は誰にも負けないわっ!」

「…そうだな。」

びしっと決めつける。シルバーは苦笑するだけだった。

一通り、能力の説明はしたものの、メイプルはみんなをじっと見ていた。

能力の奥が知りたいのだろうか。

「…ねぇ。ちょっと試したいの。ゴールドはこの卵をすぐに孵して。」

「はぁ?」

ぽん。

渡され、ゴールドが卵に触れた瞬間にカタカタと卵が音を立て始めた。

そして2分も立たないうちに卵からポケモンがかえった。

そのポケモンは、ラブカスだった。

「おぉ。さすが孵すもの!」

「いみわかんねぇよ!!ってかどっから持ってきたんだよ!!この卵!!」

「え?お父さんからの預かりもの。」

「はぁああ??」

「次!!シルバー!」

「……俺もか。」

メイプルはそうねぇ、とデータをぺらぺらとめくっていた。

何がいいかしら。とまた再びポケモンを取り出す。

彼女のパーティ。エレキッドだ。

「私のエレキッドちゃん。エレブーからエレキブルにするにはどーするでしょ?」

「……エレキブースターをもたせて通信交換。」

「…くっ!さすがわがライバル!」

わけがわからん、と一言シルバーが告げた。

なんだかクイズ形式になっているなぁ、とだけルビーは感じていた。

それぐらいなら、僕だってわかるよ。とも思っていた。

というか全然調べになっていないんじゃ…とさえも感じる。

「次は、ルビー!」

「僕ですか。」

「…予知なのよね。私が何をしようとしているか感じてみなさい。」

「はぁ。」

そうですねぇ…とルビーが考え込む。

予知するなら、考えるはずないわ!と鼻高々にするメイプル。

さっきのをまだ根に持っているのだろうか……??

ルビーはゆっくりとメイプルの方を見ると…。

「あなたは今、僕を疑ったでしょ。」

「ギクッ……。」

「僕が、予知できなかったら…ふふふ…できるはずないよねぇ??」

にっこり、と満面の笑みで微笑むルビー。

あうあう、とメイプルは焦りだした。

すごかー…とサファイアはつぶやいた。あのメイプルを、あの一言で黙らせた…それがすごいと。

「それに…「もういいっ!!わかったから!!予知できるのわかったから何も言わないで―!!」

大人げないぞ、とシルバーが付け足した。レモンもそれにうんうんと頷いた。

一生逆らわないと、心の中で決めたメイプルだった。

そして、次のターゲット…サファイアに目を移す。

サファイアはどっからでもこい!てきな自信のある態度をとった。

「サファイアは…そうね。隣町の様子を教えて。」

「隣町?そげな近くでよか?」

「ち、ちかぃ!?」

サファイアのキョトンとした顔で、近いといわれてメイプルは驚いた。

これは本物だ。

本当に隣町の様子が見えるのだろう。

「ちょっとまたんね。外に行かんとさすがに千里眼のあたしでも見ることはできんとよ。」

「わかったわ。あなたの力は本物です!!」

「でも、みてくるったい。」

とたとたと、サファイアは窓際に向かって隣町の様子を見る。

またお祭りやっとると。と振り返って笑った。

「そうか。今日は年に一度のお祭りか。僕らはいけないけどね。」

「どうしてよ!!お祭り行かなきゃ面白くないじゃない!」

「眼の色が、違うからいけないんだよ。」

と別の声が聞こえた。

別の声とは、レッドの声。ちょっと困ったような顔をしていた。

「レッドさん!」

「お祭りに行きたいなら目を隠さないとな。でも、見破られると町のやつら総攻撃かけてくるぞ。」

「なんでよぅ!おまつりぃいい!!」

「大丈夫ですよ。メイプルさん。僕らがここでお祭りするんですから。」

にっこりとレッドの後ろから現れたのはイエローだ。

両手いっぱいに林檎や梨のような果物を抱えていた。

よくみれば、レッドの両腕にもいろいろと抱えられていた。

「?」

「新メンバーの歓迎会ってとこかな。まぁ、そんなに大きなお祭りという感じではないけど。お祭りよりは楽しくするよ。」

「私たちのためのお祭りー!!レモン!!やったね!」

きゃいきゃいと騒ぐメイプル。あうあうとガクガクと揺らされるレモン。心の中ではうれしいだろうに。

「ルビー、歓迎会中に変なものを感じたらすぐ言えよ?とグリーンから。」

「!はい。わかりました。それはサファイアにも言えますよね。」

「まぁな。でも、一番早く情報をキャッチするのはルビーだからな。」

にっこりと笑って、ぽんぽんと頭をなでるレッド。

さすがのルビーも、照れを隠せない。

そんな姿を、メイプルは見つめるとありえない!!というような表情で見ていた。

私との対応がちがうじゃないのよぉ!とでも言いたげな表情。

それを読んだのか、サファイアが耳打ちをした。

「ルビーは先輩方にはよわいんよ。とくにグリーン先輩にはさからえんったい。」

「ええ!?あいつでも逆らえないやついるの!?」

「おるとよ。命の恩人やけ。」

とだけサファイアは告げると、ルビーのもとに駆け寄ってなにかからかっているようだ。

ただ、メイプルはそれを眺めながら…。







「……命の恩人……?死にかけたことがあるってことかしら…。」





メイプルは、ルビーのことが…知りたくなった。

いや、ルビーだけではない。ここにいるメンバーたちの過去。どういういきさつでこの団体に入ったのか……。

私たちみたいにあたたかく、歓迎されることがあったのか。

平和に団に入団したのか。

謎の多いこの組織を、知らば尽くさねば…と心の中で誓った。






―――END―――




グリーンとブルーがでなかったぁああああっ!!《ショッキング

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